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「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」ゆかりの地「鹿島」(鹿嶋市)
 本日ご紹介するのは、近隣市「鹿嶋市」にゆかりのある人物「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」です。

 「鹿嶋市」の英雄・「塚原卜伝」を題材にした「塚原卜伝」が、「NHK・BS時代劇」で「境雅人」さん主演で10月2日より毎週日曜日18時45分から放送されていました。
 (11月13日まで放映)

 「鹿島神宮」の「神官」「鹿島」氏の「四家老」の一人である「卜部覚賢」(吉川覚賢)の子として「常陸国」(現在の「茨城県」)の「鹿島」に生まれました。
 幼名は「朝孝」、時期は不明ですが、後(のち)に「塚原安幹」の養子となります。
 同時に「諱(いみな)」(または「いな」)を高幹としたそうです。
 「塚原氏」の「本姓」は「平氏」で、「大掾氏(だいじょうし)」の一族・「鹿島氏」の分家だそうです。
 「塚原卜伝」は、実父からは「鹿島古流」(鹿島中古流とも呼ばれています)を学び、義父からは「天真正伝香取神道流」を学び修めて、後(のち)に「鹿島新当流」を開いたと言われています。

 「講談」で良く出る「宮本武蔵」との「創作話」・「なべぶたの試合」で知られる「塚原卜伝」は、「将軍・足利義輝」や「伊勢国司・北畠具教」の指南役を務める「剣豪」でした。
 「塚原卜伝」は、「剣聖」と謳われ、奥義である「一の太刀」を義父から伝授されたといわれています。
 (諸説あり、「松本政信」に直接学んだ説と「塚原卜伝」自身が編み出した説もあります)

 「塚原卜伝」は人生において3度、延べ30年以上にわたり「廻国修行」に出ていて、39度の「合戦」、19度の「真剣勝負」に臨みながら一度も負傷しなかったと記述されています。
 また生涯に斬って捨てた「剣士」の数は、記録に残っているだけでも212人で、良く知られている「真剣勝負」に「川越城下」での「梶原長門」との対決と言われています。

 名だたる「剣豪」の中でも、「塚原卜伝」ほど長い時間をかけて「剣の修行」に励んだ者はいなかったのだそうです。
 その真面目な生き方や強い精神が現代においても尊敬の念をおかれる由縁なのだそうです。

 「鹿島神宮」前の通りにある「ミニ博物館」では、「塚原卜伝」が使用した「木剣」をイメージした剣の展示や「塚原卜伝」についての「著書」等を展示しています。

 「鹿島神宮」(2010年11月8日のブログ参照)は、「塚原卜伝」ゆかりの地です。
 上記のように「塚原卜伝」は、「鹿島神宮」の「神職の子」として生まれましたが、後(のち)に後継(あとつ)ぎのいない「塚原城」「城主」の「養子」となります。
 そのため、「鹿島神宮」は「幼少期」の「塚原卜伝」の遊び場だったそうです。
 「鹿島神宮」の広い「境内」には、「国宝」の「直刀」などが展示されている「宝物館」(2010年11月10日のブログ参照)もあります。

 20万坪に及ぶ「鹿島神宮の森」は「照葉樹林」の北限でもあり、「天然記念物」に指定されているそうです。
 そのような「鹿島神宮」では、「杉の大木」が茂る「奥参道」や元「本殿」でもあった「奥宮」、「不思議の泉」や「御手洗池」(2010年11月9日のブログ参照)などでBSドラマ「塚原卜伝」の撮影が行われたそうです。

 「鹿島神宮」の周辺には、現在でも民家として使われている「塚原卜伝」の「生家」や、生誕500年を記念して建てられた「銅像」などがあります。
 「塚原卜伝」は、1571年、83歳で天寿を全うしました。
 「鹿島神宮」から車で15分程度のところに「お墓」が建てられています。
 そこには今でも「花」が手向(たむ)けられています。

 そんな「塚原卜伝」が「鹿嶋市」の「ゆるキャラ」になっています。
 名前は「ぼくでんくん」。
 「ぼくでんくん」は「バッヂ」や「マグカップ」、「耳かき」などの形で「ぼくでんくんグッズ」も販売されています。

 「鹿嶋市」ゆかりの「剣聖」「塚原卜伝」は、今も「鹿島」の皆さんの尊敬の念をおかれています。

 備考
 「鹿島神宮」前の通りにある「ミニ博物館」は、無料で開放されていますので、「鹿嶋市」に訪れた際には是非立ち寄り、「塚原卜伝」の足跡に触れてみて下さい。

| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=793 |
| 地域情報::鹿島 | 07:32 AM |

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