本日二つ目にご案内するのは、地元「銚子市」「常灯寺」で今週末の3月17日(土)に行われます「常世田薬師」「本堂」「解体修理現場公開」です。
「常世田薬師」は、「銚子市常世田町」にある「真言宗智山派」の「常灯寺」(2011年1月11日のブログ参照)の通称です。
「常世田薬師」は、「目の病」に「ご利益」があるとされ、「地元」の人々に篤く信仰されています。
「常灯寺」は、「大和国」の「薬師寺」で修行した奈良時代の高僧「行基(ぎょうき)」が開基(創建)といわれており、江戸時代から明治時代には、「東総の三薬師」として隆盛をきわめていたそうです。
「常灯寺」の「寺宝」である「木造薬師如来坐像」は、高さ140.9cm、「ヒノキ材」の「寄木造り」で全面に漆箔(しっぱく)を施し、刀法に生彩があり、膝も広くよく整い堂々としたものであり、細かく彫出した「螺髪(らはつ)」、伏目の「彫眼(ちょうがん)」、ふくよかな「顔」、流麗な「衣文(いもん)」は、平安時代後期の「定朝(じょうちょう)様式」を伝えており、関東における鎌倉時代初期の代表的な作例だそうです。
また「薬師如来坐像」の「胎内」全面には、「墨書」があり、仁治4年(1243年)に「平胤方(たいらのたねかた)」をはじめ多くの人々の寄進により、仏師「豪慶」によって修理されたことが記されているそうです。
「光背(こうはい)」は、全高234.5cmで「頂部」に三躯の「胎蔵界大日如来(たいぞうかいだいいちにょらい)」を配し、左右には「十二躯」の「飛天(ひてん)」「音声菩薩(おんじょうぼさつ)」が舞う華麗な「裳懸座(もかげざ)」であり、この時期では千葉県唯一なのだそうです。
「常灯寺」の「御本尊」である「薬師如来坐像」は「国指定重要文化財」に指定されています。
ちなみに「常灯寺」の通称「常世田薬師」は、所在地の「常世田町」と「寺宝」の「薬師如来坐像」が由来となっています。
「銚子市」では、「常世田薬師」「常灯寺」の「本堂」を、平成22年から平成27年までの6か年で「解体修理事業」を実施する「計画」を立て、「解体修復工事」を開始しています。(2011年2月15日のブログ参照)
「常世田薬師」「常灯寺」「本堂」の修理完了予定は、2014年の3月末だそうです。
この度(たび)、「常世田薬師奉賛会」ではみなさまのご厚意を受け、平成22年度より「常灯寺」「本堂」「解体修理」を実施しておりますが、平成24年度からいよいよ本格的な「解体」が始まるため、現状の「常灯寺」は見納めになるそうです。
現状の「常灯寺」「本堂」内部を見ることができる最後の機会として、「常世田薬師」「本堂」「解体修理現場公開」を実施するそうです。
「東総の三薬師」であった「常世田薬師」「常灯寺」の現状の「本堂」を見ることのできる最後の機会に「銚子市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「常世田薬師」「本堂」「解体修理現場公開」詳細
開催日時 3月17日(土) 10時〜11時20分
開催会場 常灯寺 銚子市常世田町
問合わせ 銚子市教育委員会生涯学習課文化班 0479-24-8739
備考
「常世田薬師」「本堂」「解体修理」の工事開始に伴い、「常世田薬師奉賛会」は「常灯寺本堂保存修理委員会」に名称をかえ、今後工事を見守っていくそうです。
現状の「常世田薬師」「本堂」は、「茅葺き(かやぶき)屋根」ですが、保存管理上から「本堂」の「屋根」は「銅葺き屋根」に換えるそうです。
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地域情報::銚子 | 12:50 PM |