本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「山倉大神」で12月6日(日)に開催されます「山倉の鮭祭り」です。
明治8年(1875年)、「香取市域」は、「千葉県」に属するようになり、明治22年(1889年)の「施行」により、「佐原地区」には「佐原町」などの9町村(後に8町村)、「小見川地区」には「小見川町」など5町村、「山田地区」には「府馬村」など3村、そして「栗源(クリモト)地区」には「栗源村」がそれぞれ成立しました。
その後、「香取市」の「前身」である「佐原市」、「小見川町」、「山田町」は昭和26年(1951年)から昭和30年(1955年)にかけての「合併」により成立し、「栗源町」は、これ以前の大正13年(1924年)には「町制」をしいており、それぞれの「市」・「町」の「歩み」を重ねてきました。
そして平成18年(2006年)3月27日、「佐原市」、「小見川町」、「山田町」、「栗源町」の1市3町が合併し、「香取市」が誕生しています。
上述の通り、「香取市」は、2006年(平成18年)3月27日に、「佐原市」と、「香取郡」「小見川町」、「山田町」、「栗源町」が合併して成立した「市」です。
「香取市」は「水郷」と呼ばれる「国道51号線」沿線の「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)付近の「都市」のひとつで、「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)の「門前町」として有名です。
「香取神宮」は「武神」「経津主大神(フツヌシノオオカミ)」を祀っていることで知られている「神社」で、近隣では、「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)を擁する「鹿嶋市」との「関係」が深いそうです。
「香取神宮」は、「鹿島神宮」、「息栖神社(イキスジンジャ)」(2010年11月7日のブログ参照)と合わせて、「東国三社」(2010年10月23日のブログ参照)と呼ばれており、古くから「信仰」を集めています。
「山倉大神(ヤマクラダイジン)」は、「香取市」「山倉地区」(下総国香取郡)の「小丘」に鎮座する「神社」で、「山倉大神」の「旧社格」ですが、「村社」です。
「山倉大神」の「御祭神」ですが、「高皇産霊大神(タカミムスビノオオカミ)」、「建速須佐男大神(タケハヤスサノオノオオカミ)」、「大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)」を祀っています。
「山倉大神」の「創建」ですが、弘仁2年(811年)で、「山倉大神」の「由緒」ですが、「悪霊退散」のため「大六天」を勧請したのが「始まり」といわれ、「山倉大神」は「大六天王社」の「総社」として、古くから「人々」の「信仰」を集めており、「山倉大神」「本殿」は、安永7年(1778年)に建立されたといわれています。
「山倉大神」の「本殿」ですが、「間口」、「奥行き」共に4.5mの「木造」・「銅板葺き」・「権現造り」(木造銅板葺き一間流れ造)となっています。
「山倉大神」「境内」には、「本殿」のほかに「神楽殿」、「御輿殿」などがあるそうです。
「山倉大神」ですが、江戸期までは「真言宗」「山倉山観福寺」「別当」でありましたが、明治の「神仏分離令」により、「大六天王」を「山倉山観福寺」に遷座し、遷座されたおり「地名」から明治3年(1871年)に「山倉大神」と改め、「山倉大神」は、「高皇産霊大神」、「建速須佐男大神」、「大国主大神」を「御祭神」としたそうです。
「山倉大神」には、「山倉山観福寺」とともに「鮭の伝説」が伝えられており、「香取市」「山田地区」では、「山倉大神」と、「山倉山観福寺」「両社」で、「山倉の鮭祭り」を催行しています。
「山倉大神」と、「山倉山観福寺」で、それぞれ催行される「山倉の鮭祭り」は、12月の「初卯(ハツウ)」に行われることから「初卯祭」といい、「初卯祭」では、「鮭」を奉納されることから、「別名」で「鮭祭り」とも呼ばれています。
その昔、「香取市」「山田地区」では、「山倉の鮭祭り」が近づくと、「山倉大神」近くを流れる「栗山川」(2012年2月18日のブログ参照)に、「鮭」が遡上(ソジョウ)してきたといわれています。
「香取市」「山田地区」に鎮座する「山倉大神」では、毎年12月、上記のように「栗山川」に回帰してきた「鮭」を供える「祭礼」、「山倉の鮭祭り」が行われます。
この「初卯祭」、「山倉の鮭祭り」は、もともと「霜月(シモツキ)」の「初め」の「卯の日」に行われていましたが、「旧暦廃止」以後に12月7日と定められ、「山倉山観福寺」では、12月7日に「山倉の鮭祭り」が、「山倉大神」では、現行通り「初卯の日」に催行されています。
「山倉の鮭祭り」ですが、「山倉大神」の「氏子」11組のうち2組が「交代」で、「当番」を務め、「総行司」や、「猿田彦」、「魚類勝手」といった「様々」な「役」で、100人近くが参加するそうです。
「山倉の鮭祭り」の前日(宵宮)では、「魚類勝手」の5人が「鮭の護符」を作ります。
「鮭の護符」ですが、「塩漬け」にした「鮭」の「切り身」と、「黒焼き」にした「鮭」を「粉末」にしたもので、「鮭の護符」は、特に「風邪」に「効果」があるとされ、「山倉の鮭祭り」の当日は「護符」を求める「参詣客」で、「山倉大神」「境内」は賑わうそうです。
「山倉の鮭祭り」当日ですが、まず「烏帽子姿(エボシスガタ)」の「献幣使(ケンペイシ)」や、「鮭」をささげ持つ「猿田彦」、「唐櫃」を担いだ「行列」が組まれ、「額殿」や、「拝殿」で「神事」を行うそうです。
「山倉の鮭祭り」が、終了すると「昼頃」からは「直会(ナオライ)」(宴)がはじまり、「民謡」や、「踊り」といった「出し物」もあり、「午後」は「神輿」の「巡行」が行われ、「神輿の巡行」では、「白」の「狩衣」を着た「白丁(ハクチョウ)たち」が
「キッタサァーキッタサ」
の「かけ声」とともに、「露店」が立ち並ぶ「山倉大神」前の「坂道」の「通り」を、「山倉山観福寺」の前まで下り、向かいの「吉野屋旅館」を「御旅所」として「祭事」を執り行うそうです。
現在は「車道」となっている「通り」も、昔は「山倉大神」への細い「参道」に過ぎず、その「脇」を流れてきた「栗山川」の「支流」まで「鮭」が登ってきたといわれています。
「香取市」「山田地区」に鎮座する「古社」「山倉大神」で催行される「古式」ゆかしい「神事」「山倉の鮭祭り」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「山倉の鮭祭り」「山倉大神」詳細
開催日時 12月6日(日) 11時〜
開催会場 山倉大神 香取市山倉2347-1
問合わせ 山倉大神 0478-79-2706
備考
「山倉大神」で催行される「山倉の鮭祭り」ですが、平成17年(2005年)3月29日に「千葉県」の「県指定無形民俗文化財」に指定されています。
戦前の「初卯祭」「山倉の鮭祭り」は、「関東一円」に組織された「山倉講」の「参詣」で、「興隆」を極めていたそうで、「山倉大神」に残る「奉納額」や、「絵馬」などは「東京」や、「横浜」の「団体」からのものが多く見られ、その「名残」をとどめています。
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地域情報::香取 | 10:47 AM |