本日ご案内するのは、近隣市「潮来市」「潮来市潮来地区」「素鵞熊野神社(そがのくまのじんじゃ)」で今週末の8月3日(金)〜8月5日(日)の期間開催されます「潮来祇園祭禮」です。
「潮来市」は、2001年(平成13年)4月1日、「行方郡潮来町」と「行方郡牛堀町」が合併し「潮来市」になりました。
旧「潮来町」は、1955年(昭和30年)、「潮来町」と「津知村」、「大生原村」、「延方村」が合併して誕生しました。
合併前の「人口」は25841人(2000年国勢調査)、「面積」は43.88平方km。
旧「牛堀町」は、1955年(昭和30年)、「香澄村」、「八代村」が合併し、「牛堀村」が発足、同年「町制施行」し、合併前の「人口」は6103人(2000年国勢調査)、「面積」は18.79平方kmとなっていました。
「水郷」として知られている「潮来」は、「利根川」(2011年10月9日のブログ参照)の「下流」にできた「水郷地帯」の一角です。
「潮来市」では、「サッパ舟」や「あやめ」(2011年5月27日のブログ参照)が有名で、「前川十二橋巡り」、「前川あやめ園」(5月13日のブログ参照)などの「観光スポット」があります。
「橋幸夫」さんの「潮来笠」や「花村菊江」さんの「潮来花嫁さん」、「」美空ひばりさんの「映画」「娘船頭さん」など、「歌」や「映画」に取り上げられ、現在では「全国区」の「知名度」を誇ります。
また毎年5月末から6月にかけては、「水郷潮来あやめまつり」(5月14日のブログ参照)が開催されています。
「素鵞熊野神社」は、1877年(明治10年)、「素鵞神社」と「熊野神社」が合祀され誕生しました。
「潮来」の「鎮守社」で「潮来祇園祭」(2011年7月31日のブログ参照)は、「素鵞熊野神社」の「例祭」で、「神輿」や「山車」が「潮来市」内を練り歩きます。
「素鵞神社」の「創建」は天安2年(858年)に「漁夫」によって「浪逆浦」により引き揚げられた「神輿」を祀ったのが始まりとされ以来「4丁目」以西の「鎮守」として信仰されてきました。
「素鵞熊野神社」は、「辻」の「天王原」に祭られていた「古社」を、文治4年(1188年)に「潮来」の「天王河岸」へ移し、「牛頭天王」と呼んだのが「素鵞神社」のはじまりなのだそうです。
「牛頭天王」は「八坂神社」の「祭神」で、元来は「インド祇園舎」の「守護神」とされ、「疫病除けの神」として知られています。
文治4年(1188年)の「遷座」と「牛頭天王」を奉斎した背景には、「潮来地方」での「疫病」の「流行」などがあったものと思われます。
また「伝承」によれば「熊野三社」を参詣した「村人」が、その「霊験」を尊んで天正年間(16世紀後期)「潮来」に勘請したのが、「本宮」、「新宮」、「那智」の「熊野三社権現」だそうです。
元禄9年(1696年)に「牛頭天王」は、「水戸藩主」「徳川光圀」公による「一村一社」の「政策」により「現在地」に移り、「熊野三社権現」と相殿となりました。
さらに天保15年(1844年)、「牛頭天王」は「仏教色」の強い「呼称」から、「神道的」な「素鵞神社」へと「社号」を改め、同時に「熊野三社権現」も「熊野神社」と「名前」がかわったそうです。
明治10年(1877年)に長く「相殿」であった「両社」は、「素鵞熊野神社」となって現在に至っています。
「素鵞熊野神社」の「御祭神」は、「須佐之男命(すさのをのみこと)」、「奇稲田比命(くしいなだひめのみこと)」、「速王男命(スサノオノミコト)」の「三神」で、「境内社」として「神明神社」、「大六天神社」、「松尾神社」、「淡島神社」、「金比羅神社」、「愛宕神社」、「大杉神社」、「稲荷神社」を祀っています。
「潮来祇園祭禮」は、「天王山」に鎮座する「素鵞熊野神社」の「例大祭」で、八百有余年の「歴史」と「伝統」がある「祭禮」です。
毎年8月の「第一金曜日」から「日曜日」までの3日間かけて行われ、まず「初日」に二体の「神輿」(俗に「天王様」、「権現様」と呼ばれています。)が出御する「御浜下り」ではじまるそうです。
「中日(なかび)」は「町内渡御」(町内御巡行)、「最終日」には「還御」(お山上り)が行われます。
「潮来祇園祭禮」に「花」を添えるのは、「三丁目」の「獅子舞」をはじめ、「総数」十四台もの「山車(だし)」、そしてこの「山車」にのった「芸座連」によって奏でられる「潮来囃子」です。
「潮来祇園祭禮」の「圧巻」は「のの字廻し」や「そろばん曳き」に代表される「曲曳き」で、「若衆」と「山車」、「芸座連」が一体となった様は必見です。
また、「潮来市」内を流れる「前川」沿いには大きな「幟」がいくつも立てられるなど、「都市部」の「祭礼」にはない「潮来独特」の「風景」を見ることができるそうです。
「潮来祇園祭禮」の開かれる3日間は「閑静な町」が「祭の熱気」に包まれ、14台の勇壮な「山車」が町中を練り歩きますが、それぞれの「山車」の上には「身の丈」4m以上ある「歴史上の人物」などの「大人形」が飾られ、「大天井」が目前を行く様には圧倒されます。
「潮来祇園祭禮」の「山車」の「形」は、「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)の「流れ」を汲む「佐原型山車」だそうです。
「素鵞熊野神社」より、「素鵞社」(天王様)と「熊野社」(権現様)の「二体」の「御神輿」が「天王山」より下りて、「仮宮」においでになり、「祭禮中」の3日間「神事」のひとつとして、14町内の「奉納山車」の「曳き廻し」が行われますが、「潮来祇園祭禮」で使用される「山車」はほとんどが、「総欅造り」で「潮来囃子」の「芸座連」が「山車」に乗って演奏する「芸能山車形式」のものだそうです。
「山車」の「周囲」には「高彫り」という「精巧」かつ「華麗」な「彫刻」がはめ込まれ、「山車」、「飾り物」、「彫刻」、「玉簾」、「額」、「幟」など、江戸・明治時代の「匠の技」を今に伝えるもので、各町内の「財産」として大切に管理されているそうです。
「素鵞熊野神社」(通称「天王様」)の「例大祭」で、「祇園祭」のひとつ「潮来祇園祭禮」。
「潮来市」の「夏」を彩る「祭禮」を見に訪れてみてはいかがでしょうか?
「潮来祇園祭禮」詳細
開催期間 8月3日(金)〜8月5日(日)
開催会場 潮来市潮来地区 素鵞熊野神社 茨城県潮来市潮来1338-2
問合わせ 潮来市観光商工課 0299-63-1111
備考
「例祭」に奉納される「獅子舞」と「潮来囃子」は、「茨城県」の「県指定無形文化財」に、また「素鵞熊野神社」「境内」の「大欅」は、「茨城県」の「県指定天然記念物」にそれぞれ指定されています。
また「潮来祇園祭禮」の「山車」のうち「三台」(「上壹丁目」・「下壹丁目」・「四丁目」(天王町))は「茨城県」の「県指定文化財」となっています。
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