本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「成田山新勝寺」で明明後日(しあさって)の12月28日(水)に開催されます「納め札お焚き上げ柴灯(さいとう)大護摩供」です。
「千葉県一」「全国2位」の「初詣」「参詣客」を誇る「成田市」の「名刹」「成田山新勝寺」(2010年11月14日・15日・16日のブログ参照)。
「真言宗智山派」の「寺」で、「大本山」(1946年に昇格)のひとつです。
関東地方有数の参詣人を集める「著名寺院」で、「家内安全」、「交通安全」などを祈る「護摩祈祷」のために訪れる人が多いことで知られています。
また「不動明王信仰」の寺院のひとつであり、寺名は一般には「成田不動」あるいは「成田山」と呼ばれることが多いです。
「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」は、「納め不動」とも呼ばれ、今年1年間に納められた「不動明王」の分身である「お札」を「不動明王」の「火炎の中」にお返しするという「納め札お焚き上げ」が行われます。
「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」では、「成田山僧侶」と「成田山修法師」の約20名によって「柴灯大護摩供」が「成田山新勝寺」「大本堂」前西側広場にて行われます。
今年1年で最後の「御縁日」である12月28日に、「古いお札」を納め「御利益」に感謝するそうです。
1年間に「成田山」へ納められた「不動明王」の分身である「古いお札」を「不動明王」の「智慧の炎」にお返しし、「無病息災」を感謝することを「納め札お焚き上げ」というそうです。
そして「柴灯大護摩供」とは、古来「山伏」が「山岳修行」の際、「柴(しば)」を使い「護摩壇」を設け、「所願成就」を祈念する伝統行事です。
「願い事」と「名前」を書いた「護摩木」を道場中央に設けた「護摩壇」の「炉」に投じ、「お不動様」の「智慧の炎」によって「清浄な願い事」として「所願成就」を祈念するそうです。
「護摩」というのは、「御本尊の不動明王の前に壇を設けて、供物を捧げ護摩木という特別な薪(まき)を焚いて祈る」という「真言密教」の「秘法」のことです。
また「護摩」に使われる「護摩木」を切り出している山を「護摩木山」といい、昔は「成田街道」沿いに十数ヵ所あったそうです。
その名残として「郷部大橋」に近いところに「永代護摩木山」と刻まれた「石柱」が残っています。
そして「護摩」の火にあてて祈念した「札」を「護摩札」といい、1年間お世話になった「護摩札」は「成田山」に納められ、この「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」によって供養されます。
「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」当日は、約20名の「山伏」により「護摩法」の「作法」に則って「護摩壇」を作り、一切を清め、厳(おごそか)かな「読経」が響く中、「納め札」が焚き上げられます。
当日の流れですが、「山伏姿」の「僧侶」が入場し、「斧の作法」(護摩壇を作る)、「法弓の作法」(清浄な道場を作る)、「宝剣の作法」(天地一切の魔を祓う)、「洒水(さいすい)」(本尊・行者・信徒を清める)という伝統に則った「儀式」の後、「炉」に点火、「読経」の中、「御札」が「智慧の炎」の中で焼き尽くされます。
またその際、勇ましい掛け声と共に、「山伏」の手によって大きな「梵天」が振るわれ、「厄難」をお払いするそうです。
そして今年一年の「厄難」が取り払われ、新たな一年を迎えるにあたり、気持ちが引き締められ清らかな「心持ち」になるそうです。
また「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」では、「お火加持」が行われます。
「お火加持」とは、「護摩札」や「御守」のほか、自分の大切なものを「護摩」の「火」にあてて「お不動様」の「御利益」をいただくものをいうそうです。
「揺らめく炎」は、そのものを清浄にすると共に大切にする心を喚起せしめ、更には本来備えている働きを存分に発揮させる「御利益」があるとされています。
燃え上がる「智慧の炎」は、あらゆる「罪障」や「災い」を焼き尽くすと言われ、「師走」の天を焦がします。
「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」の雰囲気を味わいに冬の「成田」にお出かけしてみませんか?
「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」詳細
開催日時 12月28日(水) 10時20分〜
開催場所 成田山新勝寺 成田市成田1
問合わせ 0476-22-2111
備考
「納め不動」の行われる「成田山新勝寺」では、例年お祀りしてきた大小約5万体の「御札」が、炎々と燃え上がる「智慧の炎」で焼き尽くされるそうです。
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地域情報::成田 | 11:45 AM |