本日ご紹介するのは、地元「銚子市」でも「天体観測」することができる「金環日食(きんかんにっしょく)」です。
「日食」とは「太陽」と「月」によって「現象」で、「朔(さく)」の時に起こります。
ちなみに「朔」とは、「月」と「太陽」の「視黄経」が等しくなること、また、その時刻のことで、現代的な定義での「新月(しんげつ)」と同義であるそうです。
「月」の「地球」「周回軌道」および「地球」の「公転軌道」は「楕円(だえん)」であるため、「地上」から見た「太陽」と「月」の「視直径」は常に変化します。
「月」の「視直径」が「太陽」より大きく、「太陽」の「全体」が隠される場合を「皆既日食(かいきにっしょく)」(total eclipse)といい、逆の場合は「月」の「外側」に「太陽」がはみ出して細い「光輪状」に見え、これを「金環日食」(または「金環食」)(annular eclipse)といいます。
「皆既日食」と「金環日食」、および後述の「金環皆既日食」を「中心食」と称します。
「中心食」では「本影」と「金環食影」が「地球上」に落ちて「西」から「東」に移動しその「範囲内」で「中心食」が見られ、そこから外れた「地域」では「半影」に入り「太陽」が部分的に隠される「部分日食」(partial eclipse)が見られます。
「半影」だけが「地球」にかかって、「地上」のどこからも「部分食」しか見られないこともあります。
場合によっては「月」と「太陽」の「視直径」が「食」の「経路」の途中でまったく同じになるため、「正午」に「中心食」となる付近で「皆既日食」、「経路」の両端では「金環日食」になることがあり、これを「金環皆既日食」(hybrid eclipse)と呼んでいますが、頻度は少ないそうです。
また「日の出」の際に「太陽」が欠けた状態で上る場合を特に「日出帯食」、逆に欠けた状態で「日の入り」を迎える場合を「日没帯食」と呼び、この場合はいずれも「食」の最大を迎える前と「食」の最大を過ぎた後に分類されます。
本年(2012年)5月21日の「朝」、「九州・トカラ列島」から「福島県南東部」にかけての「日本」の「太平洋側」の広い地域で、「太陽」が「リング状」(光輪状)に欠けて見える「天文現象」「金環日食」(金環食)が観測できます。
素晴らしいことに、今回の「金環日食」では、「東京」・「大阪」・「名古屋」の「三大都市圏」が「金環日食帯」に入っている上、「中心食線」(「日食帯」の「中心線」)が「南関東」・「静岡」・「紀伊半島南部」などの多数の「都市」・「観光地」を通り、「真円のリング」が「国内」で観測できる、またとないチャンスが訪れます。
2012年5月21日に起こる「金環日食」ですが、「全国」で「部分日食」を見ることができるほか、「九州地方南部」、「四国地方南部」、「近畿地方南部」、「中部地方南部」、「関東地方」など「広範囲」で見ることができます。
「金環日食」では、「皆既日食」のように「コロナ」や「プロミネンス」が見えたり、「星」が見えるほどに暗くなったりはしないようですが、「太陽」が「ドーナツ状」に見え、「曇り」のときのようにあたりが薄暗くなる様子を観察することができます。
「日本」の「陸地」に限ると、「金環日食」が観測できるのは、1987年9月23日に「沖縄本島」などで見られた「金環日食」以来のことだそうで、次回も2030年6月1日に「北海道」で見られる「金環日食」まで、18年間起こらないそうで、非常に珍しい「天文現象」と言えるようです。
25年ぶりに起こる「金環日食」ですが、「銚子市」しかも「銚子市」「犬吠埼」の東の海岸「酉明浦」や「君ヶ浜」がベストポジションのひとつなのだそうです。
手前みそですが「当館」「犬吠埼観光ホテル」の「前浜」は、「真東」「酉明浦」で「金環日食」を見る絶好の観賞スポットのようです。
「銚子市」における「金環日食観測タイムスケジュール」ですが、2012年5月21日月曜日、6時19分19秒に「始まり」、7時33分03秒に「中心食の始め」、7時35分29秒に「食の最大」、7時35分55秒に「中心食の終わり」、9時04分32秒に「終わり」となっています。
25年ぶりに「日本」の「陸地」で見られる「天文現象」「金環日食」。
「金環日食」を見に「銚子市」に訪れてみてはいかがでしょうか?
備考
「金環日食」を見る際の「注意事項」ですが、「太陽の光」を直接見ると大変危険ですので、専用の「天体観測用」の「メガネ」ないし「太陽観察用」の「オペラグラス」を使用して観測して下さいとのことです。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1096 |
|
地域情報::銚子 | 09:31 AM |