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「鬼来迎(きらいごう)」(横芝光町)
 本日二つ目にご案内するのは、近隣市「横芝光町」「広済寺(こうさいじ)」で明明後日(しあさって)の8月16日(木)に開催されます「鬼来迎(きらいごう)」です。

 「横芝光町」は、「千葉県」「北東部」の「町」で、2006年3月27日に「山武郡横芝町」と「匝瑳郡光町」が合併し、新たに発足しました。
 「横芝光町」は、発足時は約2万6000人で、「町役場」は旧「光町役場」です。
 合併前の「横芝町」と「光町」は「別の郡」(歴史的にはそもそも「上総国」と「下総国」という別の「令制国」)に所属していましたが、現在の「横芝光町」は「山武郡」に属しています。

 「横芝光町」は、「千葉県」の「太平洋」側、「九十九里平野」(7月6日のブログ参照)のほぼ中央に位置し、「町」の「北部」は「標高」が高い場所もありますが「起伏」は大きくなく、「中央部」を「九十九里平野」最大の「河川」である「栗山川」(2月18日のブログ参照)が流れています。
 「横芝光町」と隣接する「自治体」ですが、「匝瑳市」、「山武市」、「山武郡芝山町」、「香取郡多古町」となっています。

 「広済寺」は、「山武郡横芝光町虫生」にある「真言宗智山派」の「寺院」で、「山号」は「慈士山」で、「御本尊」は「地蔵菩薩」です。
 「広済寺」は、鎌倉時代初期、「薩摩」の「僧侶」「石屋和尚」が「諸国」の「遊行」の途中「虫生の里」に立ち寄り。「辻堂」を「仮の宿」とした時、「妙西信女」という17歳の「新霊」が「地獄」の「鬼」どもに攻め立てられる様子を目の当たりにし、「地獄絵」さながらの「凄まじさ」に驚いたといいます。
 そして翌日「娘」の「墓参」に来た「新霊」の「父母」であるこの地の「領主」「椎名安芸守」「夫婦」にこの様子を話したところ、「領主」「椎名安芸守」は自分の「悪行」を悔い「娘」の「菩堤」を弔うため「寺」を建立し、「石屋和尚」が開山することとなりました。
 建久7年(1196年)のこととされ、「娘」の「法名」「妙西」を「広西」と改め「慈士山地蔵院広西寺」(現在は「広済寺」)と称したとのことです。

 ところがその年の「夏」「虫生の里」に突然「雷雨」が起こり、開山した「寺」の「庭」に、「青鬼」・「黒鬼」・「赤鬼」・「白鬼」・「祖老母」の「面」などが「天」から降って来て、「青鬼」と「白鬼」の「面」は失われたものの、「石屋和尚」は残りの「面」を「寺内」に止め置いたとされています。
 一方、当時「鎌倉」に住む、「運慶」・「湛慶(たんけい)」・「安阿弥(あんなみ)」(快慶)の3人の「仏師」が、ある夜
 「和尚と夫婦が辻堂に塔婆(とうば)を立ててこもっていたところ、いろいろな鬼が出て来て、亡者を攻めたてているのを、菩薩がご覧になられている。」
 という同じ「夢」を見て、「夢」の「舞台」である「虫生の里」を尋ねることになりました。
 そして3人の「仏師」は「虫生」に至り、「石屋和尚」に逢って「話」を聞いて、「閻魔大王」、「倶生神(くしょうじん)」、「老母」、「菩薩」などの「面」を彫り献納したい旨を申し出、「面」が整ったといわれています。
 3人の「仏師」は自ら作った「面」を「顔」に当て、「石屋和尚」もまた「面」を当て、すさまじい「舞」を舞って、集まった「壇徒一同」に披露しました。
 ちょうどその日は「お盆」の7月16日であったそうです。
 そしてその後も「地獄」の様、「菩薩」の「救い」を示す「鬼来迎」は毎年7月16日(旧暦)に行われるようになったと言われています。

 「鬼来迎」(または「鬼舞」ともいわれています)は、「山武郡横芝光町虫生」の「広済寺」に伝わる、「地獄」の「様相」と「菩薩」の「救い」を「仮面狂言」にした「日本唯一」の「民俗芸能」です。
 「鬼来迎」は、「月遅れ」の「お盆」の8月16日に演じられています。

 「鬼来迎」の「内容」ですが、「地獄」を再現し、「因果応報」・「勧善懲悪」の「理法」を説く「仏教劇」で、すべて「地元民」の「手」によって、毎年「地獄の釜」の開く「日」といわれる「月遅れ」の「お盆」の8月16日に演じられます。
 「地獄」を「舞台」とし、「死者」が「閻魔大王」の「裁き」を受け「鬼ども」の「責め苦」に遭うものの「菩薩」によって救われるという「内容」で、「大序〜賽の河原〜釜入れ〜死出の山」の「四段」と、「広済寺建立縁起」を物語る「和尚同行〜墓参〜和尚物語」の「三段」、全「七段」からなり、「所要時間」は、約1時間30分で、現在は「大序」・「賽の河原」・「釜入れ」・「死出の山」の「四段」のみが上演されています。

 「鬼来迎」は、「農村信仰」の「原型」とも言われ、「衆生救済」を描く他に類例の少ない「民俗芸能」であり、「農村」と「信仰」、そこにあらわれる「鬼」とは何かなどが語られるそうです。
 また「地獄」の「恐ろしさ」と「菩薩」の「慈悲」を間近で感じることができるとも言われています。

 「鬼来迎」は、1975年(昭和50年)の「文化財保護法」の改正によって制定された「重要無形民俗文化財」の「第1回」の指定を受けたそうです。

 「日本唯一の地獄芝居」「鬼来迎」が行われる「横芝光町」「広済寺」に訪れてみてはいかがでしょうか?

 「鬼来迎」詳細

 開催日時 8月16日(木) 15時頃〜

 開催会場 広済寺 山武郡横芝光町虫生483

 問合わせ 横芝光町産業振興課 0479-84-1215

 備考
 「鬼来迎」は、かつては「利根川」沿いの「香取郡下総町」(現「成田市」)や「香取郡小見川町」(現「香取市」)などでも行われていましたが、現在は「広済寺」のみとなったそうです。
 「成田市」「迎接寺」にはその時の「鬼面」・「亡者面」など、「香取市」「浄福寺」には「鬼来迎問答引接踟供養記」が「寺宝」として残っているそうです。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1252 |
| 地域情報::匝瑳 | 10:05 AM |

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