本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「重要伝統的建造物群保存地区」の「店舗」などを紹介する企画「佐原まちあるき」です。
第6回の今回は「香取街道」と「小野川」が交差する「忠敬橋」の袂(たもと)にあり、「佐原まちぐるみ博物館」(2011年12月26日のブログ参照)の「28番」の「中村屋商店」です。
「水運」を利用して「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていた「佐原」。
「佐原」の人々は「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを独自の文化に昇華していました。
その「面影」を残す「町並み」が「小野川」沿岸や「香取街道」に今でも残っています。
このような「歴史景観」をよく残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、平成8年12月「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
「佐原」の「重要伝統的建造物群保存地区」は、昔からの「家業」を引き継いで今も営業を続けている「商家」が多く、「生きている町並み」として評価されています。
今回ご紹介する「中村屋商店」は、「中村屋乾物店」から「分家」し、明治7年から「荒物商」を営んでいる「商店」です。
「中村屋商店」の「建物」は、「店舗」兼「住宅」となっており、安政2年(1855年)に建築され、隣には3階建ての「土蔵」があり、明治25年(1892年)の「大火」後の「建築」の「建物」だそうです。
明治7年(1874年)頃より代々「荒物」・「雑貨」・「畳」(「藺草(いぐさ)製品」)を商(あきな)ってきた「中村屋商店」は、正面に交差した道路(「小野川」沿いと「香取街道」が交差する「一等地」)に沿った「変形の敷地」であるため、「母屋(おもや)」の隅の「柱」を「五角形断面」にし、「内部」の「架溝」に「工夫」を凝らし、「間取り」も「変形平面」の「部屋」を設けるなどされています。
「中村屋商店」全体として「1階」に「店舗」と「台所」を「2階」には「座敷」を設けたよくまとまった「平面構成」となっています。
現在「中村屋商店」では、「和雑貨」、「手づくり品」といった「土産物」を取り扱っており、「エプロン」(3150円〜)、「かっぽう着」(7000円〜)、「さわらグッズ」(787円〜)、「ポストカード」、「携帯ストラップ」などを販売しています。
「中村屋商店」は、「佐原まちぐるみ博物館」のひとつ「土蔵の博物館」として知られています。
「中村屋商店」では、「連鶴(れんづる)」という「1枚」での「和紙」で折った「鶴」を展示。
展示されている「連鶴」は、「製図」や、「はさみ」の「入れ方」により、いろいろな「形」の「鶴」になるそうです。
展示されている「連鶴」は、「合名会社中村屋商店」「3代目当主」(祖父)が折ったもので、「TBS」の「人気情報番組」の「王様のブランチ」でも紹介されたそうで、「中村屋商店」では「折鶴の世界」を楽しめるようです。
なお、「中村屋商店」の「店舗兼住宅」・「土蔵」は、平成5年(1993年)2月26日に「千葉県指定文化財」の「有形建造物」に指定されています。
(「香取市文化財一覧」参照)
「忠敬橋」の袂にあり、「佐原」の「歴史的」な「建物」の中でも特に存在感のある「中村屋商店」。
風薫る5月に「佐原の町並み」のある「香取市佐原」にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
「中村屋商店」詳細
所在地 香取市佐原イ1720
営業時間 9時〜18時半
定休日 水曜日 (祝日は営業)
問合わせ 合名会社中村屋商店 0478-55-0028
備考
「中村屋商店」は、「忠敬橋」の袂の「角地」に建つ「店舗」と「土蔵」でしが、付近の「信号機」が「縦型」です。
「信号機」が「縦型」の「理由」は、「祭り」(「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照))の時に「山車」の「通行」の妨げにならないようにするためだからだそうです。
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地域情報::香取 | 08:17 AM |