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「荘厳寺(しょうごんじ)」(香取市)
 本日ご案内するのは、となりまち「香取市佐原」の古刹「荘厳寺(しょうごんじ)」です。

 「荘厳寺」は、「JR佐原駅」の「南西」約700mの高台に所在する「真言宗」の「寺院」です。
 「荘厳寺」の「御本尊」は「不動明王」で、「山号」は「諏訪山」、「開基」は寛永18年(1641年)といわれています。
 (「荘厳寺」「開基」に諸説あり、境内に永録年間の板碑があり「室町時代」に遡れる説もあります)
 かつては「真言宗豊山派」に属しており、「佐原市牧野」にある「関東」の「三大厄除け弘法大師」「観福寺」(2011年5月30日のブログ参照)の「末寺」でありましたが、平成8年1月「単立」となったそうです。

 「荘厳寺」は、「伊能家」の「氏神」・「諏訪明神」が「佐原村」の「鎮守」となり、その「別当寺」として開基されたものと思われるそうです。
 また「明治時代」の「廃仏棄釈」まで「佐原市新宿」の「祭礼」に「重要な役割」を果たしてきたことが「祭礼文書」等からわかるそうです。

 「荘厳寺」は、幕末の2度の火災と、維新(明治維新)後の「廃仏棄釈」によって、「廃寺」の危機を迎えましたが、町内横宿・「大和屋佐藤氏」等の尽力により「菅谷不動尊」勧請に成功し、その「堂宇」再建とともに「廃寺」を免れたそうです。
 そして昭和26年(1951年)、「諏訪山」上の「現在地」に「堂宇」を遷座(移転)したそうです。

 「荘厳寺」「境内」は美しく、「花木」(桜、もみじ)が多く散策が楽しめます。
 また「荘厳寺」寺域は約1町歩を有し、「境内」の一部は「佐原公園」(諏訪公園)となっており、「桜の名所」(2011年4月12日のブログ参照)ともなっています。
 「佐原公園」の「桜」は、「ソメイヨシノ」を中心に200本の「桜」が植えられており、毎年「さくら祭」(4月1日〜15日)が行われ、「提灯」や「雪洞」(大約50個・小約600個)が飾られ夜間はライトアップされます。

 「荘厳寺」「寺宝」には、「関東最大最古」といわれる「十一面観音立像」があります。
 この「十一面観音立像」は「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)の「神宮寺」であった「金剛宝寺」に伝来し、明治初年の「神仏分離」によって「荘厳寺」に移されたものです。
 「十一面観音立像」は、頭上に10あるいは11の「化仏」と呼ばれる「小仏像」をもっていて、これは「十一種の威力」をあらわしたもので、「変化観音」の中では最も古い「観音」だそうです。

 「十一面観音立像」の頭上の「化仏」は正面三面が「慈悲相」、左三面が「瞋怒相」、右三面が「白い歯」をだしてほほえむ「狗牙上出相」、後一面が「暴悪大笑相」、そして頂上面は「如来相」をあらわすものが多く見られます。
 「本体」は「二臂の像」がほとんどで「右手」を「衆生の念願」をかなえる「与願印」に結び、「左手」に「水瓶」あるいは「蓮華」を持つのが普通ですが、まれに「四臂の像」も見られます。
 この「観音」に祈念すれば、「憂苦」や「病苦」など「一切の苦しみ」から免れるとされ、奈良時代以降に盛んに造られるようになったそうです。
 「十一面観音立像」の「像高」は3.25m。
 「頭部」・「体躯」を「欅材」から彫り出した「一木造」。
 「化仏」、「両臂」、「両足」は「別木」で造られています。
 「体部」は「背面」より内刳りし、「背板」を当てています。
 「巨像」のためか、「腰」の両脇や「両足」外側に「別材」を補い、「両肩」および「手」も「別材」だそうです。

 「十一面観音立像」「化仏」は、「十面」すべて失っており、「天冠台」は「紐状」で「無紋」、「白亳相」をあらわし、「鬢髪一条」が「耳」をわたり、「耳たぶ」は「紐状」で貫通、「臂」を曲げて「左手」に「水瓶」を持ち、「右手」を「与願印」に結んでいます。
 「十一面観音立像」「像内」および「像」と共に伝来した「木札」には、元禄13年(1700年)「将軍」「徳川綱吉」を「願主」として修理を施したことが記されています。
 「下顎」の張った「顔容」、「腹部」や「大腿部」の張りのある「肉取り」、「裳」に明瞭にあらわれている「飜波式」(衣の襞の表現法)など随所に古様がうかがえます。
 「十一面観音立像」の「制作時期」は、9世紀末から10世紀はじめころまでさかのぼると思われます。
 「十一面観音立像」を近くで見ると、その大きさに圧倒されるそうです。
 なお、「荘厳寺」「十一面観音立像」は、昭和34年6月27日に、「国」の「重要文化財」(彫刻)に指定されています。

 「水郷」を一望できる「諏訪の高台」にある「古刹」「荘厳寺」。
 「桜」の咲く季節に訪れてみたい「寺院」です。

 「荘厳寺」詳細

 所在地  香取市佐原イ1110

 問合わせ 荘厳寺 0478-54-3722

 備考
 「諏訪山荘厳寺」は、江戸時代にしばしば「文人・墨客」が訪れ、「諏訪山」からの「眺望」を賞で「詩作」を楽しんだといわれています。
 「荘厳寺」周辺の見処として、「古い町並み」や「伊能忠敬記念館」(2011年3月8日・2012年1月29日のブログ参照)などがあります。

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