本日二つ目にご紹介するのは、地元「銚子市」「ヒゲタ醤油株式会社」の「天地人」「巨大フレスコ画」です。
皆さんご存知の「老舗企業」「ヒゲタ醤油株式会社」(9月10日のブログ参照)は地元「銚子市」を代表する「企業」のひとつで「観光」にも力を注いでおり、「醤油工場の見学」「ヒゲタ史料館」での展示などの「観光・社会科見学」に多くのお客様が訪れているそうです。
「フレスコ画」は、2001年に「ヒゲタ醤油」が創業385年を迎え、この「記念事業」の一環として、制作されました。
「フレスコ画」制作に際し、イタリア在住の「坂田秀夫」「由美子」夫妻に依頼し、制作が開始され、「ヒゲタ醤油工場」内に幅10m、高さ2.8mのコンクリート製の壁が作られました。
「フレスコ画」とは、「砂」と「石灰」を混ぜて作った「漆喰(しっくい)」で壁を塗って、その上に「粉の顔料」で「絵」を書く方法です。
濡れた「石灰」の上に「顔料」を乗せてやれば、「石灰水」が「顔料」を覆い、空気中の「二酸化炭素」と反応して透明な結晶になります。
「顔料」はこの結晶に閉じ込められて美しさを保ちます。
耐久性は抜群で非常に長時間(数千年)保たれるそうです。
白い「漆喰」を3回塗った下地に、シノビア(ためし画)描画開始しました。
シノビアが終わると「ジョルナータ」(描画)色付け作業が始まり、終了すると「天地人フレスコ画」が完成となります。
「ヒゲタ醤油」の「天・地・人」の精神を元(もと)にして、「絵」の「コンセプト」としては「銚子と江戸の繋がり・江戸と現代の繋がり」を表しているそうです。
「フレスコ画」では右側から「銚子」で「醤油」を醸造し、「利根川」を上った「高瀬船」が「日本橋」界隈の「蔵」に向かいます。
「天使」は「海の贈り物」である「真珠のネックレス」を身にまとい、「リュート」を奏でています。
その姿は「船頭の守り神」を、「横笛」を吹く「天女」は日本の海の「豊穣の守り神」を意味しているそうです。
「フレスコ画」は、「バチカン市国」の「システィーナ礼拝堂」にある「ミケランジェロ」が描いた「天地創造」、「最後の審判」が有名です。
また「イタリアの教会」に見られる「壁画」の多くが「フレスコ」なのだそうです。
上記の工程を経て、「ヒゲタ醤油」の創業385年記念事業の一環として制作を進めてきた「フレスコ画」が完成し、2001年11月16日「完成披露式典」を執り行い、「神事」「天地人フレスコ画入魂式」を実施、「感謝状」、「花束」が「制作者」の「坂田」夫妻に贈呈されたそうです。
「天地人フレスコ画」「完成披露式典」内で「銚子市立図書館」に「坂田」氏の著作された「フレスコ画制作本」の贈呈、また「フレスコ画の制作と技法について」という「演題」で講演されました。
また「式典」内では、「紫友会」の演奏するお囃子「天地人組曲」が奉納されました。
本場イタリアでも稀な大きさの「天地人フレスコ画」のある「ヒゲタ醤油」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「天地人」「巨大フレスコ画」詳細
展示場所 ヒゲタ醤油銚子工場 銚子市八幡町516
問合わせ ヒゲタ醤油銚子工場 0479-22-5151
ヒゲタ醤油 0479-22-0080
備考
「天地人フレスコ画」を制作された「坂田」夫妻は、1995年にイタリアの巨匠ヴィーコ・カラブロ画伯に弟子入りし、修業を積まれたそうです。
「漆喰」に「糊剤」を加えない500年前の技法による日本初の本格的な「フレスコ画」完成に情熱的に取り組まれています。
なお、「坂田秀夫」氏におかれましては、2010年2月にご逝去されたそうです。
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地域情報::銚子 | 10:11 AM |