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「第12回文化フェスタin本國寺」(大網白里市)
 本日ご案内するのは、近隣市「大網白里市」「本國寺」で10月5日(日)に開催されます「第12回文化フェスタin本國寺」です。

 「本國寺(ほんこくじ)」ですが、「大網白里市」にある「日蓮宗」の「寺院」で、「山号」は「法流山」です。
 「本國寺」ですが、「日什門妙満寺輪番上総十ヶ寺」のひとつで、「宗教法人」としての「名称」は「本国寺」です。

 「本國寺」ですが、かつて「空海」「開山」と伝える「真言宗」「阿蘭若興善寺」であったそうです。
 その後、「土気城(とけじょう)」「城主」「酒井氏」による「七里法華(しちりほっけ)」の「影響」で、文明3年(1471年)5月、「日肝」によって「改宗」させられて「法華宗」となったそうです。
 「七里法華」こと「上総七里法華」ですが、戦国時代初期の「上総国」「土気城主」「酒井定隆」が行ったとされる「宗教政策」です。
 「京都」「出身」の「妙満寺派」(現在の「顕本法華宗」)の「僧」「日泰」は、「武蔵国」「品川」(現在の東京都品川区)「妙蓮寺」と「下総国」「浜町」(現在の千葉県千葉市中央区浜野町)「本行寺」を建立し、「関東布教」における「本拠」としたそうです。
 あるとき、当時「下総国」「中野城」(現在の千葉県千葉市若葉区中野町)にいた「酒井定隆」が「日泰」の「船」に同船していたそうですが、「海」が荒れていたそうです。
 その際、「日泰」が「修法」により「海」を鎮めたことから「定隆」は「日泰」に帰依し、「定隆」は、

 「もし将来自分が一国一城の主となったら領内の民をみな法華宗に帰依させよう」

 と「日泰」に約束したそうです。
 その後、「定隆」は「土気城主」となるにおよび、「領内」に「法華宗」への「改宗令」を出したと伝えられています。
 現在でも、「酒井氏」の「領地」であった「千葉市」「緑区」、「山武郡市」「南部」、「茂原市」・「市原市」の「一部」などには「顕本法華宗」・「日蓮宗」・「法華系単立寺院」が多く残っていますが、江戸時代初期に「不受不施」を唱えた「寺院」も多く、「方墳寺」などのように「破却」された「寺院」もあるそうです。

 「本國寺」は、元和8年(1622年)5月、「本國寺」「10世日純」(のちに「妙満寺」30世)は「檀林」を創設し、「地名」を取って「宮谷檀林」といったそうです。
 「宮谷檀林」周辺には、「野呂檀林」、「細草檀林」、「小西檀林」などがある「日蓮」「門下」の「金城湯池」であったそうです。
 明治2年(1869年)に「本國寺」「境内」に「宮谷県庁」が設置され、いったんは「檀林」は休止しましたが、明治25年(1892年)に「大学林」として復興し、明治33年(1900年)7月まで続けられていたそうです。
 その後「本國寺」は、昭和16年(1941年)、「日蓮宗」、「顕本法華宗」、「本門宗」の「三派合同」により「日蓮宗」となり、「旧・顕本法華宗寺院」で組織する「什師法縁」に所属したそうです。
 「本國寺」は、「日什門流」の「寺院」であり、かつては「什門」のみならず、「陣門」、「石門」など「勝劣派」の「中核寺院」として、「多数」の「学僧」を輩出しており、「堂宇」10、「塔頭(たっちゅう)」12、「学寮」50近く、「学徒」は800名を越えたといわれています。
 なお「日什門流」の「法縁」ですが、「宮谷檀林」の「学寮」から発生しているそうです。
 (「兎師寮法縁」、「迂師寮法縁」、「清師寮法縁」、「乗師寮法縁」、「宏師寮法縁」等)

