本日ご案内するのは、近隣市「匝瑳市」「八雲神社」で6月14日(金)に開催されます「八雲神社宵宮祭」です。
「八雲神社」は、「匝瑳市」「野手」に鎮座する「神社」です。
「八雲神社」の「御祭神」は「牛頭天皇(ごずてんおう)」、即ち「須佐之雄命(スサノオノミコト)」を祀っている「祗園信仰」の「神社」です。
他に、「祗園信仰」に基づく「神社名称」としては「八坂神社」(「八阪神社」・「弥栄神社」)、「祇園神社」、「広峯神社」、「天王神社」、「須賀神社」、「素盞鳴神社」があり、「時代」や「資料」によって通用されます。
「八雲神社」の「社名」ですが、「日本神話」におきまして「スサノオ」が詠んだ「歌」
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」
の「八雲」に因(ちな)むもので、「総本社」は「京都」の「八坂神社」だそうです。
「八雲神社」は、「他」の「スサノオ」を祀る「神社」と同様、江戸時代までは「牛頭天王社」などと称していましたが、明治の「神仏分離」により「牛頭天王」という「社号」が禁止されたため、「御祭神」を「牛頭天王」と習合していた「スサノオ」に変え、「社名」も「スサノオ」に因んだものに変更したものだそうです。
「八雲神社宵宮祭」は、上記のように「匝瑳市」「野手」で行われます。
「匝瑳市」は、「千葉県」の「北東部」に位置し、「成田国際空港」(2012年12月10日のブログ参照)の「東」、「銚子市」の「西南」に位置する「田園地帯」です。
「八雲神社宵宮祭」は、「匝瑳市」の「八雲神社」で毎年6月14日に行われている「宵宮祭」です。
「八雲神社宵宮祭」では、「八雲睦会」の「皆さん」が「八雲神社」「境内」で囃した後、「匝瑳市」「西宿地区」を「交差点」から「弁天池」まで「片道」300mを「徒歩」で「下座」ど練り歩きます。
「八雲睦会」は、「匝瑳市」「野手」に鎮座する「八雲神社」の「祭礼囃子保存会」で、「八雲神社」には、「田楽(でんがく)」と呼ばれる「曲」(四季折々の農作業を物語る曲)が伝えられており、その「曲」は、全部で20曲余りだそうです。
「曲」は、「田楽」(農作業の曲目)として「砂切り(さんぎり)」、「種蒔き(たねまき)」、「桜囃子(さくらばやし)」、「開花(かいか)」、「両穀(りょうこく)」、「道中段物」(神社参りの曲目)として「三島(みしま)」、「山登(やまと)」、「早囃子(はやばやし)」、「獅子囃子(ししばやし)」、「宮巡り(みやめぐり)」、「権現(ごんげん)」、「宮昇天(みやしょうてん)」、「山登返し(やまとがえし)」、その他の「曲目」として「磯辺(いそべ)」、「大漁節」、「八木節(やぎぶし)」、「枯れススキ」、「庄八盆踊り」、「大杉囃子(おおすぎばやし)」が伝わっています。
「八雲睦会」では、今から25年ほど前に、「伝承」が途切れかかった「先代」から、1曲1曲を「耳」で覚え、現在に至っているようです。
また「八雲神社宵宮祭」では、「神輿の渡御」がなくなって久しいそうですが、「お囃子」だけは絶やさないと、「西宿八雲睦会」の「皆さん」で「伝統」を守っています。
「八雲神社宵宮祭」で行われる「地区廻り」のことを「渡御」と呼びますが、これは「神輿」とともに「お囃子」が廻ったときの「名残」なのだそうです。
また「八雲神社宵宮祭」の最後には、「八雲神社」前で「盛大」に「祭り囃子」を奏でて、威勢よく「跳ね太鼓」を披露するそうです。
「匝瑳市」「野手」に鎮座する「八雲神社」で「昔」から「伝承」される「祭り囃子」が披露される「八雲神社宵宮祭」。
この機会に「匝瑳市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「八雲神社宵宮祭」詳細
開催日時 6月14日(金) 19時〜21時
開催会場 八雲神社 匝瑳市野手1691
問合わせ 匝瑳市産業振興課商工観光室 0479-73-0089
備考
「八雲神社宵宮祭」は、「匝瑳市」の「市の無形民俗文化財」に指定されています。
また「八雲神社宵宮祭」が行われる「八雲神社」には、「西宿鎮座八雲神社の不思議」(2012年6月14日のブログ参照)という「伝説」が語り継がれています。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1693 |
|
地域情報::匝瑳 | 10:55 AM |