雨が止み、曇り空の犬吠埼。
昨日、肌寒いせいか足下(あしもと)の悪い中、日帰り温泉のお客様が多く御来館いただき、ありがとうございました。
そんな中、本日ご案内するのは、近隣市 匝瑳市で明日(2月13日)催行される「亀崎の如意輪参り(にょいりんまいり)」です。
匝瑳「稲生神社(いなおいじんじゃ)」の境内に祀られている「子安神社」(以下「子安社」と表記)で行われる女性だけの仏教行事で、すでに何百年もの歴史があると言われているそうです。
詳しく紹介すると「亀崎の如意輪参り」は、江戸時代から続く「安産祈願」の行事で、毎年2月中頃の日曜日、「稲生神社」の境内で催行。
「女人講」の「子安信仰」に始まったとされ、神社の境内に祀られた「子安さま」に踊りながら詣でるそうです。
出発前「養浄(寿)寺」(亀崎コミュニティセンター)に、昼過ぎ、あでやかに着飾った着物にお揃いの襷(たすき)をかけた「踊り手」の女衆と「囃子方」をつとめる男衆が集まります。
そして「養浄(寿)寺」を出た「女人講」は、400mほど離れた「稲生神社」まで、短い道中を「大杉囃子」など踊りながら歩きます。
その際は、「大榊」を先頭に、「花万燈」、踊りの行列が続きます。
「稲生神社」境内の小さな「子安社」には、三種の軸物(「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」「子安観音」「如意輪観音」)を吊るして飾り、「御神酒」と「おにぎり」が供えられて、「稲生神社」に到着後「女人講」は、習わしにより境内の「子安社」を時計回りに三周しながら、「大杉囃子」に合わせて踊るそうです。
「大杉囃子」が踊り終わると、次に「奉納踊り」として「いそべ」「松かざり」「大漁節」の三曲を「稲生神社」社殿前で男衆が演奏、「女人講」全員がお囃子に合わせて「子安社」の前に並んで踊りを奉納。
奉納後、女性たちが「安産祈願」の「御神酒」をいただき、供え物の「おにぎり」を参詣者に配って終了となるそうです。
匝瑳市豊栄地区亀崎に伝わる伝統行事「亀崎の如意輪参り」を見に、お出かけしてみませんか?
「亀崎の如意輪参り」詳細
開催日時 2月13日(日)昼12時〜 (雨天決行)
開催会場 稲生神社 匝瑳市亀崎130
問合わせ 匝瑳市産業振興課 0479-73-0089
備考
「亀崎の如意輪参り」は、かつて「女人講」で行われていたようですが、現在は「亀崎如意輪まいり保存会」の皆さんが継承されているそうです。
2008年5月27日に匝瑳市の「無形民族文化財」に指定されています。
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地域情報::匝瑳 | 09:44 AM |