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冬の味覚その1「 鮟鱇(あんこう)入荷」(銚子市)
 冬の訪れと秋の終わりを感じられる陽気になってきました。温泉のシーズンではありますが、冬の寒さは苦手な方も多いのではないかと思います。

 しかし地元銚子の冬は、一年で一番と言えるほど銚子港に揚がる魚が多く、地魚を楽しみにされているお客様には、ベストシーズンと言えます。

 その中から、本日は銚子港直送のおすすめ、「鮟鱇(あんこう)」をピックアップ。

 冬の味覚のひとつ「鮟鱇」は茨城県が有名ですが、実は銚子港でも水揚げされ、この時期に市場に出回ります。

 「鮟鱇」料理ではなんといっても「あん肝(きも)」。
 「あん肝」は見た目と食感から「海のフォアグラ」とも云われ大人気な一品。

 「鮟鱇」は基本的に春先は産卵の時期となるため、肝が小さくなり商品価値が少ないとされます。
 11月から2月にかけ「鮟鱇」の肝が肥大化するので一番美味しい時期と言えます。

 「鮟鱇」の調理法は当館の板前が「吊るし切り」という独特の方法で捌(さば)きます。
 「吊るし切り」とは、表面がぬるぬるして図体の大きい「鮟鱇」はまな板の上で捌きづらいため、「鮟鱇」を吊るして体内に水を入れ回転させながら捌く伝統の解体法です。

 「鮟鱇」は肉よりも、その他の部位(七つ道具)が旨いとされる変わった魚です。
 「七つ道具」とは柳肉(身肉、頬肉)、皮、水袋(胃)、キモ(肝臓)、ヌノ(卵巣)、えら、トモ(ヒレ)の事を指します。

 「鮟鱇」ですが、主に水分が多く(全体の約8割)、白身の部分は脂質が少なくヘルシーな食べ物です。
 「鮟鱇」の栄養素として、身にはビタミンB12やB1、ナイアシン等のビタミンBが含まれ、皮膚や粘膜の健康維持、貧血予防に良いとされています。
 それに対し「あん肝」は脂質が高く高カロリーで、ビタミンA(レチノール)やビタミンB12、ビタミンDが豊富に含まれ、肌の健康を維持したり、老化防止、視覚の暗順応に良いとされています。

 当館では「あんこう酢味噌」として別注料理として扱っております。

 銚子の冬の味覚「鮟鱇」を食しに、犬吠までお出かけしてみてはいかがでしょうか?





| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=261 |
| 地域情報::銚子 | 10:02 AM |

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