本日ご案内するのは、近隣市「印西市」「平岡鳥見神社(ひらおかとりみじんじゃ)」で明日、5月3日(祝・木)に開催されます「平岡鳥見神社の獅子舞」です。
「鳥見神社」(とみじんじゃ・とりみじんじゃ)は「印旛沼」北岸内に集中して分布し、その範囲は古代の「言美郷」にも比較され、一説に「大和国城上郡鳥見白庭山」の「鳥見大明神」を完成したとも言われ「御祭神」には「物部氏」の「祖神」を祀っています。
「続日本紀」に「物部小事大連」なる「人物」が「勅命」をうけて「坂東」を征し、その「功」によって「下総国匝瑳郡」を建てることが認められたそうです。
(6世紀始め頃と推定されます。)
このことからして「物部小事」または「一族」が「印旛沼」にも進出し、「居住地」に「祖神」を祀ったのが「鳥見神社」と推測されます。
「鳥見神社」は、「利根川」、「手賀沼」付近の「台地」に点在しており、「印西市」には、「小林」、「大森」、「平岡」、「和泉」、「小倉」、「中根」、「浦部」の7つの「神社」があります。
8世紀初めに成立した「常陸国風土記」に「景行天皇」が「下総国印旛郡」の「鳥見の丘」より「霞の郷」を望んだとの「古伝」があります。
「鳥見神社の獅子舞」は、「利根川」、「手賀沼」付近の「台地」に点在する「鳥見神社」のひとつである「平岡鳥見神社」の「境内」で行われます。
「獅子舞」は元来、「大森の鳥見神社」に伝わるもので延元3年(1338年)、「北畠顕家」の「軍」に従い、「北軍」と戦った「武士」の「残党」の一部が「関東地方」に移った時に持参した「獅子頭」を使って舞ったのが始まりといわれています。
この「獅子舞」が「平岡鳥見神社」に移されたのは、延宝6年(1678年)に「大森鳥見神社」の「神官」「渡辺氏」の「長男」「信正」が「平岡鳥見神社」に奉斎したからと「記録」に残っているそうです。
「平岡鳥見神社の獅子舞」は、いわゆる「三匹獅子舞」で毎年5月3日の「オコト」といわれる日に、「鳥見神社」で演じられます。
この「獅子舞」は、文明年間(1469〜1486年)から続いているといわれ、「悪魔祓い」や「豊作祈願」を祈願して、。その祭日を「オコト」と「苗代」の「種蒔き」の後に舞われました。
「獅子舞」の「上手下手」で「豊凶」を占ったとの「口伝」も残されています。
「三匹の獅子」はそれぞれ、「ジジ」(親獅子)、「セナ」(子獅子)、「カカ」(雌獅子)と呼び、土地の青年から選ばれた者が舞います。
「演目」は、「初の切」、「二の切」、「弓越えの舞」、「寝起きの舞」、「三角の舞」、「蚯蚓(みみず)拾いの舞」、「喧嘩(けんか)の舞」、「仲直り三角の舞」などがあります。
「獅子」は「腹前」に「羯鼓」を持ち、「桴(ばち)」で叩きます。
「囃子」は、「笛」が中心です。
「平岡鳥見神社の獅子舞」当日は、「神官」の「家」に集合し準備をし、正午になって「神官宅」(平岡会館)で一度舞い、それから「平岡鳥見神社」境内に移り、夕方になって再び「神官宅」で舞って終えます。
また「古老たち」が当日の晴天を願って2、3日前に「天道念仏」を唱えるという「風習」もあるそうです。
「獅子舞」を奉納する「神事」を今に伝えている「平岡鳥見神社」。
「平岡鳥見神社の獅子舞」の行われる「印西市平岡」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「平岡鳥見神社の獅子舞」詳細
開催日時 5月3日(祝・木) 13時〜16時
開催会場 平岡鳥見神社 印西市平岡1476
問合わせ 印西市生涯学習課 0476-42-5111
備考
「平岡鳥見神社の獅子舞」は、昭和30年12月15日に「千葉県」の「県指定無形民族文化財」に指定されています。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1090 |
|
地域情報::成田 | 06:27 PM |