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「大杉神社」(茨城県稲敷市)
 2月3日の旧正月、日本晴れな犬吠埼。
 夜半に降った雨も朝方には上がり、過ごしやすい立春の前日です。

 さて、本日ご紹介するのは、近隣市「茨城県稲敷市」「大杉神社」です。

 先(2月1日)のブログでご案内しました「節分特別祈願祭」を開催する「大杉神社」。
 稲敷を代表する神社のひとつです。
 「大杉神社」の通称は「あんばさま」。
 通称の由来ですが、古来よりランドマークの役割を果たしていた巨大な「大杉」を「あんばさま」と呼ばれていたからだと言われています。
 巨大な「大杉」は、ある時は常総内湾の人々の信仰の対象として、また人々の交通標識の役割を果たしていたようです。

 「大杉神社」の旧社格は「郷社」で、第二次世界大戦後に、「別表神社」となったそうです。

 「大杉神社」の創建は「神護景雲元年」(767年)と伝えられています。
 当時都が置かれていた大和国(奈良県)を旅立った「勝道上人」は、下野国二荒山(栃木県日光)を目指す途中、「大杉神社」に着くと病苦で喘ぐ民衆がいて、その民衆を救うべく、巨杉に祈念すると「三輪明神」(奈良県三輪の大神神社)が飛び移り、病魔を退散せしめたそうです。(大杉神社HPより抜粋)
 文治年間には、その容貌が巨体、紫髭、碧眼、鼻高であった「常陸坊海存(海尊)」が「大杉大明神」の御神徳によって、数々の奇跡を示したことから、「海存」は「大杉大明神」の眷属で、天狗であるとの信仰へと発展したようです。
 当初は「烏天狗」を御眷属としていたようですが、後に「陰陽一対」として「鼻高天狗」「烏天狗」の両天狗を御眷属とすることになったようです。

 「仁治2年」(1241年)に京都の「今宮神社」から「大己貴命(おおなむちのみこと)」、「少彦名命(すくなびこな)」を勧請し合祀されたそうです。

 江戸時代以降、「疱瘡(ほうそう)除け」や「水上交通の神」として、関東一円と東北の太平洋側に信仰が広がったそうです。

 「大杉神社」の御祭神は「倭大物主櫛甕玉命(やまとおおものぬしくしみかたまのみこと)」及び「大己貴命」、「少彦名命」です。
 「大杉」の社名は、境内の「御神木」「大杉」(駐車場側にあるのが「次郎杉」、社殿左奥にあるのが「三郎杉」)を神体としていることによるそうです。

 「大杉神社」には、現在も多くの地域からの参拝者の方が訪れ、「厄除け」「八方除け」「星除け」を中心として、「夢むすび」「交通安全」などの祈願しています。
 また「大杉神社」入口玄関「麒麟門」を入って右側にある「末社」「大国神社」には、「金運」をもとめて参拝される方々が訪れ、社務所右奥手に位置する「勝馬神社」には競馬関係者をはじめ、競馬ファンの方の参拝が多いようです。
 さらに「勝馬神社」となりにある「相生神社」には、「子授け」に御利益があるとされ、「子授棒」を求めて来られる方がたくさんいらっしゃるそうです。

 稲敷に関東、東北地方に分布する「大杉神社」(あんばさま)の総本社あり。
 稲敷のパワースポットにお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 「大杉神社」詳細

 所在地  茨城県稲敷市阿波958

 問合わせ 0298-64-2613

 備考
 現在では、いかなる願いも叶えた「海存」の奇跡に由来し、「大杉神社」を「夢むすび大明神」と称し、「鼻高天狗」は「ねがい天狗」、「烏天狗」は「かない天狗」と呼ばれるようになったそうです。
 また「大杉神社」に伝承されている「あんば囃子」ですが、元和3年(1617年)に「銚子」の「田中玄蕃」氏が「醤油の醸造」の成功祈願のお礼として、「十二座神楽」とともに紀州より伝えられたのが初源とされているそうです。

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| 地域情報::鹿島 | 01:21 PM |

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