本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「諏訪神社」、「JR佐原駅」周辺、「佐原の町並み」、「新宿地区」で10月7日(金)〜9日(日)の期間開催されます「佐原の大祭秋祭り」です。
「佐原の町並み」は、「香取市」「佐原」の「市街地」にある「歴史的」な「建造物」が残る「風情」ある「町並み」です。
「佐原」は、江戸時代に「利根川東遷事業」により「舟運」が盛んになると、「小野川」(2012年9月7日のブログ参照)には、「物資」を「陸」に上げるための「だし」と呼ばれる「河岸施設」が多く作られました。
明治以降もしばらくは「繁栄」は続き、「自動車交通」が発達し始める昭和30年(1955年)頃までにかけ、「成田」から「鹿島」にかけての「広範囲」な「商圏」を持つ「まち」となっていました。
上記のように「利根川水運」で栄えた「商家町」の「歴史的景観」を今に残す「佐原の町並み」が、「佐原の市街地」を「南北」に流れる「小野川」沿いと、「佐原の市街地」を「東西」に走る「香取街道」沿い、「下新町通り」などに見ることができます。
「佐原の町並み」ですが、「佐原」が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた「木造町家建築」、「蔵造り」の「店舗建築」、「洋風建築」などから構成されています。
「佐原の人々」は、「江戸の文化」を取り入れ、更にそれを「独自の文化」に昇華しており、「江戸優り(エドマサリ)」といわれるほど栄えていたそうで、当時の「面影」・「歴史景観」を今に残し、またそれを活かした「まちづくり」に取り組んでいることが認められ、「佐原の町並み」は平成8年(1996年)12月、「関東」で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されています。
「佐原の重伝建」は昔からの「家業」を引き継いで、今も営業を続けている「商家」が多いことから、「生きている町並み」としても評価されています。
「重要伝統的建造物群保存地区」には、「佐原の偉人」「伊能忠敬」(2011年3月5日のブログ参照)が過ごし、寛政5年(1793年)建築された「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)(2012年2月24日のブログ参照)のほか、「千葉県」の「県指定有形文化財」も8軒(13棟)が「小野川」沿いや、「香取街道」沿いに軒(ノキ)を連ねています。
「諏訪神社」は、「香取市」「佐原」「新宿」に鎮座する「神社」で、「御祭神」は「建御名方神(タケミナカタノカミ)」を祀っており、「社格」は「郷社」、「創建」は天正年間(1573年〜1592年)とされています。
「諏訪神社」の「歴史」ですが、天慶2年(939年)の「天慶の乱(テンギョウノラン)」で、「伊予国」の「藤原純友」を討った「功績」により「下総大須賀荘」(現・成田市伊能)「領主」に任ぜられた「大神惟季」が、「領内」の「守護」として「信濃国」「諏訪大社」を勧請したとされています。
「諏訪神社」は、その後、天正年間に「領内」の「農民」を率い、「佐原」「新宿」を開発するに際し、「守神」として勧請したそうで、現在の「諏訪神社」「社殿」ですが、嘉永6年(1853年)に造営されたそうです。
「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)ですが、江戸時代から約300年続いている「祭礼」で、毎年7月に行われる「八坂神社祇園祭」(2016年7月11日・2015年7月7日・2014年7月8日・2013年7月10日・2012年7月9日・2011年7月11日のブログ参照)と、10月に行われる「諏訪神社秋祭り」(2015年10月9日・2014年10月8日・2013年10月10日・2012年10月10日・2011年10月3日のブログ参照)を総称したもので、「佐原の大祭」は、2004年(平成16年)に、「国」の「重要無形民俗文化財」に指定されています。
「佐原の大祭」では、「大人形」を乗せた「高さ」9mもある「山車」が、「小江戸」と称される「佐原の町並み」(国選定重要伝統的建造物群保存地区)を、「日本三大囃子」「佐原囃子」(2012年2月23日のブログ参照)の「音色」に合わせ、「山車」が曳き廻されます。
