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「二の午大祭」(多古町)
 本日ご案内するのは、近隣市「多古町」「本山日本寺」で明後日(あさって)の3月20日(祝・火)に開催されます「二の午大祭」です。

 「本山日本寺(ほんざんにちほんじ)」(2011年10月27日のブログ参照)は、「中山法華経寺」(市川市)の「三世日祐上人」が元応元年(1319年)に開基した「日蓮宗」の「古刹」です。
 「日本寺」は、「日蓮宗」の「本山」(由緒寺院)で、「山号」は「正東山」です。
 仏教史上有名な「檀林」(学校)のあった「寺」として知られ、全国から「学僧」たちがこの地で学びました。

 「本山日本寺」に「中村檀林」が開かれたのは慶長4年(1599年)。
 「寺」の「十世」を継いだ「広才博学」の「僧」「日円」によるもので、その歴史は明治5年まで続きます。
 興隆期には千人近い「学僧」がいたといわれ、数十棟の「学坊」が軒を連ねていました。
 「僧」たちは東西に分かれて「勉学」に励み、「春」と「秋」の2回、それぞれ3カ月にわたり「新説」(しんだんぎ)とよばれる「論争」を繰り広げたそうです。
 「討論」のテーマは「日蓮宗」の「教義」はもちろん、世間での出来事、社会問題にまでおよび、席上活躍のめざましかった「学僧」は、「番付表」に「名札」があげられました。
 「論戦」には「土地の役人」も招かれ、多くの村人が見学に押し寄せたそうです。

 「本山日本寺」の「山門」ですが、江戸時代初期の「建造物」で「切妻造り」です。
 また「本山日本寺」の「山門」正面に掲げられている「正東山」の「扁額」(縦130cm、横50cmの「杉材」)は、「本阿弥光悦」の「真筆」といわれ、「日本三額」のひとつにあげられています。
 このほか、「本山日本寺」には「水戸光圀」ゆかりの「屏風」も所蔵されています。
 また「十五世日円上人」の「学徳」を募っていた時には500人を越える「学僧」が「本山日本寺」で「討議学習」をしたといわれ、その様子を再現した「新談義絵図講堂」の「図」が残っています。

 「二の午大祭」は、「本山日本寺」境内にある「岡田稲荷」、「豊田稲荷」(別称「夫婦稲荷」)の「祭礼」です。
 「二の午大祭」は、毎年旧暦の2月の「二の午」の日に開催しているそうです。
 「岡田稲荷」、「豊田稲荷」は、「夫婦円満」・「子孫繁栄」・「五穀豊穣」・「商売繁盛」の「守護神」として「関東一円」からの「参詣者」で賑わうそうです。

 「関東三檀林」のひとつであった「中村檀林」「本山日本寺」。
 「本山日本寺」内「夫婦稲荷」(「岡田稲荷」、「豊田稲荷」)で行われる「二の午大祭」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「二の午大祭」詳細

 開催日時 3月20日(祝・火) 9時〜終日

 開催会場 本山日本寺 香取郡多古町南中1820

 問合わせ 0479-76-3745

 備考
 「本山日本寺」は、「多古町」の「指定文化財」となっています。
 また「日本三額」のひとつである「山門」に掲げられている「扁額」ですが、「池上本門寺」、「中山法華経寺」と並んで「関東三額」のひとつとも云われています。
 また「水戸光圀」(水戸黄門)が「学僧」の便宜をはかり、「本山日本寺」を起点にして「江戸」まで1里毎に、「塚」を建て、その「名残」が「三里塚」という「地名」だともいわれています。

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| 地域情報::成田 | 10:43 AM |

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