本日二つ目にご紹介するのは、近隣市「横芝光町」にある「町原大銀杏」(乳銀杏)です。
「町原大銀杏」(乳銀杏)は、「稲荷大神乳銀杏」とも呼ばれている「横芝光町」にある「イチョウ」です。
「町原大銀杏」(乳銀杏)は「稲荷大神」の「イチョウ」で、「イチョウ」の「乳」と称する「木根」も多数発しているそうです。
なお「町原大銀杏」(乳銀杏)は樹齢500年と推定されています。
「町原大銀杏」(乳銀杏)の「幹回り」は6.5mで、「根元」に垂れる「樹乳」は「女人信仰」の対象ともなっています。
「町原大銀杏」(乳銀杏)の「由来」として「乳与えの伝説」もあり、次のように伝えられています。
昔、ここにひとつの寺がありました。
その庭には一本の「銀杏」が天に覆うように枝を生やしていました。
里の人々や旅人はこの寺に立ち寄り木の下でひとやすみするのが常でした。
ところが、あまりにたくさん枝を広げ過ぎてしまったので、寺のお坊さんが、枝を全部切り落としてしまいました。
木陰を頼りにしていた人々は落胆しました。
ある夏のこと、乳飲み子を抱いた女の人が「銀杏」の木の根元に倒れていました。
可哀想に想った近所の人が家に連れ帰り介抱してやると、その夜に
「毎朝子供を銀杏の木の根元に置いてください。
そっと乳を飲ませに来ます。」
という手紙と子供を残し、姿を消してしまいました。
近所の人は手紙通りに毎朝「銀杏」の木の下に子供を置いてきましたが、一度も女の人の姿を見かけることがありませんでした。
それにもかかわらず、子供はすくすくと育ち、一人で立てるようになったある日、その子供も姿を消してしまいました。
そして、その後、切り落とされた「銀杏」の幹から出た新しい枝に乳房のような形をした樹瘤が垂れ下がっていました。
近所の人々は
「きっとあの女の人が銀杏に乗り移って子供を育てていたのであろう」
と噂をしました。
その後、寺は廃れてしまい、「銀杏」の木だけが残りました。
人々は「乳銀杏」と呼んで、今も大切にしています。
見るものを圧倒する「横芝光町」の「イチョウ」「町原大銀杏」(乳銀杏)。
昔から「旅人」たちの休憩所として親しまれている「大銀杏」を見に「横芝光町」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「町原大銀杏」(乳銀杏)
所在地 山武郡横芝光町木戸台1919
問合わせ 横芝光町社会文化課 0479-84-1358
備考
「町原大銀杏」(乳銀杏)は、昭和49年(1974年)3月1日に「横芝光町」の「天然記念物」に指定されています。
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