本日ご紹介するのは、近隣市「匝瑳市」の「日本有数の植木のまち」です。
「銚子市」の近隣市「匝瑳市」は、自他ともに認める「日本有数の植木のまち」です。
「匝瑳市」では「植木産業」が古くから盛んで「日本有数の栽培面積」を有しています。
「観賞用」、「生け垣用」、「街路樹」、「造園用」など、300種あまりの「植木」を「日本全国」に送り出しています。
また、近年では「中国」や「ヨーロッパ」など海外へも輸出されているそうです。
「匝瑳市」の「植木生産」は明治時代に始まったといわれ、大正時代になって「職業」として本格化していったそうです。
しかし、当時の「植木生産農家」はわずか5〜6戸で、限られた「富裕層」を対象に小ぶりの「観賞用樹木」を細々と供給しているにすぎなかったそうです。
ところが、大正12年、「大阪府池田」の「植木買い付け業者」の「阪上亥之助」氏が「病害虫」や「寒さ」に強い「八日市場」の「イヌマキ」に目をつけ、これを関西方面に出荷したことがきっかけとなり、「植木生産」が広まりました。
そして現在では日本有数の栽培面積を誇るほどの「大産地」となっています。
「植木栽培」は「匝瑳市」市内各所で行われていますが、特に線路(JR総武本線)から南側の地域で盛んに行われています。
また「農家」の垣根(かきね)として「槙塀」がよくみられ、なかには高さ7mほどのものまであるそうです。
「千葉県」は「全国有数の植木生産県」です。
そこで「植木産地発展」の基礎を築いた伝統的な「樹芸技術」を保存継承し、今後の「植木生産」に役立てるため、「千葉県」は「千葉県植木伝統樹芸士・植木銘木100選」を認定する「千葉の植木ディスカバー事業」を実施しているそうです。
「植木伝統樹芸士」は、「植木屋」さんのなかでも特にその実力が認められている存在だそうです。
「植木伝統樹芸士」の認定要件ですが、1.植木に関して極めて優れた「樹芸技術」・「技能」および知識を有する方、2.「造形技術」について20年以上の経験年数を有する方、3.地域での「社会的評価」が顕著(けんちょ)である方、の3点だそうです。
「植木伝統樹芸士」認定状況ですが、平成14年度「18名」、平成15年度「4名」、平成16年度「4名」、平成20年度「13名」、平成21年度「3名」、平成22年度「1名」が認定されています。
(詳しくは「千葉県HP」「千葉県植木伝統樹芸士・植木銘木」の「植木伝統樹芸士一覧」を参照下さい)
ちなみに「匝瑳市」では「30名」が市内在住者だそうです。
「植木銘木100選」の認定ですが、「千葉県」の「伝統技術」で造形されかつ「千葉県」内に植栽されている「マキ」・「キャラボク」などを対象に、一定の基準を満たした「樹木」を「千葉県植木銘木100選」に認定しているそうです。
「植木銘木」は、「植木職人」の技により「造形木」として芸術的な美しさを持っています。
ちなみに「匝瑳市」には「植木銘木100選」に選ばれている44本中23本が市内にあります。
以上の事から、まさに「日本有数の植木のまち」といえることが、データからわかります。
まちに「銘木」が多くあり、「植木」のプロが多く在住する「植木のまち」「匝瑳市」。
「みどり」に囲まれ、土地の樹木を大切にしている「匝瑳市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
備考
「匝瑳市」にある「ふれあいパーク八日市場」(2010年9月11日のブログ参照)には、「花・植木見本園」があり、「日本有数の植木のまち」らしく、市内の「植木生産者」による「植木」が展示・販売されています。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=699 |
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地域情報::匝瑳 | 10:07 AM |