本日ご案内するのは、となりまち「香取市」の「夏」を彩る「佐原の大祭」「夏祭り」です。
「香取市」の「夏」を彩る「まつり」「佐原の大祭」「夏祭り」。
「佐原の大祭」は、「夏祭り」と「秋祭り」があり、共に「国指定重要無形民族文化財」にしていされていて、「関東三大山車祭り」のひとつとされ、約300年の伝統を有しています。
「日本三大囃子」「佐原囃子(さわらばやし)」の音を町中に響かせながら、「小江戸」と呼ばれる「町並み」(国選定重要伝統的建造物群保存地区)の中を家々の軒先をかすめながら進むさまは風情たっぷりで、「江戸時代」の情景を彷彿とさせます。
「佐原の大祭」自慢の「山車(だし)」は、「総欅造り(そうけやきづくり)」の「本体」に「関東彫り」の「重厚な彫刻」が飾り付けられ、上部には「江戸・明治期」の「名人人形師」によって制作された高さ4mにも及ぶ「大人形」などが乗ります。
「八坂神社祇園祭」である「7月の夏祭り」は、「小野川」をはさんで東側一帯(本宿地区)を10台の「山車」が引き廻されます。
一方、「諏訪神社秋祭り」である「10月の秋祭り」は、「小野川」の西側一帯(新宿地区)を14台の「山車」が引き廻されます。
「佐原」の「山車」は、「4輪2層」構造の「曳山」です。
いわゆる「江戸型山車」の形態とは異なり、独自に発展を遂げた形態だそうです。
使用される材料は主に「ケヤキ材」を用い、その他に「ヒノキ材」や「カシ材」などを用いて造られています。
「山車」の「人形」(飾り物)ですが、「眺高欄」を廻した「山車」の天上部にあり、「日本神話」など様々な「逸話」から取材した「歴史上の人物」の「大人形」や「作り物」が飾り付けられています。
「大人形」は、身の丈4〜5mにおよび日本最大級の大きさを誇っています。
この「大人形」は、江戸時代から明治・大正時代
にかけて「名人」と呼ばれた「人形師達」によって技術の粋を集め制作されたものです。
また「作り物」には、「麦藁細工(むぎわらざいく)」の「鯉」や「稲藁細工(いなわらざいく)」の「鷹」等、町内に住む人達の手によって制作される昔ながらの飾り物もあります。
「山車」本体は比較的簡素な造りとなっていますが、それを重厚にみせているのが周囲に装飾され彫刻です。
「彫刻」は、「関東彫り」と呼ばれ、「ケヤキ材」の木地を生かし、重厚かつ繊細に彫られており、「後藤茂右衛門」、「石川三之助」、「小松光重」、「金子光晴」など、名工と呼ばれた彫工の作品が数多く残されています。
「彫刻」の構図は、「龍」や「獅子」、「花鳥」のほか、「日本神話」などの「伝記物」、「太平記」、「太閤記」などの「軍記物」、「三国志」、「水滸伝」などの「中国の故事」から取材されており、昔話の名場面が、繊細に表情豊かに表現されています。
「佐原の大祭」の見処はなんといっても「山車の曳き廻し(ひきまわし)」です。
「山車の曳き廻し」は、長さ約4m、重さ20kgほどある「てこ」と呼ばれる2本の長い丸太が重要な役割をしめています。
この「てこ棒」を「山車」と「山車」の「車輪」の間に差し込み「梶」をとったり、停止させたりして速度をコントロールします。
「てこ棒」を操るには修練が必要で、「佐原の大祭」の「花」となっています。
一般的な「曳き廻し」に対して、「技」を競うとともに、最大の見せ場としての特別な「曳き廻し」を「曲曳き」といいます。
基本型の「曲曳き」として「のの字廻し」、「そろばん曳き」、「小判廻し」の3つがあり、いずれも「曳き綱」は使用されずに行われるそうです。
北総を代表する「国指定重要無形民族文化財」「佐原の大祭」を見に「香取市佐原」に訪れてみませんか?
「佐原の大祭」「夏祭り」 (本宿祇園祭) 詳細
開催日時 7月15日(金)〜17日(日) 10時〜22時
開催会場 香取市佐原 本宿地区
駐車場 利根川河川敷臨時駐車場 1000台・無料
問合わせ 香取市商工観光課 0478-54-1111(代)
水郷佐原観光協会 0478-52-6675
備考
「佐原の大祭」は雨天決行です。
平成22年から、「夏祭り」の日程が「7月10日以降の金・土・日」開催となっています。
「利根川河川敷臨時駐車場」から「お祭り区域」まで「シャトル舟」を運航(往復券 大人1000円)しています。
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