本日ご案内するのは、近隣市「成田市」「成田山新勝寺」にある「五百羅漢」です。
「成田山新勝寺」は、年間約1200万人以上の参詣者が訪れる「北総随一」の古刹です。
「成田山新勝寺」境内には、「大本堂」をはじめ様々な見所が多くあります。
中でも「釈迦堂」というお堂は、国の「重要文化財」に指定されていて、多くの観光客が訪れています。
人気の「釈迦堂」は、「大本堂」を正面に見て左奥にあり、安政5年に完成した歴史ある建造物で、現在の「大本堂」が建立されるまでの「本堂」で「江戸時代」後期の建築の特色をよく残した「総欅(そうけやき)作り」のお堂です。
この「本堂」の建立は当時で話題となったようで、江戸時代に数え歌の流行と共に江戸市中で大変評判となったそうです。
「四つとせ 寄せばさわれば彫物を立派とほめたつ人ばかり」
数え歌に詠まれた彫刻とは、お堂の周囲にははめ込まれた「五百羅漢」の彫刻をさし、「不動金兵衛」と称される仏師「松本良三」が、10年の努力・心力を注いで彫り上げた大傑作なのだそうです。
五百人もの仏道の修行者である「羅漢」の様々な姿を、誰一人似ることなく一枚板に浮彫りにしてあるそうです。
その「五百羅漢」の中から必ず自分や知人に似た顔を見つけることができるといわれています。
「喜怒哀楽(きどあいらく)」豊かな表情のお顔は人間味があり、ユーモラスで生き生きとしたお姿は、この彫刻の最大の魅力と言えます。
「成田市」にある地区では、お葬式の後に当家の代表の方が「釈迦堂」をお参りして「五百羅漢」を拝し、亡き人を偲ぶ風習があったそうです。
そして、ご参詣の帰りに成田土産を買い、お葬式のお手伝いをした近隣の方々に振舞い、故人をご供養をしたそうで、昭和後期まで続いたと言われています。
仏像彫刻の名作「五百羅漢」を、間近で拝観できる「成田山新勝寺」にお出かけしませんか?
備考
「成田山新勝寺」の裏手に広がる「成田山公園」内には、屋内型の施設「成田書道美術館」(6月5日のブログ参照)など観賞スポットもあり、見処が多いです。
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地域情報::成田 | 12:06 PM |