天気の良い週末を迎えた犬吠埼。
海から登る朝日を見ながらの温泉は格別です。
さて本日は、先(12月6日)のブログで紹介した「ヤマサ醤油」の第七代目当主「濱口儀兵衛(梧陵)」(以下濱口梧陵と表記)の逸話「稲村の火」をご紹介します。
御存知の方多いと思いますが、「ヤマサ醤油」は創業者「濱口儀兵衛」氏により1645年に創業されました。
今回ご紹介する「稲村の火」は、ヤマサ七代目当主「濱口梧陵」が、1854年(安政元年)の「安政南海地震」において、紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)で起きた津波の来襲から村人を救った逸話です。
「稲村の火」
村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じたあと、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の来襲に気付く。
祭りの準備に心を奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に松明(たいまつ)で火をつけた。
火事と見間違え、高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るう。
五兵衛の機転と犠牲的精神により村人たちはみな津波から守られました。
この逸話に出てくる儀兵衛とは「濱口梧陵(儀兵衛)」の事。
地震後の津波への警戒と早期避難の重要性、人命救助のための犠牲的精神の発揮について逸話で説いています。
ちなみにこの逸話は、「銚子百選」に選ばれています。
備考
なおこの逸話は、かつて(1937年から1947年)「国定国語教科書」に掲載されていました。
現在、和歌山県の広川町役場前では「稲村の火広場」に「濱口梧陵」の銅像が建っています。
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地域情報::銚子 | 10:05 AM |