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「仁勇・不動」醸造元「鍋店株式会社」(神崎町)
 本日ご紹介するのは、近隣市 香取郡神崎町の清酒「仁勇・不動」醸造元「鍋店(なべだな)株式会社」です。

 「鍋店株式会社」は、先(3月9日)のブログでアップした「発酵の里こうざき 酒造まつり2011」で「寺田本家」と合同で主催している神崎町を代表する蔵元のひとつです。
 「鍋店」の由来ですが、古く江戸時代に遡(さかのぼ)り、「金座」や「銀座」、または「釜座」などのいわゆる「座」のひとつである「鍋座」に由来するそうです。
 当時「鉄類」は有事の際には武器製造の重要な材料であった為、幕府はこの「鉄類」の製造権利を信用ある地方の「素封家」に与えていましたが、「鍋店株式会社」の祖先はその「鍋座」を幕府より預かり管理していたそうです。
 一方、元禄2年(1689年)に「佐倉藩」より現在の製造免許にあたる「酒造株」(1050株)を戴き、「成田山」門前にて醸造を開始したそうです。
 当時「老舗」のことを「お店(おたな)」と呼んでいたそうで、「鍋座」の「鍋」と「お店」の「店」が結びついて「鍋店(なべだな)」と呼ぶようになったと伝えられているそうです。
 (HPより抜粋)

 「鍋店株式会社」の沿革ですが、前述した通り「江戸時代」の元禄2年(1689年)徳川幕府5代将軍「徳川綱吉」の時代、当時の佐倉藩より1050石の酒造株を与えられ「成田山新勝寺」門前で酒造りを始めたそうです。
 創業当時の銘柄は「蓬莱山」だったそうです。
 天明年間(1775年)、政治が安定し、念願の1000石蔵となりました。
 その後明治32年、「香取郡神崎町」に「出蔵」を設立。
 銘柄は「香神」。
 明治42年(1909年)「兵庫県魚崎町」(現・神戸市灘区)に「出蔵」を設立。
 銘柄は「仁勇」。
 大正2年(1913年)「鍋店合名会社」設立。
 大正3年(1914年)「印旛郡六軒」(現・印西市)に「出蔵」を設立。
 銘柄は「利根正宗」。
 大正10年(1921年)「鍋店株式会社」設立。
 昭和17年(1942年)第2次世界大戦下、極端な物不足から発令された「企業整備令」により3つの蔵を閉鎖し、敷地が広く、水質の良い「神崎蔵」に集約。
 平成9年(1997年)社員による「酒造り」開始。
 平成16年(2004年)日本酒の専門店向け製品である「不動シリーズ」発売開始。
 現在に至るそうです。

 「鍋店株式会社」は第19代蔵元「大塚完」氏が経営され、酒造りは昔から「新潟杜氏」や「南部杜氏」に代表される「杜氏さん」達にお願いしてきましたが、「自分たちの力で個性のある酒」を造るため、沿革で記載したように平成9年より自社スタッフによる酒造りを開始したそうです。
 「蒸米」「麹(こうじ)」「もろみ」に至る酒造りという「生まれ」から、「折り下げ」「濾過(ろか)」「火入れ」「貯蔵」そして「瓶詰め」に至る「育ち」まで、すべての工程を自社スタッフで行い、各工程での酒の品質状況を常に把握することにより、多くのお客様から「おいしい」と感じてもらえる製品を出荷することを第一に考えているそうです。

 「鍋店株式会社」の商品ラインナップは大きく分け、「仁勇」、「不動」、「千葉県産米酒」、「リキュール」です。

 「仁勇」では「鍋屋源五右衛門」(大吟醸五年古酒)、「大樹」(大吟醸)、「花山水」(大吟醸)、「純米吟醸」、「天恵」(有機米 山廃特別純米)、「極辛口」(本醸造)の6種。

 「不動」では「不動」(吊るし無濾過 純米大吟醸生原酒)、「不動」(吊るし無濾過 純米吟醸生原酒)、「不動」(山廃純米酒)(一度火入れ無炭素濾過)、「不動」(特別純米酒)(一度火入れ無炭素濾過)、「不動」(本醸造 超辛口)(一度火入れ無炭素濾過)の5種。

 「千葉県産米酒」「リキュール」では、「神崎蔵」(特別純米)、「八千代桜」(特別純米)、「むらの酒」(特別純米)、「富里」(純米吟醸)、「こだわり梅酒」とあります。
 (すべてのお酒は、「国産米100%」で醸造されています。)

 香取郡神崎に歴史ある蔵元「鍋店株式会社」「神崎酒造蔵」あり。
 この機会に訪ねてみてはいかがでしょうか?

 「鍋店株式会社」「神崎酒造蔵」詳細

 所在地  香取郡神崎町神崎1916

 本社住所 成田市本町338

 問合わせ 鍋店株式会社 0476-22-2662 (本店)

 備考
 平成4年11月から「成田山」門前に「蔵元直営店」として「蔵元グルメ鍋屋源五右衛門」を開店。
 建物は大正11年に建てられた「総檜の土蔵造り」を改装したものだそうです。
 「仁勇」「不動」製品を全て取り揃え、試飲も出来るそうです。
 また「鍋店株式会社」では「酒粕」を生地に練り込んだ「酒饅頭」も製造販売しています。

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| 地域情報::香取 | 04:37 PM |

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