本日ご紹介するのは、地元銚子市にゆかりのある作品を残された「高村光太郎」の「犬吠の太郎」です。
「高村光太郎」は、日本の彫刻家・詩人・評論家です。
本職は彫刻家・画家でありますが、今日(こんにち)では「道程(どうてい)」「智恵子抄」等の詩集が著名で、教科書にも多くの作品が掲載されているため、詩人として知られていることが多い。
著作には、評論や随筆、短歌もあります。
彫刻家の「高村光雲」の三兄弟の長男として生まれた「高村光太郎」。
東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科に入学後、文学にも関心を寄せ、在学中に「与謝野鉄幹」の「新詩社」の同人となり、「明星」を寄稿。
「彫刻科」卒業後、「西洋学科」に移った後、留学に出て帰国後、「パンの会」に参加し「スバル」などに美術批評を寄せています。
彫刻家・詩人の「高村光太郎」は大正元年(1912年)に犬吠に写生に来て、宿をとりました。
そこに「長崎の太郎」
と呼ばれる男性がいるのを知り、それを題材にして作ったのが「道程」に収録された「犬吠の太郎」という詩なのだそうです。
「太郎、太郎 犬吠の太郎、馬鹿の太郎」というフレーズから始まるこの詩のモデルは実在の人物の本名「阿部清助」、地元では「長崎の太郎」と呼ばれ人々に親しまれていたのを「高村光太郎」が「犬吠の太郎」と変えて創作したものだそうです。
ちなみに「犬吠の太郎」は、「銚子市観光協会」の「銚子百選」に選ばれています。
銚子にゆかりのある「高村光太郎」の足跡を訪ねに春の犬吠路にお出かけください。
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地域情報::銚子 | 12:58 PM |