「佐原の大祭秋祭り」では、「小野川」の「西側一帯」(新宿地区)の「家々の軒先」をかすめながら、14台の「山車」が曳き廻され、「勇壮」で「風情」たっぷりなその様子は、江戸時代の「情景」を彷彿させ、「佐原の365日」はこの日のためにあるといっても過言ではないといえるほど盛り上がりをみせます。
「佐原の大祭」は、上記のように「年」2回行われ、「夏」は「小野川」を挟んで「東側」の「本宿」・「八坂神社」、「秋」は「西側」の「新宿」・「諏訪神社」の「祭礼」として行われます。
江戸時代、
「見物の群衆、人の山をなし」
といわれるほど「賑わい」を見せた「佐原の大祭」は、何といっても「華麗」な「山車」、「哀愁」を帯びた「佐原囃子」が「特徴」とされ、「古い町並み」の残る「小野川」沿いを行き交う「山車」の「姿」は、「見どころ」のひとつで、「佐原のまち」に「小江戸の賑わい」が戻る「祭礼」となっています。
「佐原のまちなか」では、「祭」(佐原の大祭)が近づくと、どこからともなく「お囃子」が聞こえてきて、「佐原」「各町内」の「下座連」が「練習」を始めるそうです。
そして「佐原の大祭」「期間中」、「下座連」は「山車」に乗り込み、曳き廻される「道々」に合わせ「曲」を演奏し、その「音色」が「江戸の風情」へと誘(イザナ)います。
また「佐原の大祭」「自慢」の「山車」は、「総欅造り」の「本体」に、「関東彫り」の「重厚な彫刻」が飾り付けられ、「上部」には、江戸・明治期の「名人人形師」によって製作された「高さ」4mにもおよぶ「大人形」が乗っています。
なお、今年(2016年)の「佐原の大祭秋祭り」で曳き廻される「山車」は、下記の通りです。
「小野道風(オノノトウフウ)」 新橋本(シンハシモト)
「小楠公(ショウナンコウ)」(楠木正行(クスノキマサツラ)) 下分(シモワケ)
「神武天皇(ジンムテンノウ)」 仲川岸(ナカガシ)
「建速素盞鳴尊(タケハヤスサノオノミコト)」 下川岸(シモガシ)
「鎮西八郎為朝(チンゼイハチロウタメトモ)」 上中宿(カミナカジュク)
「源頼義(ミナモトノヨリヨシ)」 下宿(シモジュク)
「大楠公(ダイナンコウ)」(楠木正成(クスノキマサシゲ)) 東関戸(ヒガシセキド)
「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」 西関戸(ニシセキド)
「諏訪大神(スワタイジン)」 上新町(カミシンマチ)
「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」 北横宿(キタヨコジュク)
「浦嶋太郎(ウラシマタロウ)」 下新町(シモシンマチ)
「牛天神(ウシテンジン)」 新上川岸(シンウワガシ)
「仁徳天皇(ニントクテンノウ)」 南横宿(ミナミヨコジュク)
「源義経(ミナモトノヨシツネ)」 上宿(カミジュク)
今年(2016年)の「佐原の大祭秋祭り」は、3年に一度の「本祭」に当たり、「年番」が「新橋本区」から「下分区」へ引き継がれるそうです。
3年に一度の「年番引継行事」は、「佐原の大祭秋祭り」「中日」(10月8日)に行われるそうです。
今年(2016年)の「佐原の大祭秋祭り」の「スケジュール」は、下記の通りです。
10月7日(金)
10時00分〜 山車乱曳き (山車14台)
15時00分〜 神輿の渡御 (諏訪神社〜御旅所)
随時 のの字廻し (指定場所)
随時 佐原囃子と手踊りの披露 (おまつりステージ広場他随所)
10月8日(土)
10時30分頃〜 山車14台整列開始
12時00分〜 通し砂切りの後、山車巡行 (14台揃い曳き)
16時00分頃 山車14台整列完了
18時20分〜 年番引継行事 (通し砂切り) (各山車前)
19時40分頃〜 各町順次曳き分れ
・神楽、佐原囃子と手踊り演舞
11時00分〜、13時00分〜、14時00分〜、15時00分〜、16時00分〜、
17時00分〜、18時30分〜、19時30分〜
(おまつりステージ広場)
10月9日(日)
9時00分〜 神輿の渡御行列 (諏訪神社御旅所〜諏訪神社)
10時00分〜 山車乱曳き (山車14台)
随時 のの字廻し (指定場所)
随時 佐原囃子と手踊りの披露 (おまつりステージ広場他随所)
・神楽、佐原囃子と手踊りの披露
12時00分〜、13時30分〜、14時30分〜、16時00分〜、17時30分〜、18時30分〜
