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「浄国寺(じょうこくじ)」(銚子市)
 小雨混じりの「勤労感謝の日」でしたが、10時半過ぎから雨が止み陽が射してきました。
 天気予報では、昼から快方に向かうようで一安心です。

 そんな中、本日ご紹介するのは、地元 銚子市の歴史ある寺院「浄国寺(じょうこくじ)」です。

 「浄国寺」は「一立山 無衰院 浄国寺」という浄土宗の寺院。
 創建1255年(建長7年)で、記主禅師(然阿良忠上人)が開山したとされています。

 「浄国寺」はかって望西台と呼ばれる所に、日観亭と呼ばれる庵(いおり)があり、明和年間から文化・文政年間(1764年〜1829年)にかけ、「渡辺華山」や「小林一茶」をはじめ、数多くの文人墨客がここを訪れたようです。

 その頃、寺を「無衰林」と呼び、屋根瓦にもその名が印されていたようです。
 尚、望西台は墓地の一番西側にあり、かつては眼下に市街地や利根川、茨城県を望めたようです。

 また境内には、「松尾芭蕉」の句碑があり、この事からも「浄国寺」が今も昔も文化人との関わりが深い事を示しています。
 ちなみに碑文は「枯枝に からすのとまりけり 秋の暮 はせお」とあり、「つるべ落しの秋の日が西山に傾く頃、ふと見上げた大木の枝に葉が一枚もなく、一羽のからすがとまっているのがなんともいえず淋しい」という意味なのだそうです。

 「広大な「浄国寺」境内の夕暮れには、今でもこうした情景に出会いそうです。
 芭蕉がこの寺を訪ねた記録はありませんが、檀家の行方屋庄次郎(俳号桂丸)が、句碑の片隅に「あきの夕 誰が身のうへぞ 鐘がなる」の句が添えてあります。
 地元の豪商大里庄次郎と野崎小平次が俳聖芭蕉を追慕して弘化2年に建てました」と境内の「松尾芭蕉句碑の説明板」に記述されています。

 「浄国寺」境内ですが、凛とした空間が広がり、手入れの行き届いた樹木が多く点在。
 ちなみに境内にある梅の木(紅梅・白梅)は、銚子での梅の開花を宣言する「標準木」となっています。

 銚子の中心(駅の裏手)で街を見守る銚子の名刹「浄国寺」。
 近くにお出かけの際は、立ち寄りたい参拝スポットです。

 浄国寺データ
 銚子市春日町23
 0479-22-1210

 備考 ちなみに、銚子市の桜の開花を宣言する標準木は、銚子市陣屋町の陣屋公園内の桜(ソメイヨシノ)です。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=267 |
| 地域情報::銚子 | 11:00 AM |

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