本日三つ目にご紹介するのは、地元「銚子市」「銚子市立第八中学校」で明日、11月24日(土)に開催されます「八中フェスティバル」「創作劇」「延命姫(えんめいひめ)」です。
「銚子市立第八中学校」は、「銚子市」の「公立中学校」で、「学区」は、「新町」、「八木町」、「小浜町」、「親田町」、「常世田町」となっています。
「銚子市立第八中学校」は、昭和22年、「海上郡豊岡村」「豊岡中学校」として「開校」。
昭和31年には、「銚子市立豊岡中学校」、昭和34年には、「銚子市立第八中学校」に改称し、「豊岡地区」の「公立中学校」として「地域」に愛され、親しまれてきました。
「銚子市立第八中学校」は、来年(2013年)3月31日をもって66年の「歴史」に「幕」を閉じ、来年(2013年)4月から「銚子市立第四中学校」と合併することが決定しています。
「銚子市立第八中学校」では、「閉校記念事業」として「八中フェスティバル」を開催します。
「八中フェスティバル」は「八中よ 永遠に 輝け 〜心に刻む 八中の秋〜」を「テーマ」に行われ、「八中フェスティバル」の「ハイライト」として「能楽師」に学ぶ「創作劇」「延命姫」(6月3日のブログ参照)を開催するそうです。
「創作劇」「延命姫」は、「屏風ヶ浦」(5月20日のブログ参照)の「通漣洞(つうれんどう)」(6月3日のブログ参照)で、「悲恋」に打ちひしがれ「身」を投げたと伝えられる「延命姫」伝説をアレンジした「作品」だそうです。
「延命姫」の「伝説」は、「川口神社」(2010年12月22日のブログ参照)に伝わる「伝承」で、以下のようになっています。
昔、銚子垣根の長者・根本右兵衛義貞に、延命姫(えんめいひめ)という娘がいた。
この地に来ていた陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明(あべのせいめい)は、姫に一目惚れ(ひとめぼれ)され、一度は結婚の約束をしたが、顔にあざがあって容貌(ようぼう)が極めて醜(みにく)かったので晴明は姫を嫌(きら)って長者の家を逃げ出し、銚子半島一帯を逃走した末、親田村(おやだむら=現在の銚子市親田町)の「新福寺」に入った。
そのことを知った姫が寺に向かったが、知らせを受けた晴明は、上永井村(現在の千葉県旭市=旧海上郡飯岡町)の向後主水宅(こうごもんどたく)の大仏壇の中に隠(かく)れてしまった。
追いかけて来た姫は主水に「晴明はいない」と断られた為、半狂乱になって通漣洞(つうれんどう=銚子市・千葉県旭市(旧海上郡飯岡町)境)に行ってみると、晴明の脱ぎ捨てた衣類とわらじがあった。
騙(だま)されたと知らない姫は、晴明を慕(した)うあまり海に身を投げて死んでしまった。
やがて、姫の歯や櫛(くし)が川口に流れ着いたが、土地の人たちがこれを憐(あわ)れみ、この丘に埋め、祠(ほこら)を建てて白紙(歯櫛)明神と名付けた。
「銚子市立第八中学校」では、「八中」最後の「生徒」14名一人一人が輝く存在となるための教育活動として、本校の締めくくりにふさわしい「創作劇」を公演するそうです。
また、「地域」の方々に観覧していただき、多くの惜しみない「声援」をいただくことで、14名の「生徒」の「母校」に対する「誇り」と、「地域」を愛する「心情」を育む「目的」に行われます。
「創作劇」には「向後勇輝」君・「小池水月」さんら「銚子市立第八中学校」3年生14名全員が出演し、「銚子出身」の「能楽師」「安田登」氏、「笛方」の「槻宅聡」氏、「狂言師」の「奥津健太郎」氏らの「指導」を受けて、今年(2012年)3月から「稽古」を続けてきたそうです。
「創作劇」「延命姫」は、「銚子ふるさと大使」(2011年8月28日のブログ参照)である「能楽師」「安田登」氏が「銚子市立第八中学校」「学区」内にある「通漣洞」が「舞台」となった「延命姫」伝説を「モチーフ」に、「閉校記念イベント」のために新たに「創作」したものです。
「銚子市立第八中学校」は、今年度まで16年間にわたり「鳴り物」学習に取り組み続けてきたそうです。
例年1月8日に開催される「常世田薬師」(2011年1月11日のブログ参照)「ご開帳」(1月7日のブログ参照)の際には、「鳴り物」の「演奏」を披露しています。
この「鳴り物」学習の「集大成」として、「笛」や「鼓」を使う「能」を「基調」とした「演劇」となっています。
今回の「創作劇」「延命姫」は、「悲話」として伝えられる「延命姫」がやがて「竜神」となって「地域」を守り、「全員」が「大漁節」を踊って「感謝」を捧げるという「ハッピーエンド」の「ストーリー」に「大変身」しており、「能」の「物語」や「要素」を加え「1時間」の「大作」に仕上げたそうです。
これは、昔「ロックバンド」でも活躍した「安田登」氏の「アイディア」で、「プログレシブロック」の「オリジナル曲」が「チェロ」と「太鼓」の「演奏」で登場する「場面」もあるそうで、「延命姫」の「伝説」をなぐさめる「神事」としての「能」の「基本姿勢」も貫かれているそうです。
「創作劇」「延命姫」は、13時30分「開場」、14時00分から「上演」の「予定」となっており、「銚子市立第八中学校」では、3000名余りの「卒業生」の「写真」を展示している「回顧展」も「同時開催」するそうです。
昭和22年に開校し、65年の「長き」にわたって、「伝統」ある「教育活動」を展開し、本年度閉校となる「銚子市立第八中学校」の「閉校記念事業」「八中フェスティバル」「創作劇」「延命姫」に「声援」を送りに来校下さいとのことです。
備考
「ふるさと大使」の「安田登」氏ですが、「銚子市立第一中学校」出身で、「小見川高校」「教諭」を経て、「能」の「舞台」を見て「感激」して「能の世界」に入り、以来30年、その「技」に「磨き」をかけ、現在は「銚子市内」の「小中学生」にも「伝統芸」の「素晴らしさ」を伝えているそうです。
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地域情報::銚子 | 11:37 PM |