ご予約・お問合せ 0479-23-5111(代) 受付時間)9:30〜20:00 チェックイン)15:30 チェックアウト)10:00
犬吠埼観光ホテルホームページ
波打ちぎわの天然温泉露天風呂
トップページ
■CALENDAR■
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<<前月 2024年11月 次月>>
■NEW ENTRIES■
■CATEGORIES■
■ARCHIVES■
■POWERED BY■
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■


携帯からもご覧いただけます

「佐原囃子」(香取市)
 本日二つ目にご紹介するのは、となりまち「香取市」の「伝統芸能」「佐原囃子(さわらばやし)」です。

 「佐原囃子」は、「香取市」の「佐原の大祭」(2011年7月13日のブログ参照)などで演奏される「祭囃子」です。
 また「佐原囃子」は、「神田囃子」、「京都祇園囃子」と並ぶ「日本三大囃子」のひとつと数えられています。

 「佐原囃子」は、「佐原の大祭」(夏と秋 年に2回開催)の「山車(だし)」に「下座連(げざれん)」と呼ばれる「囃子手」が乗車して演奏される「お囃子」です。
 もともと「佐原」周辺の「神楽」の「囃子方」が「山車」に乗り込み、「神楽囃子」を演奏したものに、「江戸」の様々な文化を取り入れようとした「佐原」の「町衆達」が、文化文政期に活躍した「義太夫(ぎだゆう)奏者」・「豊竹式太夫」を「客人」として迎え入れ、構想12、3年かけて作り上げられたのが、今日の「佐原囃子」なのだそうです。

 約400年前の天正年間(1573〜1592年・安土桃山時代)に、「田楽」、「散楽」(猿楽)、「神輿囃子」が元になり、享保年間(1716〜1736年・江戸時代中期)に「江戸文化」の影響を受けて発達したといわれています。
 (「大杉囃子」が「源流」との「説」もあります。)
 「下新町」の「能化塚(のげづか)」に「豊竹式太夫」の「墓」があり、「江戸」の「一流芸人」の「墓」があることは、上記のことを物語る何よりの証拠となっています。

 「佐原地方」では「囃子」のことを「下座(げざ)」とも言います。
 「佐原囃子」には、ゆったりとした「情緒的な曲」や「軽快な曲」など数十の「曲目」があり、「役物」・「段物」・「端物」の3つに分類されます。

 「役物(やくもの)」は「山車」の出発時や到着時等に演奏される「儀式音曲」的なものだそうです。
 「役物」の「主な曲目」は、「さんぎり(砂切)」、「馬鹿囃子」、「花三番叟」、「ひしぎ」(花三番叟の高音の部分曲)、「引き返し」となっています。

 「段物」は「目抜通り」等で演奏される、非常にゆったりとした「旋律」をもつ「長編音曲」的なものだそうです。
 「祭り」で「大通り」を進む時に演奏する「佐原囃子」で最も重要な「曲目群」だそうです。
 「わたり」と言う「笛」の「高音部」を使った「短いフレーム」をはさみ、演奏開始します。
 「段物」の「主な曲目」は、「さらし」、「巣籠もり」、「吾妻」、「神田」、「八百屋」、「段七」、「盾」、「曽我」などとなっています。

 「端物」は一般的な「山車」の運行時に演奏される「民謡」・「里謡」・「流行歌」を取り入れた「抒情音曲」的なものなのだそうです。
 「端物」は、「民謡」や「はやり歌」、「踊り用」など「テンポ」の速い「曲」です。
 「端物」の「主な曲目」は、「矢車」、「剣囃子」、「猫じゃ」、「おやまか」、「大漁節」、「串本節」、「巣籠もりくずし」、「矢車くずし」、「吉野」、「大和」、「佐原音頭」、「佐原小唄」、「松飾り」、「あんば」、「枯れすすき」、「大杉あんば」、「ラッパ節」、「若いお巡りさん」、「日光和楽」、「船頭小唄」、「八木節くずし」、「華厳の滝」、「ノーエ節」、「恋慕小唄」、「ラバウル小唄」、「ズンドコ節」(海軍小唄)、「木遣」、「鬼節」、「トロ」、「獅子馬鹿」、「二遍返し」、「水郷小唄」、「中山」、「相馬節」などとなっています。

 「役物」と「段物」には、「葛西囃子」や「能楽囃子」、「歌舞伎下座音楽」の影響を強く受けており、その関連性が指摘されています。
 これらの「曲」が「山車」の周囲の雰囲気に応じて演奏され、「祭り」を盛り上げる重要な役割を担っています。
 また、それと同じくして「神聖な祭り」を清める「悪魔祓い」の意味を持っているそうです。

 「佐原の大祭」では、「山車」の運行を取り仕切る「町内」の依頼によって「下座連」が「山車」に乗り「囃子」を演奏します。
 元々「下座連」は「佐原」周辺の「農村部」の「集落」を主な「単位」として構成されてきましたが、戦後「後継者不足」などから、「佐原」の「市街地」内の「有志」により新たな「下座連」が作られ、「山車」に乗るようになってきたようです。

 「佐原囃子」で使用する「楽器」とその「人数」ですが、「笛」(篠笛)は5〜8人、「大皮(おおかわ)」(太鼓)は1人、「鼓(つづみ)」(小鼓)は3〜5人、「大太鼓」は1人、「ツケ」(締太鼓)は1人、「鉦(かね)」(摺り鉦)は1人となっています。

 「佐原囃子」系の「下座連」は「香取市」を始めとして「潮来市」や「鹿嶋市」、「成田市」など「千葉県北東部」から「茨城県南東部」にかけての「地域」に分布しています。

 今も「香取市佐原」に受け継がれている「伝統芸能」「佐原囃子」。
 風情のある「佐原の町並み」と共に未来に遺してもらいたい「佐原文化」のひとつです。

 備考
 「佐原の大祭」を担う「佐原囃子」についても「佐原の山車行事」として2004年2月16日に「重要無形民族文化財」に指定されています。
 「佐原囃子」は、「佐原町並み交流館」隣の「忠敬茶屋」で「CD」を販売しています。








| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=960 |
| 地域情報::香取 | 09:13 AM |

PAGE TOP ↑

(C) Copyright Inubozaki Kanko Hotel. All rights reserved.