本日ご案内するのは、となりまち「香取市」「香取神宮」で1月16日(木)に開催されます「星鎮祭(ほしづ(ず)めさい)」です。
「香取神宮」(2010年11月5日・6日のブログ参照)は、「香取市」「香取」に鎮座する「日本屈指」の「神宮」で、「式内社」(名神大社)、「下総国一宮」、「旧社格」は「官幣大社」で、現在は「神社本庁」の「別表神社」です。
「香取神宮」は、「関東地方」を中心として「全国」に約400社ある「香取神社」の「総本社」であり、「鹿嶋市」の「鹿島神宮」(2010年11月8日・9日・10日のブログ参照)、「神栖市」の「息栖神社(いきすじんじゃ)」(2010年11月7日のブログ参照)とともに「東国三社」(2010年10月23日のブログ参照)の「一社」であり、「宮中」の「四方拝」で遥拝される「一社」です。
「香取神宮」の「創建」ですが、「神武天皇」の「御代18年」と伝えられ、「香取神宮」の「御祭神」は「日本書紀」の「国譲り神話」に登場し、「鹿島神宮」の「御祭神」「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」とともに活躍した「神様」「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」です。
上記のように「香取神宮」は、「下総国一宮」で、明治以前に「神宮」の「称号」を与えられていたのは、「伊勢神宮」、「香取神宮」、「鹿島神宮」のみという「わが国」「屈指」の「名社」です。
「香取神宮」の約37000坪ある「境内」には、「本殿」、「幣殿」、「拝殿」、「祈祷殿」、「楼門」、「宝物館」、「神徳館」、「弓道場」、「社務所」などがあります。
中でも「香取神宮」「本殿」・「中殿」・「拝殿」が連なる「権現造」の「社殿」は、「鹿皮」のような「色」をした「桧皮葺」の「屋根」に「黒塗り」の「姿」が実に美しい「建造物」となっています。
「香取神宮」「境内」には、「摂社」、「末社」が多く祀られており、「摂社鹿島新宮」、「摂社奥宮」、「摂社匝瑳神社」、「末社六所神社」、「末社桜大刀自神社」、「末社裂々神社」、「末社市神社」、「天降神社」、「末社馬場殿神社」、「末社日神社」、「末社月神社」、「末社押手神社」、「末社璽神社」、「末社大山祇神社」、「末社諏訪神社」などを祀っており、「香取神宮」「参道」「左手」に「香取護国神社」(2013年9月25日のブログ参照)が祀ってあります。
「香取神宮」「宝物」の中には、「国宝」に指定されている「海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)」(1953年(昭和28年)3月31日「国宝」指定)や「重要文化財」に指定されている「小瀬戸黄釉狛犬(こせとおうゆうこまいぬ)」(1953年(昭和28年)3月31日「重要文化財」指定)、「双竜鏡(そうりゅうきょう)」(1953年(昭和28年)11月14日「重要文化財」指定)などがあり、「香取神宮」には「国」・「県指定」の「文化財」だけでも200点余を「所蔵」・「所有」しています。
「星鎮祭」は、「香取神宮」「新春」「恒例」の「神事」で、「香取神宮」「弓道場」に設けられた「大星的」を射抜き、「邪気」を祓う「祭事」です。
「星鎮祭」は、「星」の「運行」を乱し、「世」の「混乱」を起こす「天香香背男(アメノカカセオ)」(香香背男)の「神」を「香取の神」(経津主大神)が「弓」で射落とし、「星塚」に鎮めたとする「神事」です。
「星鎮祭」の「由来」ですが、「香取神宮」の「御祭神」・「経津主大神」が「国」を平定した際、最後まで抵抗した「星の神」を名乗る「天香香背男」(香香背男)の「神」を「武力」で討伐したという「言い伝え」から由来しているそうです。
「香取神宮」では、「御祭神」「経津主大神」の「功績」をたたえるとともに、「天香香背男」(香香背男)の「神の霊」を鎮めるために毎年1月に「星鎮祭」を行ってきました。
「星鎮祭」「当日」は、「香取神宮」「本殿」で「祭典」が行われた後、「烏帽子(えぼし)」に「直垂姿(ひたたれすがた)」の「香取弓道会」の「代表」(4人)が「香取神宮」「弓道場」で、厳(おごそ)かな「雰囲気」の中、上記のように「大星的」をめがけて「矢」を2本ずつ放ち「星塚」(小さな「砂山」)の「四方」に「竹ぐし」を刺して「星の神」「天香香背男」(香香背男)の「霊」を鎮めるそうです。
「神事」「星鎮祭」終了後には、約七十人の「弓道愛好家」による「新年射会」も行われるそうです。
なお、「星鎮祭」は、どなたでも「見学」が出来ますが、「神事」ですので、「静粛(せいしゅく)」に「拝観(はいかん)」下さいとのことです。
「日本屈指」の「神宮」「香取神宮」で行われる「新春」「恒例」の「神事」「星鎮祭」。
この機会に「香取市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「星鎮祭」詳細
開催日時 1月16日(木) 10時〜
開催会場 香取神宮 香取市香取1697
問合わせ 香取神宮 0478-57-3211
備考
「天香香背男」(香香背男)は、「天津甕星(あまつみかぼし)」という「日本神話」に登場する「星の神」の「別名」です。
「茨城県」にある「大甕倭文神社」で「天津甕星」の「荒魂」を封じ込めた「石」・「宿魂石」が「県内」にあります。
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