本日ご案内するのは、地元「銚子市」「飯沼山圓(円)福寺」「大師堂」で2月14日(火)・15日(水)に開催されます「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」、「釈迦涅槃図公開」です。
「円福寺」(圓福寺)こと「飯沼山圓(円)福寺」(2012年2月19日のブログ参照)は、「真言宗」の「寺院」で、「山号」は「飯沼山」、「御本尊」は「十一面観世音菩薩」です。
「飯沼の観音さま」「銚子の観音さま」として知られる「飯沼山圓(円)福寺」は、「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「河口」、「日本一の水揚げ量」を誇る「銚子漁港」(2012年1月24日のブログ参照)(第1卸売市場)(2010年12月18日のブログ参照)の近くにあり、「銚子市」の中心に位置していたことから、「市街」は、その「門前町」として発展してきました。
「飯沼観音」(2010年11月24日のブログ参照)の「門前」「西側」は、「銚子銀座通り」(ココロード銚子)(2011年10月1日のブログ参照)となっており、「門前」「東側」には「島田総合病院」や「今川焼」の「さのや」(2010年12月16日のブログ参照)があります。
「飯沼山圓(円)福寺」ですが、「寺伝」によりますと、724年(神亀元年)「漁師」が「海」で、「十一面観世音菩薩」を「網」ですくい上げ、その後弘仁年間(810年〜824年)、この地を訪れた「弘法大師」「空海」が開眼(カイガン)したとされています。
「飯沼山圓(円)福寺」ですが、鎌倉時代以降、この地を治めた「海上氏」の「帰依」を受け、「寺運」は興隆したそうです。
天正19年、「徳川家康」に「朱印」を賜り、「諸堂」を整備、安政2年(1855年)刊の「利根川図志」では
「境内に見せ物 軽わざしばい、其外茶見世多く至って賑はし」
と、その「盛況」を写しており、「円福寺」(圓福寺)は「隆盛」を極めていたそうです。
しかし、1945年(昭和20年)「銚子大空襲」があり、「多宝塔」以下「観音堂」、「仁王門」、「鐘楼」、「太子堂」、「馬頭観音堂」、「二十三夜堂」、「茶枳尼天堂」、「龍蔵大権現堂」など「諸堂」を焼失したそうです。
その後、「銚子のシンボル」である「観音堂」の「再建」は、昭和46年(1971年)に「衆庶」の「信助」により「見事」に完了。
「飯沼観音」の「境内」の「大仏」は「銚子」「近在」の「人たち」の「喜捨」で、正徳4年(1714年)に鋳造され、平成20年(2008年)「五重塔」(形式「三間五重塔婆」「総高」33.5m)の「完成」に伴い、現在の「場所」に移っています。
「飯沼観音」ですが、「一般」に「観音さま」の「呼び名」で親しまれており、「飯沼観音」「境内」には、「江戸」の「豪商」・「古帳庵」の「句碑」などがあり、「日本」における「河川測量」の「原点」である「飯沼水準原標石(イイヌマスイジュンゲンショウセキ)」が存在し、「文化財」としても、「歴史的」、「学術的」にも「価値」があるそうです。
1872年(明治5年)12月「オランダ人」「リンド」により「水準原標石(スイジュンゲンショウセキ)」(2011年2月21日のブログ参照)が設置され、これを「起点」として「日本水位尺」が定められたそうです。
「水準原標」とは、「水準測量」(「高さ」を測る「測量」)を行う「時」の「原点」となる「点」のことだそうです。
また「飯沼観音」は、「坂東三十三観音霊場(バンドウサンジュウサンカンノンレイジョウ)」(2010年10月13日のブログ参照)の「二十七番札所」として「信仰」を集めています。
なお、「飯沼山圓(円)福寺」、「飯沼観音」ですが、「日本百観音」、「西国三十三所」、「坂東三十三所」、「秩父三十四所」となっています。
この度(タビ)「飯沼山圓(円)福寺」、「飯沼観音」では、2月14日(火)・15日(水)9時00分から16時00分までの2日間、「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」を開催するそうです。
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」ですが、「由緒」ある「飯沼山圓(円)福寺」、「飯沼観音」に所蔵されている「寺宝」の「一部」を「拝観無料」で公開している「人気」の「催し」で、毎回「大勢」の「観光客」、「歴史ファン」、「マニア」の「方々」で賑わっています。
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」開催に伴い、「飯沼山圓(円)福寺」では、下記のような「挨拶」で「御来場」を呼びかけています。
寺宝展も今回で6回目となります。
これまでの展示会で毎回
「これが読めたらもっと楽しいだろうねえ。」
という感想を頂戴いたしました。
そこで今回は、13世紀から18世紀の21点を選んで、展示部分の文字を現代の文字に改めたものを添えてみました。
古い書物を見るだけではなく、読む楽しみも味わっていただければと思います。
文字には書かれた時代や書いた人の個性が表れます。
どんな時代だったのだろう、どんな人が書いたのだろうと、想像をめぐらせながら御覧になるのも面白いのではないでしょうか。
〜文中まま表記〜
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」の「内容」ですが、13世紀から18世紀の21点を選んで、「展示部分」の「文字」を、現代の「文字」に改めたものが添えてある「寺宝展」で、「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」では、「読む楽しみ」が味わえると共に、「文字」から時代や「人物」を想像しながら御覧いただけるそうです。