 「本國寺」の「文化財」ですが、「木造日蓮聖人坐像」、「宮谷県庁跡(みやざくけんちょうあと)」があげられます。
 「木造日蓮聖人坐像」ですが、鎌倉時代末から室町時代にかけてのもので、「雨乞祖師」として「地元住民」の「信仰」を集めており、2基の「雨乞報恩碑」が造られたそうです。
 「木造日蓮聖人坐像」ですが、「千葉県指定有形文化財」に指定されています。
 「宮谷県庁跡」ですが、「千葉縣史蹟宮谷縣廳跡」と記された「石碑」が建っており、「本國寺」「境内」は「宮谷県庁跡」として「千葉県指定史跡」となっています。

 「宮谷県(みやざくけん)」は、1869年(明治2年)に「安房国」・「上総国」・「下総国」・「常陸国」内の「旧・幕府領」の「管轄」のために「明治政府」によって設置された「県」で、「宮谷県」ですが、現在の「千葉県」「南部」・「東部」、「茨城県」「南東部」を管轄したそうです。
 「宮谷県」は、1869年(明治2年)2月9日、「安房」・「上総」・「下総」・「常陸」4国内の「旧・幕府領」・「旗本領」を管轄する「安房上総知県事」に代わる「本格的」な「行政組織」として発足、「県庁」は「上総国」「山辺郡」「大網宿」「字西宮谷」の「日蓮宗」「本國寺」「境内」(現「千葉県」「大網白里市」「大網」3002)に置かれ、「県名」は「字名」から定められたそうです。
 なお、「安房上総知県事」時代の「仮庁舎」は「上総国」「市原郡」「八幡村」(現「千葉県」「市原市」「八幡」)、同「埴生郡」「長南宿」の「浄徳寺」「境内」(現「千葉県」「長生郡」「長南」575)を経て、「前述」の同「山辺郡」「大網宿」と、「移転」を繰り返していたそうです。
 「宮谷県」「初代知事」は、「久留米藩士」で「安房上総総監察」「兼」「知県事」であった、「柴山典」(文平)氏で、「県内部」の「抗争」である「宮谷騒動」により罷免され、「龍野藩士」の「柴原和」氏が、「後任」の「知事」に就任したそうです。
 「宮谷県」は、1871年(明治4年)の「第1次府県統合」にともなう「木更津県」、「新治県」の「設置」により「廃止」となり、「柴原」氏は、「木更津県」の「権令」を引き続き務め、後に「千葉県」の「初代権令」、「初代県令」となり、「現在」の「千葉県」の「基礎」を築いたそうです。

 「文化フェスタin本國寺」は、「大網白里市」の「古刹」「本國寺」を「会場」に行われている「催し」です。
 「文化フェスタin本國寺」ですが、今年(2014年)で「12年目」を迎える「催し」で、昨年(2013年)に引き続き「世界に雅楽を広める会」の「皆さん」による「雅楽」の「公演」をお送りするそうです。
 「第12回文化フェスタin本國寺」ですが、「舞」が「中心」の昨年(2013年)の「公演」に対し、今年(2014年)は「歌」を「中心」にした「雅楽」をお楽しみいただけるそうです。
 「第12回文化フェスタin本國寺」「内容」ですが、下記の通りとなっています。

 「第12回文化フェスタin本國寺」

 開催日時 10月5日(日) 13時30分〜(12時30分開場)

 開催会場 宮谷・本國寺本堂(大網白里市大網3002)

 公演内容

 1部 雅楽を楽しむ(お話)
   「越殿(天)楽(えてんらく)」

 2部 朗詠「嘉辰(かしん)」
    雅楽歌「其駒(そのこま)」

 入場料  2000円

 「大網白里」の「古刹」「本國寺」「本堂」で開催される「雅楽の集い」「第12回文化フェスタin本國寺」。
 この機会に「大網白里市」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「第12回文化フェスタin本國寺」詳細

 開催日時 10月5日(日) 12時半(開場) 13時半(開演)

 開催会場 本國寺本堂 大網白里市大網3002

 問合わせ 大網白里市生涯学習課生涯学習班 0475-70-0380
      本國寺 0475-72-3532

 備考
 「第12回文化フェスタin本國寺」「チケット」ですが、「大網白里市」「生涯学習課」「窓口」または、「本國寺」にてお買い求めくださいとのことです。

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