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「芝山仁王尊」と「牡丹(ぼたん)」(芝山町)
 本日二つ目にご案内するのは、「芝山町」「芝山仁王尊」の「ご利益」と「牡丹(ぼたん)」です。

 先ほどブログでアップした通り「芝山仁王尊」「観音教寺」は、「天台宗」の古刹です。
 「観音教寺」の「芝山尊天」は昔から庶民の間で「火事・泥棒除け」の「お仁王様」の通称で親しまれ、火消し衆や商家の篤い信仰を得て「江戸の商家で火事泥棒除けのお仁王様のお札を祀らないお店(たな)はない」とまで言われていたそうです。

 「芝山尊天」には、こんな話があります。
 昔「与六」という信心家の家に泥棒が入り、つづらを背負って立ち去ろうとしたところ、壁に祀った「お仁王様」のお姿が、忽然(こつぜん)と紙から抜け出し、盗賊を睨(にら)むと、目から金色の光を放ち、盗賊が腰を抜かし被害に遭わなかったそうです。

 また「芝山仁王尊」には、「新門辰五郎」に所縁(ゆかり)があるそうです。
 大正時代に、「客殿」と「庫裡」を再建するための資金の一部として「浄財」が「両山講」より寄進され、その記念に建立された「記念碑」があります。
 「両山講」とは、「成田山」と「天應山」(芝山仁王尊)の両山を参詣する講中(グループ)のことで、その歴史は江戸時代の町火消し「を組」の「頭領」「新門辰五郎」に遡(さかのぼ)ります。
 「新門辰五郎」の「新門」は浅草寺僧坊の「伝法院」の新門の門番を任されたことに由来すると云われ、「鳶職」や「香具師」等の取締りもする人物だったそうです。
 その「新門辰五郎」の影響下にあった人達が講を組織し、近代まで熱心に「火事・泥棒除け」の「仁王尊詣り」をしてきていたそうです。

 「芝山仁王尊」では、み仏をお祀りする処は浄土であるという理念の下に、「桜」を始め境内を四季折々の花木で埋め尽くしています。
 「椿」、「桜」、「牡丹」、「つつじ」などが咲き誇り、今の時期だと「牡丹」が盛りをむかえています。
 (5月には「つつじ」が咲き誇るようです。)
 「芝山仁王尊」の「牡丹」は約300株が植えられていて、4月下旬〜5月上旬にかけ美しい花を咲かせます。
 ゴールデンウィーク期間中は「ボタン祭」が行われるようです。

 「芝山仁王尊」は「火盗難除け」の「お仁王様」であり、花木で満ち溢れた「天台宗」の古刹です。
 季節の花「牡丹」を愛でに「芝山仁王尊」「観音教寺」までお出かけください。

 「芝山仁王尊」詳細

 所在地  山武郡芝山町芝山298

 問合わせ 0479-77-0004

 備考
 「芝山仁王尊」の境内は一万坪に及ぶ広さを誇り、「県文化財」の「三重塔」など「七堂伽藍」が甍(いらか)を競い、御利益を求める多くの参詣者で賑わっているそうです。

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| 地域情報::成田 | 09:54 AM |

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