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「片歯の梅」(成田市)
 本日二つ目にご紹介するのは、近隣市「成田市」「坂田ヶ池」にある「片歯の梅」です。

 「片歯の梅」は、「坂田ヶ池総合公園」にあります。
 「坂田ヶ池総合公園」は、豊かな自然に恵まれた「坂田ヶ池」の周囲を囲む約17ha(ヘクタール)の広大な「公園」で、「房総のむら」に隣接しています。
 「水」と「緑」豊かな「公園」で、「大人」から「子供」まで楽しめる憩いの場所です。

 そんな「坂田ヶ池」また「印旛沼」にまつわる「昔話」が今も語り継がれています。
 「昔話」は、「片歯の梅」という「悲しいお話」です。
 以下が語り継がれている「片歯の梅」です。

 その昔、「坂田ヶ池」に住む「雄の大蛇」が、毎年「梅雨時」になると「土手」を越えて「長沼」の「雌の大蛇」に逢いに行きました。
 その度、「田」や「家」を守る「土手」が崩れてしまったそうです。
 村人たちは、「土手」が崩れないようにするには、人柱を立てた方が良いということを耳にしました。
 そこへ、「子供」を背負った「女の人」が通りかかったので、この「親子」をふびんと思いながらも埋めてしまいました。
 それ以来、「土手」は崩れることがなくなり「村々」は助かったそうです。

 ところが、いつの間にか、埋めた「場所」の「土手」に、「梅ノ木」が育ちました。
 しかしその「梅」は、「実」が半分しかないことから「片歯の梅」と呼ぶようになりました。
 その「梅ノ木」は、埋められた時に「子供」が、半分かじったままの「梅」から生えたものだと伝えられています。
 今でも「片歯の梅」の「木跡」として残されています。

 「悲劇の地」に咲く「梅ノ木」跡は今もひっそりと「成田の地」に佇んでいます。

 備考
 「坂田ヶ池総合公園」に隣接している「房総のむら」は、「房総」の「伝統的な生活様式」や「技術」を「来館者」が直接体験するとともに、県内各地から出土した「考古遺物」や、「武家」・「商家」・「農家」などの「展示」を通して「歴史」を学んでいただくことを「目的」とする「博物館」です。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=907 |
| 地域情報::成田 | 09:12 AM |

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