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「大日山神崎寺」と「火渡り修行」(神崎町)
 本日ご案内するのは、近隣市「神崎町」の「大日山神崎寺」と「神崎町」で明後日(あさって)の10月10日(月・祝)に行われます「火渡り修行」です。

 「火渡り修行」は「お大師さま」の呼び名で親しまれている「大日山神崎寺」(以後「神崎寺」と表記)で、毎年行われている「真言密教」の「修行」のひとつです。

 「火渡り修行」を行っている「神崎寺」は、「真言宗醍醐派」の寺社で、「関東八十八ヶ所霊場」の「第四十四番札所」です。
 また「神崎寺」は「関東」では数少ない「真言宗醍醐派」の「祈祷寺」でもあります。
 「真言宗」の中でも「祈祷」と「修行」を旨として、「当山派修験道」の流れを伝えるのが「醍醐派」なのだそうです。

 「神崎寺」の歴史ですが、江戸時代の書物によりますと「神崎三山」に数えられていたそうです。
 鎮守神の山「神崎の杜」、愛宕権現の山「愛宕山」そして「大日如来」「大日山」(神崎寺)が「神崎三山」とされ、「神崎」は古来より「神仏」を大切にしてきたようです。
 その中「大日山」は江戸時代末期まで「天台宗」の「淨刹」として「御山東照院」と称し、人々の信仰を集めていたそうです。

 しかし、明治時代の「神仏分離令」及び「修行道廃止令」に端を発する「廃仏毀釈」を機に多くの霊山が衰退し、閉山に追い込まれたそうです。
 以後は「山頂」の「草庵」にて近隣町村の「長老たち」により「大師信仰」が伝えられ、「お大師さま」として親しまれ「御山念仏大師講」として「縁日」の勤行が行われ、「法燈」がわずかに護持される時代が約100年続いたそうです。

 昭和26年、気縁を得て「真言宗」の僧「秀宝大僧正」が当地に「留錫」し、「真言宗醍醐派」の教風、殊に「修験道」(山伏)の「宝輪」を転じ、「伝法の中興」になったそうです。
 同年(昭和26年)「大利根河原」にて「火生三昧」「火渡り修行」を権修。
 山頂の小さな「草庵」において「護摩」を焚き、次第に多くの人々の信仰の中心になっていったそうです。
 「秀宝大僧正」の遷化後、その遺志を継いだ「善哉大僧正」が昭和53年、山内の造成整備を開始し、昭和55年「本堂」落慶、昭和63年「恵印堂」(通称「六角堂」)を建立し、「伽藍」の再建したそうです。

 「火渡り修行」は、平成19年より10月の「体育の日」(10月第2月曜日)に「利根川河川敷」で行われています。
 この行事は、「真言密教」の「秘奥」として1300年余の「伝法」に則ったもので、「山伏姿」の「僧」が燃え盛る炎のなかを素足で通り抜け、その後を「信徒」や「見物人」が「家内安全」、「無病息災」を祈願して渡り歩くというもので、関東近県からたくさんの人が集まるそうです。

 ちなみに昭和26年(1951年)「武州高尾山」で、第1回目の「火渡り修行」が行われたそうです。
 当時、境内のなかった「東照院」(現「神崎寺」)で初めて「火渡り修行」(昭和26年(1951年)8月)が、「大利根河原」で行われました。
 以降、「神崎寺」での「火渡り修行」は厳修され、平成20年から旧開催場所の「利根川河川敷」で実施しています。

 幾多の歴史を乗り越え、現代に至る「神崎寺」と「火渡り修行」。
 浄火を渡り、心身を清め、幸運を呼び込む「神崎寺」最大の一大祈願会に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「神崎大師」「真言宗醍醐派」「大日山神崎寺」詳細

 所在地  香取郡神崎町神崎本宿231

 問合わせ 0478-72-3999

 「火渡り修行」詳細

 開催日時 10月10日(月・祝) 10時半〜15時半

 開催会場 神崎大橋下流側利根川河川敷 香取郡神崎町

 駐車場  無料 (神崎ふれあいプラザ駐車場利用)

 問合わせ 神崎町まちづくり課 0478-72-2114

 備考
 「火渡り修行」を行っている「神崎寺」は、京都以外の地で「恵印曼茶羅諸尊」を奉安し、「真言宗醍醐派」「総本山醍醐寺」伝統の「修験法要」が修法されたのははじめてだそうです。
 なお震災の被害で「神崎大橋」が通行止めになっておりますので、ご注意下さい。

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| 地域情報::香取 | 09:51 AM |

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