本日ご案内するのは、となりまち「山倉大神」で明日の4月1日(日)で開催されます「山倉の白川流十二座神楽」です。
「山倉大神」(2010年12月3日・2011年11月30日のブログ参照)は、創建は弘仁2年(811年)で、「大六天王社」の「総社」として古くから人々の信仰を集めています。
江戸期までは「真言宗」「山倉山観福寺」別当でありましたが、明治の「神仏分離令」により「大六天王」を「観福寺」に遷座、明治3年(1871年)「山倉大神」と改めたそうです。
「山倉大神」の創建は「辛卯の霜月」(旧暦11月)「初卯の日」で、この地方に「疫病」が流行した際に、「御祭神」を勧請したそうです。
「山倉大神」の「主祭神」は、「高皇産霊大神(たかはやすさのおのみこと)」「配祀神」は「建速須佐男尊(たけはやすさのおのみこと)」、「大国主尊(おおくにぬしのみこと)」です。
「山倉大神」「例祭」は「山倉の鮭祭り」と呼ばれ、平成17年(2005年)に「千葉県」の「無形民族文化財」に指定されています。
もともとは毎年「旧暦霜月初卯」の「創建の日」に行われ「初卯祭」と呼ばれていましたが、現在は12月の第1日曜日に行われています。
「山倉の鮭祭り」では、まず奉納された「鮭」を塩漬けにし、「白川流包丁式」の「神事」によって小さい「切り身」にさばき、当日に限り「参詣者」に分け与えられます。
また「秘伝」の「鮭の黒焼き」にして「山倉大神」「社務所」に常備し「護符」として配られ、「疫病息災」とくに「風邪薬」として有名です。
これは、諸国行脚していた「空海」が当地に訪れた際、流行っていた「インフルエンザ対策」に考案したものと伝えられています。
「山倉大神」で行われます「白川流十二神楽」は、文化元年(1804年)時の名主4名が「願主」となり広く村内外の賛同を得て「永代神楽講」を起こしました。
「神楽道具」、「湯釜」など奉納して「天下泰平」、「万民安泰」、「五穀豊穣」を祈って「八重垣神社」「例大祭」(御神楽祭)を3月20日に奉納されたのが始まりなのだそうです。
現在「白川流十二座神楽」で演じられている「舞」の「原型」を確立させ指導されたのは、「菅谷新之助」氏で、「白川流十二座神楽」は、昭和42年(1967年)に結成された「山倉芸能保存会」により受け継がれています。
また「白川流十二座神楽」は、長い間、4月3日に奉納されていましたが、今は4月の第1日曜日に奉納しています。
「白川流十二座神楽」は、「猿田彦」から始まり「須佐之男尊」まで「十二座」あり、「稚児舞」も奉納されています。
現在は昔と同じように行われていて、「氏子」の中には「女性」の参加者もいるそうです。
「神楽」、「白川流」についてですが、第65代「花山天皇」の「王子」・「清仁親王」の「王子」「延信王」が、「神祗伯」(「大宝令」に制定された「神祗」の「祭祀」を司り、諸国の「官社」を総管した「神祗官」の「長官」)に任じられ、「明治維新」までその「後胤」が世襲してきた「白川家」に伝わる「神道」の流れと考えられています。
大正10年3月30日発行の「香取郡誌」によると、大正2年に「白川家」の末裔「白川」子爵が参詣し、枯れた「龍燈松」の側に「小株」を手植えしたと書かれているそうです。
「山倉大神」に伝わる「伝統芸能」「山倉の白川流十二座神楽」を見に「香取市山倉」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「山倉の白川流十二座神楽」詳細
開催日時 4月1日(日) 13時〜17時頃
開催会場 山倉大神 香取市山倉2347-1
「白川流十二座神楽」演目
1 猿田彦
2 稚児(幣束)舞
3 天鈿女之命
4 手力男之命
5 八幡
6 三宝荒神
7 稚児(扇)舞
8 恵比寿・火男
9 田神(稲荷)
10 保食之命
11 種播
12 〆切(須佐男之尊)
問合わせ 香取市生涯学習課 0478-50-1224
備考
「山倉の白川流十二座神楽」は、昭和56年(1981年)6月22日に「香取市」の「無形民族文化財」に指定されています。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=1026 |
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地域情報::香取 | 12:37 PM |