本日ご案内するのは、近隣市「印西市」の「いんざい七福神めぐり」です。
「いんざい七福神めぐり」は、室町時代に「商人」に「福」を授ける「神々」として「信仰」が強まったそうです。
「いんざい七福神」とは、「観音寺」(弁財天)、「泉蔵寺」(毘沙門天)、「最勝院」(布袋尊)、「長楽寺」(大黒天)、「厳島神社」(弁才天)、「上町観音堂」(寿老人)、「三宝院」(恵比寿)、「宝泉院」(福禄寿)のことをさし、すべて巡ることが「いんざい七福神めぐり」です。
ちなみに「七福神」の「御利益」は、「弁財天」は「福徳・芸能・愛嬌」、「毘沙門天」は「威光・七難即滅」、「布袋尊」は「大漁・福徳円満」、「大黒天」は「豊穣・有福蓄財」、「弁才天」は「学術・知恵・福徳」、「寿老人」は「無病長寿」、「恵比寿」は「防災・商売繁盛」、「福禄寿」は「招福安泰」だそうです。
「いんざい七福神めぐり」の8つの「寺社」は次の通りです。
「観音寺」(弁財天)は、天長6年(829年)〜承和4年(837年)の間に、「円仁上人」(のちの「慈覚大師」)が「手賀沼」湖畔の高台に開山された「古刹」です。
「観音寺」の「御本尊」は、「阿弥陀如来」の「半跏(はんか)踏み下げ座像」で、「勢至菩薩(せいしぼさつ)」と「観世音菩薩」を「脇侍」としています。
「観音寺」「境内」には、「観音堂」、「弁天堂」、「仁王門」、「仁王尊」、「閻魔堂」などがあります。
昔から、「厄除仁王尊」のある「寺」として知られています。
「泉倉寺」(毘沙門天)は、「三葉畑」が点在する「小倉群落」にあり道端の「光堂」と刻まれた「石碑」を見ながら坂を上るところにあります。
「泉倉寺」「御本尊」は「阿弥陀如来」で、「青磁色」の「重層銅板葺き」の「阿弥陀堂」形式の「本堂」は、美しく映えています。
「泉倉寺」「本堂」脇の「客殿」には、「木造延命地蔵菩薩坐像」が安置されているそうです。
「最勝院」(布袋尊)は、「天台宗延暦寺派」に属し「泉倉寺」の「末寺」です。
「最勝院」「御本尊」は、「阿弥陀如来」です。
「最勝院」の由緒は不明で、「いんざい七福神めぐり」の「布袋尊」を祀る「札所」としても知られています。
「最勝院」「境内」は約191坪の広さがあります。
「七福神めぐり」(布袋尊)の「御朱印」は、「最勝院」「本堂」に設置されています。
「長楽寺」(大黒天)は、「慈覚大師」(円仁)により承和11年(844年)頃、創立された「天台宗」の「古刹」です。
「長楽寺」「境内」にあった「国宝観音」は、昭和25年(1950年)2月12日に焼失したそうです。
昭和60年(1985年)〜平成元年(1989年)にわたり、「長楽寺」「本堂」の修理、「観音堂」の新築をしています。
「長楽寺」「本堂」にあった「梵鐘」は、応安2年(1369年)に「森内家吉」氏から、寄附されたもので、昭和47年(1972年)9月29日に「千葉県指定文化財」に指定されています。
なお「長楽寺」には、「商売繁盛」、「除災招福」、「大願成就」の「御利益」がある「福寿開運の神様」・「大黒天」を祀っています。
「厳島神社」(弁才天)は、延宝7年7月の創立で、「御祭神」は「市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)」・「水波能賣命(ミヅハノメノミコト)」を祀っています。
「厳島神社」の「敷地」526坪の「境内」には「本殿」(銅板葺流造)、「拝殿」(瓦葺切妻造)が建ち並びます。
「六軒新田」の開発が行われていた延宝年間(1675年頃)に「大森」の「宮島」氏によって「安芸の宮島」から勧請されたと伝えられています。
「厳島神社」の「境内」に、「いんざい七福神」のひとつ「弁才天」が祀られています。
「上町観音堂」(寿老人)は、「御堂」東南にある「三宝院」に属しています。
本来「三宝院」はこの場所にあり、移転後もこの「御堂」のみ残ったと伝えられています。
「御本尊」は他の寺院から移されたものとも地域の有力者から寄進されたものともいわれていますが、不詳なのだそうです。
「御堂」には1年に1日だけ御開帳される「銅造十一面観音立像」(千葉県の重要文化財)が安置されています。
「いんざい七福神」の「寿老人」を祀る「寺」としても知られています。
「三宝院」(恵比寿)は、「天台宗」の「古刹」で寛正6年(1645年)の建立で、基となったのが「慈眼庵」だそうです。
「慈眼庵」はその後、寺院化して「三宝院」と改め、現在地には寛文年中(1661年〜1663年)に置かれたと伝えられています。
やがて「稲荷神社」の「別当寺」として、「稲荷山神宮寺三宝院」と称するようになりました。
「三宝院」「境内」には、「海の守護」と「商売繁盛」、「庶民救済」の「神様」「恵比寿」を祀っています。
「宝泉院」(福禄寿)は、天長6年(829年)〜承和4年(837年)にかけて、「慈覚大師」により「仁明天皇」の「勅願所」として建立されたといわれています。
かつては「七堂伽藍」の「大寺」で、「下寺」に「八ヶ寺」を擁したといわれており、「宝泉院」「境内」には、「臼井城主」・「原式部少輔胤成」の「祈願所」があったといわれています。
現在では「宝泉院」と「地蔵寺」を残すだけだそうです。
また「宝泉院」には、人々に限りない「幸運」と「長寿の源」を授けてくれる「神様」「福禄寿」を祀っています。
「印西市」の「各郷」に点在している「七福神」を巡って「福」を授かりに訪れてみてはいかがでしょうか?
「いんざい七福神めぐり」詳細
所在地
「観音寺」
所在地 印西市浦部1978
問合わせ 観音寺 0476-42-2804
「泉倉寺」
所在地 印西市和泉971
問合わせ 泉倉寺 0476-42-3322
「最勝院」
所在地 印西市発作地先
問合わせ 泉倉寺 0476-42-3322
「長楽寺」
所在地 印西市大森2034-1
問合わせ 長楽寺 0476-42-2302
「厳島神社」
所在地 印西市大森4336
問合わせ 小林鳥見神社 0476-42-2358
「上町観音堂」
所在地 印西市木下1446
「三宝院」
所在地 印西市竹袋141
問合わせ 三宝院 0476-42-2582
「宝泉院」
所在地 印西市別所1005
問合わせ 宝泉院 0476-42-7387
問合わせ 印西市観光協会 0476-42-5111
備考
「いんざい七福神めぐり」で少しユニークなのは、「水」を司(つかさど)る「弁才天」(「弁財天」)を祀る「社寺」が、「厳島神社」と「観音寺」の2ヶ所になっていることです。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=888 |
|
地域情報::成田 | 07:20 AM |