本日二つ目にお伝えするのは、先だってブログにアップしました「旭市」「長禅寺」に伝わる逸話(伝説)「長禅寺の猫」「長禅寺の大鼠(おおねずみ)」です。
「長禅寺」には、この寺で飼っていた「猫」とその「兄弟猫」が、「長禅寺」に住み着いていた「大鼠」を退治したという言い伝えが残されています。
「長禅寺」境内にある「池」は、その「大鼠」に槍(やり)でとどめを刺した「住職」が、その「槍」についた「大鼠」の血を洗ったという伝承があります。
下記の二つが、「長禅寺」に伝わる逸話(伝説)です。
「長禅寺の猫」
「戦国時代」の末頃、「長禅寺」には大きな「化け鼠」が棲みつき、人に危害を加えることもあって、皆困り果てていました。
ある日、寺の「飼い猫」が「和尚」の夢枕に立ち、あの「鼠」は神通力があって、自分だけでは歯が立たない、「横根」の里にいる自分の兄と弟と三匹で力を合わせて退治したい、と云いました。
「和尚」が「横根」に行くと、確かに寺の「猫」の兄弟がいたので、二匹を借りて帰りました。
それからしばらく経ったある夜、「本堂」で激しい戦いが始まりました。
「飼い猫」は「大鼠」の喉に噛みつき、「大鼠」は「飼い猫」の頭に噛みつき、「横根」の二匹の「兄弟猫」は「大鼠」の背中を噛みつきました。
それには、さすがの「大鼠」もたまらずに逃げ出しました。
その戦いにより二匹の「兄弟猫」は無事でしたが、「飼い猫」は頭の傷が深手で、明け方に死んでしまいました。
「大鼠」の行方はわかりませんでしたが、村人たちと探したところ、奥の間の天井は節のない板のはずなのに、天井に斑点があったそうです。
そこに目がけて「槍」を突き上げると、大きな悲鳴と共に「大鼠」が落ちてきたそうです。
「大鼠」にとどめをさしたこの「槍」を洗ったのが、「長禅寺」の境内の池であったため、以後「血の池」と呼ばれるようになったそうです。
「長禅寺の大鼠」
「長禅寺」の近在に年を経た「大鼠」が棲んでおり、村の「美しい娘」を見染め、「嫁」を所望しました。
「娘」も「親」も絶望したが如何ともし難く、ついに「祝言の日」を迎えました。
この話をある「浪人者」が聞き込み、祝宴の席に紛れ込んで、「大鼠」が現れるのを待ち伏せました。
夜が更けて、辺りも静まり返った頃、天井から「大鼠」が現れるや、それまで正体もなく酔い潰れていた「浪人者」が、突如「槍」を天井に鋭く突き上げました。
無気味な悲鳴が鳴り響いた後、天井から血が滴り落ちて、床に溜まりました。
「娘」は運良く難を避け、後に良縁を得たと云われています。
以上二つが「旭市」「長禅寺」に伝わる「逸話」です。
備考
「長禅寺」には、池がいくつかあり、伝説の「血の池」であると言われていますが、どの「池」をさすのかはわからないそうです。
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地域情報::旭 | 10:08 AM |