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「鹿島神宮御神事能」「常陸帯(ひたちおび)」(鹿嶋市)
 本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「鹿島神宮」で明後日(あさって)の10月18日(火)に開催されます「鹿島神宮御神事能」「常陸帯(ひたちおび)」です。

 「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)は、「東国三社(とうごくさんしゃ)」(2010年10月23日のブログ参照)のひとつとして、人々に崇められている茨城県鹿嶋市に鎮座する「神宮」です。
 社伝によりますと「鹿島神宮」の創建は2660年ほど前といわれ、茨城県はもとより日本屈指の歴史を誇ります。
 また、武道、競技、政治(まつりごと)などの必勝成就が「鹿島神宮」の御利益とされ、祈願成就に全国から参拝者が訪れるパワースポットです。
 「鹿島神宮」の「御祭神」は上記のように「武の神」として有名ですが、「男女のなかだち、縁結びの神」でもあるそうです。

 「常陸帯」は、「帯」に書いた「歌」を介して、男女が心を寄せ合うストーリー。
 「常陸帯」の「御神事」とは、妻を娶(めと)ろうと思う男たちが帯に一首の歌を書いて神前に手向け、その帯を手に取り歌を詠じた女を妻にするというもの。
 「御神事能」「常陸帯」は、「鹿島神宮」「本殿」前「特設舞台」にて催行されます。

 「鹿島神宮」によりますと「常陸帯」の「故事」「常陸帯神事」は「古今集(こきんしゅう)」や「源氏物語」にも引用されているそうで、14世紀に「観世流」などによって1885年(明治18年)まで続いたのが確認されているそうです。
 「常陸帯」が激動の明治期、当時の「藩閥政府」が「恋歌を詠む軟弱な帝(みかど)では示しがつかない」と「天皇」に「恋歌」を禁じ、風潮的に「恋歌」が「軟弱」とみなされたことなどから「常陸帯」も世間から消え、演じられなくなったそうです。

 「(「常陸帯」は)源氏物語にも登場する作品。形に戻せないか」
 今回の開催にあたり、「鹿島神宮」の「萩原継男」「参事」らが「復曲」を模索し、それに答える形で当代一流の「観世流」「能楽師」「浅見真州」氏と「能本復曲」の権威「西野春男」「法政大名誉教授」ほかの協力があり、この度の実現となりました。
 お二人は、「鹿島神宮」ゆかりの「常陸帯」「伝承本」を尊重しつつ、さらに登場人物や場面を加え、現代に生きる「能」として彩り豊かに描いていき、作品化したそうです。

 今回の「常陸帯」では、「能楽師」の「浅見真州」氏のほか「片山九郎右衛門」氏、「野村万蔵」氏ら著名な役者が「鹿島神宮」「本殿」前に設けられた「舞台」で力強く演じるそうです。

 明治時代に途絶し、約126年ぶり)に復活した演目「常陸帯」。
 「恋愛の素晴らしさを感じ、生きる意味を考えさせる」作品を見に「鹿島神宮」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「鹿島神宮」「御神事能」「常陸帯」詳細

 開催日時 10月18日(火) 17時(開演) (開場16時)

 開催会場 鹿島神宮特設能舞台

 観能料  3000円 (全席自由)

 チケット販売は「鹿島神宮」・「鹿嶋市観光協会」(0299-82-7730)

 問合わせ 鹿島神宮社務所内 御神事能「常陸帯」事務局 0299-82-1209

 備考
 「常陸帯」は「鹿島神宮」を皮切りに来年「東京」の「国立能楽堂」でも上演される予定だそうです。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=718 |
| 地域情報::鹿島 | 09:51 AM |

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