本日ご案内するのは、近隣市「印西市」「宝泉院」「地蔵寺」で明後日8月23日(火)・24日(水)に行われる「別所の獅子舞」(別称「一人立三匹獅子舞」)です。
「別所の獅子舞」が奉納される「宝泉院」は、天長6年(829年)〜承和4年(837年)にかけて、「慈覚大師」により「仁明天皇」の「勅願所」として建立されたと言われています。
「宝泉院」は、かつて「七堂伽藍」の大寺で、下寺に八ヶ寺を擁したといわれています。
「別所の獅子舞」のもうひとつの奉納先は「地蔵寺」は「天台宗」の寺社です。
「地蔵寺」には、「木造地蔵菩薩像」が安置されています。
(「木造地蔵菩薩像」は「千葉県の指定有形文化財」です。)
勇猛活発な「別所の獅子舞」は、約800年前から、「悪疫退治」と「五穀豊穣」を祈願して、「獅子頭」を付け「お囃子」にのって村内を廻る行事として行われていたそうです。
その後、「猿楽」・「能楽」などの所作を入れ「郷土芸能」として発展してきました。
今の「獅子舞」の形態は、江戸時代初期頃に完成したとされ、当時は「春」「夏」「秋」に行われていましたが、明治初期からは「夏」だけの1回になりました。
かつては、「波渡りの舞い・謡」などもあったが、現在は往時の村内巡回の名残である道笛に導かれて行道のあと、「道笛」・「讃仰の舞い」・「愛楽の舞」・「鎮護の舞」・「降伏の舞」の「獅子舞」が行われます。
「獅子舞」は、代々氏子の長男が継続してきましたが、少子化やサラリーマン化にともない、この原則は早くからなくなっています。
「舞い」は、勇猛な姿や愛情の様を舞うが、「祈願獅子舞」としての勇壮活発な「舞い」が特徴で、約3m四方に「斎竹」を立てて注連縄を張って「結界」とします。
「舞い」には、「雄獅子」と「中獅子」の2匹による、「厄払い地蔵尊」の「悪疫退散」の誓願を示すという勇猛な「舞い」があります。
4人の「ハガジ」を中心に3匹での「舞い」は四方固めを示しています。
また「雄獅子」が「女獅子」によせる付会愛撫のしぐさの「舞い」もあり、人間の歓喜の心を示しているとされています。
「別所の獅子舞」は、「獅子の常会」と呼ばれる世話人などを中心に、集落中の人たちが参加して、計画の策定、練習、作り物の作業、会場の準備などを行っています。
「ハガジ」の造花の束は、「獅子舞」終了後、各氏子に配布され、「悪魔除け」の「お守り」として門口や神棚などに飾られるそうです。
「舞い」は約40分行われ、夜には「カラオケ大会」もあり、近所の見物人も多いようです。
「別所の獅子舞」は、前日の8月23日(火)16時〜「青年館」で準備して、「宝泉院」へ行道し「獅子舞」を奉納します。
そして8月24日(水)16時〜の本番当日に「宝泉院」で準備して、「地蔵寺」へ行道し「獅子舞」を奉納します。
そして「施餓鬼会」も行われるそうです。
「印西市別所」に伝わる「別所の獅子舞」を見にお出かけしませんか?
「別所の獅子舞」詳細
開催日時 8月24日(水) 16時〜 本祭
(前日 8月23日(火) 16時〜)
開催場所 宝泉院 地蔵寺 印西市別所1012
問合わせ 印西市生涯学習課 0476-45-5111
備考
「別所の獅子舞」は、「印西市」の「指定無形民族文化財」になっています。
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地域情報::成田 | 11:14 AM |