本日ご案内するのは、近隣市「潮来市」で週末の8月6日(土)〜8月8日(月)の3日間開催される「潮来祇園祭禮(いたこぎおんさいれい)」です。
「潮来祇園祭禮」は、「茨城県潮来市」で開催されるお祭りで、元禄年間(1688年〜1709年)「徳川光圀」の命により「天王山」に当神社が遷宮され「山車(だし)」が奉納されたことに始まるそうです。
「潮来祇園祭禮」は、「旧潮来町」の北に位置する「天王山」に鎮座する「素鵞熊野神社(そがくまのじんじゃ)」(通称「天王様」)の「例大祭」で、八百有余年の歴史と伝統がある「祇園祭」のひとつです。
「素鵞熊野神社」の由緒ですが、「旧潮来村」の鎮守で、「素鵞神社」と「熊野神社」が明治10年に合併して「素鵞熊野神社」となりました。
それまで、「牛頭天王」と「熊野権現」といわれていましたが、天保10年(1839年)に「神社」と呼ばれるようになりました。
「社殿」は「天王山」のうっそうとした山上にあり、境内には「茨城県指定天然記念物」の「潮来の大欅」(樹齢・約700年、樹高・14m、幹周・8.4m)があります。
「潮来祇園祭禮」は、天安年間(857年〜859年)に行われていた「田楽」や「神楽」がもととなり、その後元禄年間(1688年〜1704年)に「素鵞神社」、「熊野神社」に「山車」が供奉されました。
「山車」は、「佐原の祭り」の影響を強く受けており、「囃子」も微妙な違いはありますが、ほとんど同じもので、「下座連(芸座連)」は相互交流しているそうです。
なお「お囃子」は、「潮来ばやし」、「潮来祇園ばやし」といわれ、「獅子舞」とともに「県指定無形民族文化財」に指定されています。
現在「潮来祇園祭禮」は、毎年8月の第一土・日・月(本年は土・日・月に開催されます)の3日間開催され、この3日間は閑静な町が祭の熱気に包まれ、14台の勇壮な「山車」が町中を練り歩きます。
まず初日に「2体の神輿」(俗に「天王様」、「権現様」と呼ばれています。)が出御する「御浜下り」ではじります。
各町内の「山車」がそろい、「神輿」をお迎えし、中日は「町内渡御」(町内御巡行)、最終日には「還御」(お山下り)が行われるそうです。
「潮来祇園祭禮」に花を添えるのは、なんといっても「三丁目」の「獅子舞」をはじめ、総数14台もの「山車」、そしてこの「山車」にのった「芸座連」によって奏でられる「潮来ばやし」です。
それぞれの「山車」の上には身の丈4メートル以上ある歴史上の人物などの大人形が飾られ、大天井が目前を行く様には圧倒されます。
「山車」の形には「佐原の大祭」の流れを汲む「佐原型山車」だそうです。
「山車」に乗った「芸座連」による「潮来ばやし」と、14台の「山車」のうちの「上壹丁目」・「下壹丁目」・「四丁目」(天王町)の3台が、それぞれ「茨城県」の「無形民族文化財」、「有形民族文化財」に指定されています。
「潮来祇園祭禮」の圧巻は、「ののじ廻し」や「そろばん曳き」に代表される「曲曳き」で、「若衆」と「山車」、「芸座連」が一体となった様は必見です。
(「曲曳き」は最終日に披露されるそうです。)
「潮来市」の「真夏」の「祭礼」「潮来祇園祭禮」に訪れてみませんか?
「潮来祇園祭禮」詳細
開催日 8月6日(土)〜8日(月)
開催会場 潮来市潮来地区 (素鵞熊野神社)
問合わせ 潮来市観光商工課 0299-63-1111
備考
「潮来祇園祭禮」は、平成22年(2010年)より毎年8月の第一金・土・日の3日間開催されるようになったそうです。
(本年(2011年)は土・日・月の3日間開催です。)
「潮来祇園祭禮」期間は「スーパーセイミヤ」から「潮来駅前」までの道路が交通規制(歩行者専用道路)となるそうです。
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地域情報::鹿島 | 11:46 AM |