本日二つ目にご案内するのは、となりまち「香取市」「木内大神」で明明後日(しあさって)の3月3日(土)に開催されます「十二座神楽」です。
「木内大神」は、「香取市木内地区」にある「神社」です。
「木内大神」は、大同年間の創建で、「豊受姫命(とようけびめのみこと)」を「伊勢神宮」「外宮」から勧請しました。
古くは「大納言」「四条隆房」がこの地を「領地」とした時に保護し、「木内胤朝」(「東胤頼」の子)が「社殿」を造営、「神領」を納め一族の「祈願所」としました。
「千葉氏」や「北条氏」の「崇敬」が厚く「伏見天皇」の「直筆書」が献ぜられています。
天正7年(1589年)「粟飯原氏」が「社領」を、天正9年(1591年)「徳川家康」が「朱印地」の一部を寄付、慶長7年(1602年)「土井利勝」が「馬具一式」を納めています。
寛永16年(1639年)にこの地を領した「内田氏」も崇敬し、元文元年(1736年)「関宿城主」「久世大和守」も「祈願所」と定めていました。
「木内大神」は、天明7年(1787年)に「正殿」を改造、大正9年(1920年)に「本社」、「拝殿」、「社務所」を改造しています。
「木内大神」「十二座神楽」の起源は明確ではありませんが、江戸後期の文化年間(1804〜1818年)に執行されたこと、文政12年(1829年)に「神楽面」11面(個)を修理を加えること等記録にあり、それ以前から行われていたと伝えられています。
明治以前は、最寄りの「神職」が相会して奉仕し、明治初期頃から「氏子の青年」により行われるようになったそうです。
現在は、「地元の有志」で組織する「木内神楽保存会」によって「十二座神楽」が継承され、「氏子の安泰」と「五穀豊穣」・「商売繁盛」を祈願し、3月3日の「祭礼」に奉納されています。
「木内大神」「十二座神楽」は、「神楽」の「古格」をよく保存するとともに、独特の「郷土色」が加わった「神楽」なのだそうです。
「木内大神」「十二座神楽」の伝わる「木内地区」は、「正倉院」に伝わる天平20年(748年)の文書に「下総国海上郡城内(木内)郷」と記述され、奈良時代から今日まで残されている「地名」です。
「木内地区」の中心部に、「豊受姫命」を「御祭神」とする「木内大神」が鎮座し、「例祭」は毎年3月3日に執り行われています。
その際に奉納されてきたのが、「十二座神楽」(「木内神楽」)です。
「木内大神」「十二座神楽」当日は、「神社」でお祓(はら)いした後、正午過ぎから「神楽殿」で行われます。
「猿田彦命」(天狗の舞)から始まり、「三宝荒神」(かまど神)・「天鈿女命」・「天児屋根太王命」・「天乙女命」・「手刀男命」(岩戸開)・「榊葉」・「受持命」・「八幡」・「恵比寿」(鯛釣り)・「稲荷大明神」(種子蒔)・「素戔鳴命」(〆切り)の「順」に「12演目」を演じ、最後の「演目」が終わるのが17時頃になるそうです。
「古事記」や「日本書紀」の「神話」を題材に、舞踏化した「岩戸神楽」・「神代神楽」の系譜にあるといわれ、「舞」の構成は、「仮面神」による「一人舞」を基本とし、さまざまな「持ち物」を使い、「お囃子」は「横笛」と「太鼓」などが用いられています。
古来より続く「木内大神」「十二座神楽」。
歴史ある「伝統芸能」を見に「香取市木内地区」に訪れてみませんか?
「十二座神楽」「木内大神」詳細
開催日時 3月3日(土) 12時〜17時
開催会場 木内大神 香取市木内1166
問合わせ 香取市生涯学習課 0478-50-1224
備考
「農村」の「信仰」とも融合した「地域的特色」をもつ「十二座神楽」は、「愛宕神社」(府馬・2月下旬)、「稲葉山神社」(長岡・2月下旬)、「八重垣神社」(新里・3月20日)、「山倉大神」(のブログ参照)(山倉・4月上旬)、「境宮神社」(一ノ分目・3月下旬・4月3日)、「須賀神社」の「祭礼」(4月3日)でも奉納されているそうです。
また「香取市」では、「十二座神楽」を「市」の「無形民族文化財」に指定しています。
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