また「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」では、「佐々木孝浩」「教授」による「解説」が行われ、「午前の部」11時00分から、「午後の部」14時00分からとなっており、「両日」とも1日2回開催、「参加」無料、「各回」「定員」150人となっています。
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」に出展される「展示品」は、下記の通りです。
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「出典作品」
源氏物語(ゲンジモノガタリ) 幻(マボロシ) (鎌倉初期)
源氏物語(ゲンジモノガタリ) 夕霧(ユウギリ) (鎌倉中期)
古今和歌集(コキンワカシュウ) 20巻存巻4 (鎌倉後期)
伊勢物語(イセモノガタリ) (南北朝期)
古今和歌集(コキンワカシュウ) 20巻 (室町前中期)
着到和歌(チャクトウワカ) (文明12年(1480)10月22日〜11月1日)
本阿弥光悦筆古歌巻(ホンアミコウエツヒツコカカン) (江戸初期)
伊勢物語(イセモノガタリ) 伝小堀宗甫畢 (江戸前期)
東岸居士(トウガンコジ) (寛永元年(1624))
鉢かつき(ハチカツキ) 3巻 (江戸前期)
竹取物語(タケトリモノガタリ) 3巻 (江戸前期)
伊勢物語(イセモノガタリ) 2巻 (慶長13年(1608))
徒然草 2巻 (慶長17年(1612))
光悦謡本(コウエツタイボン) 実盛(サネモリ) (慶長)
三十六人歌合(サンジュウロクニンウタアワセ) 1冊 (慶長)
八島(ヤシマ) (寛永)
平家物語(ヘイケモノガタリ) 12巻 (延宝5年(1677))
好色一代女(コウショクイチダイオンナ) 6巻 井原西鶴著 (貞享3年(1686))
恋女房染分茶番(コイニョウボウソメワケチャバン) 3巻 櫻川慈悲成著/歌川豊国画 (寛政4年(1792))
風流錦絵 伊勢物語(フウリュウニシキエ イセモノガタリ) (明和7年(1770))
援山三十六歌仙(エンザンサンジュウロッカセン) (天明9年(1789))
また「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」では、「釈迦涅槃図公開」も開催され、2月14日(火)・15日(水)9時00分から16時00分まで行われます。
「釈迦涅槃図公開」の「イベント内容」ですが、「釈迦涅槃図」(千葉県指定有形文化財)の「ご開帳」や、「飯沼山圓(円)福寺」に伝わる「寺宝」等の「一般公開」を行うそうです。
また「釈迦涅槃図公開」では、「銚子観光ボランティアガイド」「観光船頭会」「有志」による「お宝」の「案内」もあるそうです。
「釈迦涅槃図公開」では、「法会」「釈迦涅槃会」も開催され、「詳細」は、下記の通りです。
「法会」「釈迦涅槃会」詳細
開催日時 2月15日(水) 10時〜
開催場所 飯沼山圓(円)福寺 涅槃堂 銚子市馬場町292
なお「飯沼山圓(円)福寺」、「飯沼観音」の「寺内」の「お宝案内」は、下記の通りです。
梵鐘「県指定有形文化財」(本坊)
北斎二世の絵馬(本坊)
大銅壺(本坊)
龍伝 水戸光圀公筆(本坊)
古帳庵句碑(境内)
龍神 船首像(境内)
飯沼水準原標石(飯沼観音境内)
また「飯沼観音」「本堂」では、「特別展示物」「直筆」の「原稿」が展示され、「飯沼観音」「本堂」「特別展示物」は、下記の通りです。
芥川龍之介 俊寛-硫黄が島
芥川龍之介 鸚鵡
芥川龍之介 保吉の手帳
泉鏡花 夜釣
泉鏡花 婦系図 第九十五
歌川龍平 泥棒の弟子入
賀川豊彦 欧米の宗教的断層
金子薫園 宇治の夜のこと
岸本水府 三味線
北原白秋 香炎華序
齋藤茂吉 冬探し
佐藤春夫 海棠日記抄
田中貢太郎 雑木林の中
田中貢太郎 真珠飾の帽子
谷崎精二 盗み
永田幹生 青春の夢 二の三
成瀬無極 四十歳
林芙美子 春の夜店で
日夏耿之介 詩集 黒衣聖母
前田曙山 緋金襴 三
三木露風 南面の窓
三木露風 清明な世界
宮崎安右衛門 受難より復活へ
室生犀星 吉田三郎と僕
与謝野晶子 江楼夢
与謝野晶子 家・町
吉井勇 地異記
吉井勇 紅声窩小吟
吉田紘二郎 木槿咲く
若山牧水 曇り日の座談
若山牧水 秋風の歌
「由緒」ある「寺院」「飯沼山圓(円)福寺」「大師堂」で開催される「貴重」な「嵯峨本」を拝観できる「催し」「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」、「千葉県指定有形文化財」の「特別公開」「釈迦涅槃図公開」。
この機会に「銚子市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」詳細
開催日時 2月14日(火)・15日(水) 9時〜16時
開催会場 飯沼山圓(円)福寺大師堂 銚子市馬場町292
問合わせ 飯沼山圓(円)福寺 0479-22-1741
備考
「第6回寺宝展〜くずし字を読んでみよう〜」「釈迦涅槃図公開」ですが、「主催」「飯沼山圓(円)福寺」、「後援」「銚子市」、「銚子市教育委員会」、「協力」「慶應義塾大学附属研究所斯道文庫」、「銚子市観光協会」、「島長水産」、「一山いけす」、「銚子電気鉄道」(2012年2月11日のブログ参照)により、開催されます。