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「濡れ煎餅巡り」その3「銚電の濡れ煎」(銚子市)
 本日二つ目にご紹介するのは、地元「銚子市」の人気の土産物「濡れ煎餅」の店舗をご案内する「濡れ煎餅巡り」です。
 3回目の今回は、「開発秘話」や「銚子電鉄に関わるエピソード」が数多くある話題の豊富な「銚電のぬれ煎」です。

 まずエピソードその1ですが、「銚子電鉄」と「ぬれ煎餅」に纏(まつ)わる秘話です。

 平成7年に「銚子電鉄」本社昼休みに、食事を終え雑談を社員同士でしているときに、当時の経理課長の方が
 「ぬれ煎餅が隠れた銚子の名物だよな」
 と話しかけたことから始まります。
 経理課長の方の「(「銚子電鉄」でも「ぬれ煎餅」が)できるか(作れるか)?」の問いに弾みで、社員の一人がすぐに「出来ます(作れます)」と答えたそうです。
 そのようなちょっとしたことから「銚電のぬれ煎餅」が始まったそうです。

 そこからが大変で「お煎餅(ぬれ煎餅)」の作る難しさから、悪戦苦闘し、毎日「煎餅」の夢を見るほど、社員の皆さんは様々なことを試みたそうです。
 「(ぬれ)煎餅」が嫌いになりかけながらも、「銚子電鉄」を守ろうと思う強い意志を持ち、なんと数週間で「煎餅」をうまく焼けるようになっていったそうです。
 そして今度は「たれ」の問題に直面しますが、今度は「銚子電鉄」の(当時の)支配人の方が
 「銚子電鉄本社の隣に良い会社(ヤマサ醤油)があるな〜」
 とつぶやきました。
 そのつぶやきを、社員の皆さんは聞き逃しませんでした。
 「そうかヤマサ醤油か!」
 と社員の皆さんの意見が一致したそうです。
 醤油のプロが近くにいたことに気付き、早速「ヤマサ醤油」の「ヤマサ研究所」に「(ぬれ)煎餅」を持ち込んだそうです。
 そして「ヤマサ研究所」で作ってもらったそうです。
 作った「濡れ煎餅のたれ」(醤油だれ)すべて美味しかったそうですが、迷いながら今現在販売されている「銚電のぬれ煎餅」の味に決定し、商品化したそうです。

 「銚子電鉄」では、商品化(ぬれ煎餅)にあたり、何故「鉄道」がということが3つあるそうです。

 1 銚子はお醤油の産地である。 (ほとんどの方が認知している)

 2 ぬれ煎餅は他の地域ではまだ知られていない(開発当時の話)が美味しい。 (みんなが、知らないから興味がわく)

 3 あの大きなJRさんでも、色々な事業経営をしている。小さな鉄道がお煎餅製造、、当然のこと! (良いものは見習う素直な気持ち)
 (銚子電鉄HPより抜粋)

 こうして「銚電のぬれ煎餅」が生まれたそうです。

 「銚子電鉄」の「ぬれ煎餅」のエピソード二つ目は、「ぬれ煎餅」が「銚子電鉄」を救うというものです。

 2006年11月18日、資金不足に陥っていた「銚子電鉄」は、自社のサイトにて「ぬれ煎餅」を買ってくれるように呼びかけたそうです。
 「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
 という訴えに対して「各種鉄道サイト」の他、いわゆる「2ちゃんねらー」の皆さんが大きく反応、その他のサイトにも反響が広がったこともあって「通信販売」の注文が殺到し、極度の品不足となったため、通信販売を一時停止したこともあったそうです。
 一連の現象は「新聞」や「放送局」などの「マスコミ各社」も報道していました。
 この出来事により「ぬれ煎餅」は全国的にその名を知られることとなり、「銚電のぬれ煎餅」が売れ行きが良くなり、「銚子電鉄」の経営を補う収益をあげるようになったそうです。

 エピソードに事欠かない「銚電のぬれ煎餅」は、定番土産として「銚子電鉄」には、かかせない逸品となっています。
 「銚子電鉄」では「銚電のぬれ煎餅」を「犬吠駅」、「仲ノ町駅」の二ヶ所で製造・販売していて、「観音駅」、「笠上黒生駅」、「外川駅」で直販しているそうです。

 「銚子」にお出かけの際には、「銚子電鉄」を救った「縁起の良い」「銚電のぬれ煎餅」をお買い求めてみてはいかがでしょうか?

 備考
 「銚子電鉄」「犬吠駅」では、「銚子商業」とのコラボで開発された人気急上昇中の「ぬれ煎餅アイス」(9月3日のブログ参照)を絶賛販売中です。
 「ぬれ煎餅アイス」は、「ぬれ煎餅ガールズ」(10月17日のブログ参照)が開発に携わった逸品で、甘くて濃厚な「ミルクアイス」に「銚電のぬれ煎餅」を細かく砕いて混ぜ合わせて完成させた「アイスクリーム」です。













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| 地域情報::銚子 | 09:05 AM |

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