本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「長栖地区」にある「龍蔵院」の仏画「掛け軸」「絹本著色 両頭愛染明王像」です。
「龍蔵院」は、山号が「応城山(おうぎさん)」で「真言宗豊山派」の「寺院」です。
「龍蔵院」の「敷地」の「字名」は、「城ノ内」で、「下堀合」、「中堀合」、「東堀合」という「字」が隣接し、付近には「屋敷」や「折口」など、「城郭」を彷彿する「字名」が残っています。
「龍蔵院」「掛け軸」「絹本著色 両頭愛染明王像」は、室町時代(14世紀末〜15世紀初頭)に描かれたものとされ、79×47cmの「全身真紅」の「愛染明王」が斜めに向いた「姿」で、「不動明王」と合体した「形」で描かれているそうです。
「愛染明王」は、「煩悩(ぼんのう)」のひとつである「愛欲」をしずめ、「悟り」を求める「心」に変える「仏」。
三つの「目」と6本の「手」を持ち、「煩悩」を振り払う「武具」などを握っています。
「愛染明王図」は正面の構図のものが多く、斜めの構図で描かれたものは珍しいそうです。
「愛染明王」は「戦勝」や「息災」のほか、その名の通り「恋愛成就」、「縁結び」などの「御利益」があるとされています。
「鹿嶋市教育委員会」の調べでは、「龍蔵院」「掛け軸」は「長栖地区」の住民から「信仰の対象」としてあがめられてきたそうです。
「龍蔵院」のある「鹿嶋市」「長栖地区」では、「東日本大震災」時に「鹿島港」から「内陸部」を襲った「津波」が約120cmの高さまで及び、「長栖地区」の「龍蔵院」の「仏画」、「過去帳」、20世紀後半の「記録資料」が「津波被害」を受けたそうです。
「龍蔵院」には「鹿嶋市」の「市指定文化財」が6点所蔵されていたため、「鹿嶋市」は「専門機関」に「海水」を浴びた「文化財」の「応急処置」を依頼した際、「杉の木箱」に納められていた「掛け軸」を発見したそうです。
2011年11月26日に、「津波被害」を受けた「仏画」「掛け軸」の「修復計画」を検討するため、「文化庁」、「東京文化財研究所」、「文化財保存修復学会」の方々が「龍蔵院」に来訪。
「仏画」の「調査」では、これまで「カビ防止」のため「脱酸処理」を実施してきたものを精査し、「修復の方針」を検討。
「津波」のためたいへん濡れてしまった「過去帳」は、「茨城大学」で「吸湿処理」をした結果、良好な状態となり、「画像データ」と併せて返還されたそうです。
以上の活動により「鹿嶋市」の「資料レスキュー活動」はひとつの区切りを迎えたそうです。
「津波被害」をうけ、復元された「龍蔵院」仏画「絹本著色 両頭愛染明王像」の「掛け軸」は、2012年1月1日付で「鹿嶋市」の「市指定文化財」に登録されたそうです。
「鹿嶋市教育委員会」は「震災被害に遭った文化財保護活動の中で見つかった貴重な資料。
修復して後世に伝えていきたい」とコメントしています。
「津波被害」から「発見」された「貴重な文化財」「絹本著色 両頭愛染明王像」。
「鹿嶋市」では、今後も「貴重な文化財」の「発掘」や「保存」に努めていくそうです。
備考
「鹿嶋市」の「市指定文化財」ですが、「絹本著色 両頭愛染明王像」の登録により、今回の指定で81件目の「市指定文化財」となったそうです。
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地域情報::鹿島 | 11:17 AM |