本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「側高神社」で4月6日(土)に開催されます「取香(とっこう)の三番叟(さんばそう)」です。
「側高神社」は、「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)を見渡す「高台」に鎮座し、「本社」は「香取市」に鎮座する「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)で、「摂社」になるそうです。
「側高神社」「拝殿」頭上に「側鷹神社」の「表示」があり、その昔「側高神社」のある「取香地区」では、「鷹」が「神聖な鳥」として捕らえることを禁じていたことの「名残」と伝えられています。
「取香の三番叟」は、「側高神社」「花見祭り」(「花見法楽」)に奉納される「郷土民俗芸能」です。
「三番叟」は「式三番(しきさんば)」ともいわれ、「笛」・「小鼓」・「太鼓」の「伴奏」に合わせ、「翁(おきな)」・「千歳(せんざい)」・「三番叟」の「三翁」による「五穀豊穣」を祈った「舞」です。
「取香の三番叟」は、「成田市」「成田国際空港」に隣接する「取香地区」の「農業」を中心とした約50戸の「集落」で行われてきました。
そして「取香の三番叟」は、平成10年まで毎年4月3日に行われる「側高神社」の「祭礼」に奉納されてきましたが、現在は「4月第1土曜日」に開催しているそうです。
「取香の三番叟」は、どこからどのように伝わったのか、いつ頃から行われているものなのかを示す「資料」が残されていませんが、「取香の三番叟」の「お面」を入れてある「箱の裏」に、
「下総植生郡 取香邑(むら) 若者世話人 茂吉佐市 天保11年(1840年)庚子三月 大工林蔵」
と記されており、今から約160年前には「取香地区」に伝えられ、演じられていたことが推定されています。
「側高神社」「祭礼」当日ですが、「取香共同利用施設」(旧「円勝寺」)に集合し、「衣裳」を整え、「側高神社」へ向けて出発します。
「行列」は「万灯振り」2人を「先頭」に、道中では「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)が演奏されます。
また「大太鼓」、「小太鼓」、「笛」、「小鼓」、「太鼓」の「囃し方」が「バカ囃子」、「アンバ囃子」、「大漁節」などを囃しながら、「側高神社」に練り込むことから始まるそうです。
「側高神社」での「神事」が済みますと、「側高神社」「拝殿」で「三番叟」の「舞」が奉納されます。
この「三番叟」の「特色」は「舞手」の「足の動き」にあり、「足の動き」が大きく軽快で躍動感溢れる「舞」なのだそうです。
また「取香の三番叟」の「囃し方」は、「笛」1名、「太鼓」1名、「小鼓」2名となっており、「歌舞伎」の「式三番叟」という「祝福舞」に「源」を持つ「芸能」で、「庶民的な芸能」として受け継がれ「旧態」をよく留めているそうです。
「取香の三番叟」は、「高速道路」の「建設」や「側高神社」の「移転」などで一時中止されていたそうですが、「藤崎定雄」さんの「呼びかけ」で昭和49年(1974年)に「保存会」が結成され、平成12年には「全国民俗芸能大会」でも披露され、「全国」に「その名」を広められています。
「取香地区」の「神社」「側高神社」で奉納される「郷土民俗芸能」「取香の三番叟」。
この機会に「成田市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「取香の三番叟」詳細
開催日時 4月6日(土) 13時〜15時30分
開催会場 側高神社 成田市取香276
問合わせ 成田市生涯学習課 0476-20-1534
備考
「取香の三番叟」は、昭和62年(1987年)2月27日に「千葉県」の「県指定無形民俗文化財」に指定されています。
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地域情報::成田 | 10:37 AM |