本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「重要伝統的建造物保存地区」の「店舗」などを紹介する企画「佐原まちあるき」です。
第8回の今回は、創業天明2年(1782年)「切妻平入瓦葺き」の「建物」の「小堀屋本店」です。
「水運」を利用して「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていた「佐原」。
人々は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを独自の「文化」に昇華していました。
その「面影」を残す「町並み」が「小野川」沿岸や「香取街道」に今でも残っています。
このような「歴史景観」をよく残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、平成8年12月、「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されました。
「佐原」の「重伝建」は昔からの「家業」を引き継いで今も「営業」を続けている「商家」が多く、「生きている町並み」として評価されています。
「小堀屋本店」は、昔は「醤油醸造」を「家業」にしていましたが、天明年間の「火事」を「きっかけ」に、天明2年(1782年)に「そば屋」を開業(転業)し、今日に至っているそうです。
「小堀屋本店」の「構造」は上記に記載しましたが「木造二階建」、「屋根」は「桟瓦葺切妻造」で、明治23年(1890年)に建築されました。
「小堀屋本店」の「外観」は「戸口」、「格子窓」等、「建築」当初の「姿」がそのままで、「内部」も「蔀戸」、「畳敷」の「床」等がよく残っています。
「小堀屋本店」は「店舗」、「調理場」、「土蔵」が一体となった明治時代の「形式」をそのまま残しています。
「小堀屋本店」の「表」の「ガラス戸」ですが、明治35年に旧「佐原市」で初めて使われたものであり、貴重な「文化財」です。
現在、使われている「入口」の「ガラス障子」(2枚)、「ガラス戸」の「修理代」(7円23銭)の「記録」(明治35年(1902年)当時)が残されています。
「小堀屋本店」は、「千葉県」の「県指定有形文化財」の指定を受けています。
また「小堀屋本店」の「奥」の「土蔵」には「蕎麦(そば)作り」の「秘伝書」が残っています。
「秘伝書」は享和期に記された「麺」等の「製法」の「秘伝書」で「うどん」、「素麺(ソーメン)」などを含む57種類の「麺」の「製法」を伝えているそうです。
また「小堀屋本店」には、およそ300年前の「鹿皮の半纏(はんてん)」があり、「そば」や創業よりさらに1世紀ほど前のもので、「お祝い」などあらたまった「席」に着用したものであったようです。
また「伝」「小野道風」「雲龍」といった「文字」が書かれた「山車」の「額」も所蔵されています。
「小堀屋本店」「店内」ですが、「壁」や「柱」、「調度品」に染み込んだような「独特」の「味」があり、重みがある「雰囲気」なのだそうです。
「小堀屋本店」の「名物」ですが、江戸時代より伝わる「日高昆布」を使った(加工した)「黒切り蕎麦」と、「柚子皮」を練りこんだ香り高い「蕎麦」「柚子(ゆず)切蕎麦」です。
「黒切蕎麦」は一年を通して、「柚子切蕎麦」は11月から2、3月頃までの「季節物」だそうです。
「小堀屋本店」すぐ近くには旧「千葉銀行」「佐原支店」を改装した「小堀屋本店」「別館」があります。
旧「千葉銀行」「佐原支店」は、昭和4年(1929年)に建てられた「建築物」で現在は「小堀屋本店」「別館」(蕎麦店)として営業されています。
「小堀屋本店」「別館」「店内」は、「階段」があり、古い「銀行」の「つくり」で、2階は「回廊」があります。
「小江戸情緒」溢れる「佐原の町並み」に佇(たたず)み、「香取街道」沿いでひときわ目を引く「建物」「小堀屋本店」。
昔ながらの「町並み」が色づく「香取市佐原」にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
「小堀屋本店」詳細
所在地 香取市佐原イ505
営業時間 11時〜16時半
定休日 水曜日 (時季等により随時変更あり)
問合わせ 小堀屋本店 0478-52-4128
備考
「小堀屋本店」の近くにある「小堀屋本店」「別館」の「定休日」は、水曜日休業で、「営業時間」は11時〜18時となっており、団体40名まで予約が可能だそうです。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1276 |
|
地域情報::香取 | 10:50 PM |