本日二つ目にご案内するのは、近隣市「匝瑳市」「松山神社」で明明後日(しあさって)の4月13日(金)に開催されます「松山神社の神楽」です。
「松山神社」は、「旧社格」は「村社」で、「御祭神」は「伊弉册命(いざなみのみこと)」、「譽田別命(ほんだわけのみこと)」、「天兒屋根命(あまのこやねのみこと)」です。
「松山神社」の創建は、「社伝」によれば大同元年(806年)と非常に古く、中世には「源頼朝」が「神領三十貫」を寄せているそうです。
「松山神社」は「匝瑳市」の中心である旧「八日市場市」の北西の「丘陵地帯」に鎮座する「古社」で、「松山神社」の隣にある「匝瑳小学校」の「敷地」はその昔、「匝瑳の名門」「千葉一族」の「椎名氏」の「居城」だったとされる「松山城」の跡なのだそうです。
「松山神社」で行われる「伝統行事」ですが、「松山神社の神楽」と250年以上続いている「神事」「筒粥神事」(1月14日のブログ参照)が知られています。
「松山神社の神楽」の「起源」についての明確な「資料」はありませんが、「鬼神面」と呼ばれる「面」の裏に「奥羽中尊寺弟分淳也作之、慶長三年(1598年)霜月十五日」とあることから、「慶長年間」には既に演じられていたとも考えられています。
「松山神社の神楽」は、昭和33年(1958年)に開催されていたものが一時中止となりましたが地元の人たちの願望で、昭和51年(1976年)に復活されています。
その年の「豊作」を祈って奉納されるもので、「天下泰平」・「五穀豊穣」をお祝いする「お祭り」です。
「松山神社の神楽」は「烏帽子姿」の「楽師」が奏でる「お囃子」に合わせて、「民話」の「神々」が次々と登場します。
その動きが妙に滑稽で「観客」を驚かせたり、「笑い」を誘ったりするそうです。
「松山神社の神楽」は「里神楽」に分類され、毎年4月13日に「松山神社神楽保存会」の人々によって演じられています。
「松山神社の神楽」当日は、「松山地区」の「共同館」に「保存会」のメンバーが全員集まり、身を清めた後に「先導」(天狗)・「古老」・「神官」・「楽師」の「順」で「神社」まで「沿道」を練り歩き、「本殿」を1周した後に「神楽殿」に登ります。
この後、「神楽殿」で3時間余りにわたって「天狗」(さるたひこ)にはじまり、「〆切」(すさのうのみこと)まで「十二座」の「神楽舞」が演じられます。
また「神楽舞」の途中「舞台」から「お菓子類」が投げられ「観客」の「歓声」が広がるそうです。
「里神楽」の一種といわれている「松山神社の神楽」は「下総十二神楽」とも呼ばれています。
「松山神社の神楽」の「十二座」ですが、「天狗」・「鈿女命(うずめのみこと)」・「三宝荒神(さんぽうこうじん)」・「八幡様」・「榊葉」・「田之神」・「種蒔」・「食保之神」・「春日大明神」・「乙女」・「〆切」で構成されています。
このうち「鈿女命」・「三宝荒神」・「八幡様」・「榊葉」・「食保之神」・「春日大明神」・「〆切」の7演目については「謡」がともなっています。
「楽師」が用いる「楽器」には、「太鼓」・「付太鼓」・「篠笛」があり、この「神楽」は、すべて「男性」が演じることになっているそうです。
「匝瑳市松山」に伝わる「松山神社の神楽」。
「松山神社の神楽」の行われるこの機会に「松山神社」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「松山神社の神楽」詳細
開催日時 4月13日(金) 13時〜16時
開催会場 松山神社 匝瑳市松山1127
問合わせ 匝瑳市産業振興課 0479-73-0089
備考
「松山神社の神楽」は、「匝瑳市」の「市指定無形民族文化財」に指定されています。
また「松山神社」のある「松山地区」には、「芸術家」「此木三紅大」氏の「作品」「収蔵品」「名画コレクション」が展示されている「松山庭園美術館」(2011年2月25日のブログ参照)があります。
「松山庭園美術館」の「庭園」には、「企画展示館」、「長屋門」、「見晴らし亭」、「茶室」などが点在し、四季折々の「自然」を愛でながら「野外彫刻」も楽しめるそうです。
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