本日二つ目にご案内するのは、近隣市「多古町」「日蓮宗本山日本寺」で明明後日(しあさって)の10月20日(土)に開催されます「平家物語演じ語りと波紋音(はもん)演奏」です。
「日蓮宗本山日本寺」(2010年12月30日のブログ参照)は、「香取郡」「多古町」にある「日蓮宗」の「本山」(由緒寺院)で、「山号」は「正東山」です。
「日蓮宗本山日本寺」は、「中村檀林」が開かれて、「廃檀」まで270余年間隆盛を極めたそうです。
「中村檀林」は「小西檀林」、「飯高檀林」(2011年10月7日・2012年4月22日・4月28日のブログ参照)とともに「関東三檀林」と称されていました。
「日蓮宗本山日本寺」では近年、「境内」に8000株の「紫陽花」が植えられて、「名所」として人気を集めています。
「日蓮宗本山日本寺」「中村檀林」から「奠師法縁」、「親師法縁」(精師法縁、貞師法縁)、「境師法縁」、「要師法縁」、「莚師法縁」の「七法縁」が発生したそうです。
現住は「341世清瀬日草貫主」(京都市最然寺より普山)です。
「中村檀林」「旧跡」「日蓮宗本山日本寺」には、大きな「森」と「時代」の「流れ」の中にひっそりとたたずむ「山門」や「鐘楼」、「本堂」は「二階建」で「檀林」の「講義」を思わせる「他」の「寺院」では余り見られない珍しい「建物」だそうです。
「平家物語」は、鎌倉時代に成立したと思われる、「平家」の「栄華」と「没落」を描いた「軍記物語」です。
「保元の乱」・「平治の乱」勝利後の「平家」と敗れた「源家」の「対照」、「源平の戦い」から「平家の滅亡」を追ううちに、没落しはじめた「平安貴族」たちと新たに台頭した「武士たち」の織り成す「人間模様」を見事に描き出されています。
「和漢混淆文(わかんこうこうぶん)」で書かれた「代表的作品」であり、「平易」で「流麗」な「名文」として知られ、「祇園精舎の鐘の声〜」の「有名」な「書き出し」をはじめとして、広く知られています。
「平家物語」という「題名」は「後年」の「呼称」であり、当初は「保元物語」や「平治物語」と同様に、「合戦」が本格化した「治承(元号)年間」より「治承物語(じしょうものがたり)」と呼ばれていたと推測されていますが、確証はないそうです。
正確な「成立時期」はわかっていないものの、仁治元年(1240年)に「藤原定家」によって書写された「兵範記」(平信範の日記)の「紙背文書(しはいもんじょ)」に「治承物語六巻号平家候間、書写候也」とあるため、それ以前に成立したと考えられている。
しかし、「治承物語」が現存の「平家物語」にあたるかという「問題」も残り、確実ということはできないそうです。
少なくとも「延慶本」の「本奥書」、延慶2年(1309年)以前には成立していたものと考えられています。
「語り本」は「当道座」に属する「盲目」の「琵琶法師(びわほうし)」によって「琵琶」を弾きながら語られ、これを「平曲」と呼びます。
ここでいう「語る」とは、「節」を付けて歌うことでありますが、「内容」が「叙事的」なので「歌う」と言わずに「語る」といわれています。
これに使われる「琵琶」を「平家琵琶」と呼び、「構造」は「楽琵琶」と同じで、小型のものが多く用いられます。
なお、近世以降に成立した「薩摩琵琶」や「筑前琵琶」でも「平家物語」に取材した「曲」が多数作曲されていますが、「音楽的」には全く別のもので、これらを「平曲」とは呼びません。
「平曲」の「流派」としては当初は「八坂流」(伝承者は「城」の字を継承)と「一方流」(伝承者は「一」の字を継承)の「2流」が存したが「八坂流」は早くに衰え、現在ではわずかに「訪月(つきみ)」の「一句」が伝えられているのみです。
「一方流」は江戸時代に「前田流」と「波多野流」に分かれましたが、「波多野流」は当初からふるわず、「前田流」のみが栄えたそうです。
安永5年(1776年)には「名人」と謳われた「萩野検校」(萩野知一検校)が「前田流譜本」を集大成して「平家正節(へいけまぶし)」を完成、以後「同書」が「前田流」の「定本」となりました。
「波紋音(はもん)」は、「鉄」の「作家」・「斎藤鉄平」氏の「作品」で、「鉄」の「円筒」を作り、その上面にいくつもの切れ込みが入っています。
それを叩くと、「平均律」とは違った複雑な「音階」が発生します。
「楽器」としてだけでなく、「美術的価値」も高いそうです。
1999〜2003年にかけて制作されています。
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」は、「日蓮宗本山日本寺」にて「平家物語」を上演するものです。
「演目」は「足摺(あしずり)」「千手前」「壇浦合戦」で、「出演」「語り」「金子あい」さん、「波紋音」「永田砂知子」さんとなっています。
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」は、異色で「コンテポンラリー」な組み合わせ、激動の時代を生きたひとりひとりの「物語」を「波紋音」の「音」と共に鮮やかに浮かび上がらせます。
「祇園精舎の鐘の声」にはじまる「平家物語」、「琵琶法師」によって語り継がれ、人々に読み継がれたこの「物語」は、「源平」の「武者達」をはじめとする「登場人物達」が、厳しい「運命」を見通しながら、静かに「身」をしょしていった「精神」のさわやかさを、新しい「時代」を作り出した「人間」の「逞(たくま)しさ」を、800年経った今もなお、私たちに生き生きと語りかけてきます。
「舞台俳優」・「金子あい」さんの語る「平家物語」は、驚くほどダイナミックで、場面がありありと目の前に浮かぶそうです。
そして、その「言葉」とコラボレーションするのは、「永田砂知子」さんの奏でる「オリジナル」の「創作打楽器」「波紋音」です。
「魂」に響く、神秘的な「波紋音」の「音」が「平家の世界」へと誘います。
「平家物語」の中からいくつかの「章段」を、「語り」と「波紋音」で楽しめます。
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」では、「原文」を読んだことが無くてもその「面白さ」を十分に味わっていただけるそうです。
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」は、10月20日(土)の14時「開演」と18時「開演」の2部行われ、「開場」は「開演」の30分前となっています。
「入場料」は1000円で、「高校生以下」500円です。
「歴史」ある「日蓮宗本山日本寺」で「平家物語」の「世界」を堪能できる「催し」「平家物語演じ語りと波紋音演奏」。
この機会に「多古町」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」詳細
開催日時 10月20日(土) 14時〜 18時〜
開催会場 日蓮宗本山日本寺 香取郡多古町南中1820
問合わせ 日蓮宗本山日本寺 0479-76-3745
備考
「平家物語演じ語りと波紋音演奏」が開催される当日は、「日蓮宗本山日本寺」の「秘仏」「交互(みたがい)の御影」「富木日常上人像」・「日蓮上人像」の「御開帳」を併せて行うそうです。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1345 |
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