本日ご案内するのは、となりまち「旭市」「鎌数伊勢大神宮(かまかずいせだいじんぐう)」で3月27日(水)・28日(木)に開催されます「鎌数大御神楽」です。
「鎌数伊勢大神宮」は、「千葉県」「旭市」「鎌数」(下総国海上郡)にある「神社」で「旧社格」は「郷社」です。
「鎌数伊勢大神宮」の「御祭神」は「天照大神(あまてらすおおかみ)」です。
「鎌数伊勢大神宮」の「由緒」ですが、寛文年間に、「伊勢桑名藩士」「辻内刑部左衛門」等によって「椿海」(2011年4月17日のブログ参照)の「干拓」が始められ、時の「普請奉行」「久松越中守」は、「伊勢内宮荒木田」の「神主」・「梅谷長重」に依頼し「伊勢神宮」に「大業」の「完成」を祈ったそうです。
「梅谷長重」の「祈祷」後ようやく「太平洋」に通じる「疏水(そすい)」が開き、「干潟」となった「椿海」の「新田開発」が進められました。
(「疏水」とは、「他」の「水源」から「水」を引く「目的」で造られた「水路」のこと。)
こうして「椿海」の「干拓」の「大業」が成されたことから、「現在地」に「社殿」を建立、「干潟八万石」の「総鎮守」としました。
享保20年(1735年)には、「伊勢神宮」の「小工」「浦田小左衛門」を招き、「内宮」と同様に「造替」し「内宮神明」を称しましたが、「伊勢神宮」の方で「問題」となり「社殿」を破却、「現在」の「社殿」はその後立て替えられたものなのだそうです。
「鎌数伊勢大神宮」は、昭和3年(1928年)「郷社」に列しました。
「鎌数伊勢大神宮」は、「敷地」902坪の「境内」には、「本殿」(萱葺神明造)、「幣殿」(銅板葺)、「拝殿」(銅板葺神明造)、「社務所」(亜鉛板葺平家造)が立ち並びます。
上記のように「鎌数伊勢大神宮」は、「椿海」を干拓してできた「干潟八万石」の「大業完成記念」として、寛文12年(1672年)に「伊勢皇大神宮」より「御分霊」をおうつしして「干潟」の「総鎮守」「産土神」としてお祀りした「神宮」です。
「鎌数伊勢大神宮」で3月27日・28日の「例祭」に「境内」の「神楽殿」で奉納される「鎌数大御神楽」(「鎌数の神楽」)は、昭和40年(1965年)に「千葉県」の「県指定無形民俗文化財」に指定されています。
「鎌数大御神楽」(「鎌数の神楽」)は、宝暦6年(1756年)から続く、「猿田彦」・「うずめ」・「おかめ」・「手力雄命」・「八幡」・「荒神」・「榊葉」・「田の神」・「保食神」・「種子蒔」・「鯛釣り」・「出雲切り」の「演目」からなる「下総十二座神楽」だそうです。
「鎌数大御神楽」(「鎌数の神楽」)では、「弊束(へいそく)の舞」・「扇の舞」という「稚児舞」も奉納されます。
「鎌数大御神楽」は、江戸中期の宝暦6年(1756年)から続く「神楽」で、「五穀豊穣」・「村内平穏」を祈願して、「鎌数伊勢大神宮」「祭礼の日」に奉納されてきました。
「鎌数大御神楽」は、すべての「作物」が「豊か」に実るようにと「五穀豊穣」を祈願する「神楽」で、「神楽殿」前の「斉殿」には「五色(ごしき)の幣束」(白、赤、紫、緑、黄)が安置されているそうです。
「鎌数大御神楽」は、十数人の「神楽師」により「十二座神楽」が演じられ、現在は「2種」の「稚児の舞」が加わります。
「鎌数大御神楽」当日は、11時頃から「神社」とともに「伊勢」から移ってきたと伝えられている「薄田家」から「猿田彦」を「先頭」にして「出演者」と「神楽師」、「稚児」の「一行」が「鎌数伊勢大神宮」へ向かう「御練り」がはじまるそうです。
その後、12時過ぎから「鎌数伊勢大神宮」「境内」の「神楽殿」において「神楽」が奉納されます。
「鎌数大御神楽」の「演目」は、上記のように「猿田彦(さるたひこ)」・「鈿女(うずめ)」・「おかめ」・「手力雄命(たぢからおのみこと)」・「八幡(はちまん)」・「三宝荒神(さんぽうこうじん)」・「榊葉(さかきば)」・「田の神(たのかみ)」・「保食神(うけもちのかみ)」・「種子蒔(たねまき)」・「鯛釣り(たいつり)」・「出雲切り(いづもぎり)」の「下総十二座神楽」で「豊作」を祈願します。
また、「弊束の舞」・「扇の舞」という「二種類」の「稚児舞」も奉納され、間に「休憩」を入れながら「鎌数大御神楽」は、17時まで続き、「太鼓」・「鼓」・「笛」による古式豊かな「演奏」も加わり、「神楽」をさらに引き立てるそうです。
「由緒」ある「干潟」の「総鎮守」「産土神」「鎌数伊勢大神宮」で奉納される「神楽」「鎌数大御神楽」。
この機会に「旭市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「鎌数大御神楽」詳細
開催日時 3月27日(水)・28日(木) 11時〜17時
開催会場 鎌数伊勢大神宮 旭市鎌数4314
問合わせ 旭市生涯学習課 0479-55-5728
備考
「鎌数伊勢大神宮」は、「千葉県内」ではここだけという「伊勢皇大神社」の「分社」です。
「鎌数伊勢大神宮」は、寛文11年(1671年)「伊勢内宮荒木田」「神主」「梅谷左近太夫長重」の「創建」であり、その後「梅谷家」が「宮司」を務め、「現宮司」は「12代目」となるそうです。
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