(おまつりステージ広場)
「佐原の大祭秋祭り」では、「秋祭り祭礼区域内」に「各種広場」を特設、大きく分けて、6つの「会場」(広場)で開催、「会場」(広場)は、「おまつりステージ広場」、「わくわく大休憩広場」、「駅前広場」、「にぎわい広場・小江戸茶屋」、「観光交流広場」(東薫酒造駐車場)、「ふるさと産品広場」となっています。
「おまつりステージ広場」は、「佐原信用金庫」「本店駐車場」に設置され、「各町若連」による「手踊り」や、「佐原囃子」が披露され、「会場内」には「休憩施設」も設けられ、「軽飲食物」や、「お祭りグッズ」の「販売」もあり、「お食事」や、「休憩の場」として利用されます。
「おまつりステージ広場」での「郷土芸能」の「披露」は、下記の通りです。
10月7日(金)〜9日(日)
随時 各町若連による手踊り
10月8日(土)
11時00分〜、14時00分〜 佐原中学校郷土芸能部
13時00分〜、15時00分〜 本矢作伊勢神楽保存会 (佐原)
花咲囃子連 (成田市)
16時00分〜、17時00分〜、18時30分〜、19時30分〜
手踊り・翔踊会 (佐原)
10月9日(日)
12時00分〜、14時30分〜 大崎大和神楽保存会 (佐原)
土屋囃子連 (成田市)
13時30分〜、16時00分〜、17時30分〜、18時30分〜
手踊り・翔踊会 (佐原)
「わくわく大休憩広場」は、10時00分から22時00分まで「忠敬橋」付近「駐車場」に設置される「広場」で、「広場内」では「飲食物」の「販売」や、「休憩の場」として利用できます。
「駅前広場」は、「JR佐原駅」(2015年9月20日のブログ参照)周辺「まゆショッピングセンター」(2016年5月22日のブログ参照)「駐車場」に設置され、「飲食物」の「販売」が行われ、「休憩の場」に利用できます。
「にぎわい広場・小江戸茶屋」は、「おまつりステージ広場」が設置される「佐原信用金庫」「本店」前に設置され、「水郷三都」(香取市・鹿嶋市・潮来市)、「小江戸友好都市」(川越市・栃木市・秩父市)、「姉妹都市」(喜多方市)他、「地元」の「ご当地グルメ」など、「旨いもの交流場」で、「飲食物」の「販売」や、「お食事」・「休憩施設」として利用できます。
「観光交流広場」(東薫酒造駐車場)は、10月8日(土)・9日(日)11時30分から18時00分まで設置され、「香取街道」沿いの「東薫酒造」(2011年2月2日のブログ参照)「駐車場」に設置される「広場」で、「広場内」では「野菜」&「手作りお漬け物」の「産地直売」や、「飲食物」の「物販」、また「酒粕」の「詰め放題」や、「お酒」の「試食会」もあり、「休憩の場」として利用できます。
「ふるさと産品広場」は、10時00分から22時00分まで「おまつりステージ広場」「向かい側」に設置される「広場」で、「ふるさと産品育成事業」により開発された「おいしい芋菓子」などの「出店」等が行われ、また、「休憩用」に「特設ベンチ」もあるそうです。
また「佐原の大祭秋祭り」「期間中」、「香取市」では「利根川河川敷」に「特設大駐車場」(臨時駐車場)が設けられ、「利根川河川敷」「特設大駐車場」(臨時駐車場)から「おまつりステージ広場」付近まで「小野川」を「シャトル舟」が運航されるそうです。
なお「佐原の大祭秋祭り」「期間中」、10時00分から22時00分まで「佐原の町並み」等、「香取市」「佐原」では、大幅な「交通規制」が実施されますので、ご注意下さい。
「風情」ある「佐原の町並み」、「JR佐原駅」周辺、「佐原」「新宿地区」で開催される三百年もの「年月」が過ぎ、今も尚受け継がれる「佐原の宝」である「伝統行事」「佐原の大祭秋祭り」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「佐原の大祭秋祭り」詳細
開催期間 10月7日(金)〜9日(日)
開催時間 10時〜22時
開催会場 諏訪神社、JR佐原駅周辺、佐原新宿地区 香取市佐原
問合わせ 香取市商工観光課 0478-54-1111
水郷佐原観光協会 0478-52-6675
備考
「佐原の大祭秋祭り」は、「雨天決行」で行われる「伝統行事」です。
「祭期間中」は、上記のように10時00分から22時00分まで大幅な「交通規制」が実施され、「交通規制区域内」の通行には、「通行許可」の「申請手続き」が必要です。
香取警察署 0478-54-0110