本日ご案内するのは、となりまち「香取市」の名刹「観福寺(かんぷくじ)」です。
「観福寺」は、「香取市牧野」にある「真言宗豊山派」の寺院で、山号は「妙光山」。
「観福寺」の御本尊は「平将門」の「守護仏」と伝えられる「聖観世音菩薩」(人々の苦しみを救う根本の「観世音菩薩」)です。
「観福寺」の寺伝によれば、寛平2年(890年)、「弘法大師」「空海」が布教の折りにお泊まりになったため、お堂を建てたのが起こりと伝えられていて、「尊海僧正」が開基されたそうです。
中世には「鎌倉時代」の「有力後家人」であった「千葉氏」の祈願所として栄え、近世には「佐原」の「伊能家」一族の厚い尊崇を受けたそうです。
「観福寺」「境内」の「大師堂」には「弘法大師」像が安置され、この事から「川崎大師」などとともに「関東厄除け三大師」のひとつと称されています。
また「観音堂」(元禄年間)には「本尊聖観世音菩薩像」が安置され、「不動堂」(文化15年(1818年))には「身丈5尺、総高8尺」の「不動明王像」を安置、「鐘楼堂」(文化8年(1811年))などの見所があります。
「観福寺」に安置されている「銅造懸仏(かけぼとけ)」4点があり、「香取神宮」の本地仏として安置されたもので「国指定」の「重要文化財」に指定されています。
「釈迦如来坐像」弘安5年(1282年)銘、「十一面観音坐像」弘安5年(1282年)銘、「地蔵菩薩坐像」延慶2年(1309年)銘、「薬師如来坐像」がその4点で、「懸仏」は収蔵庫に安置されており、それぞれガラスのケース内に納められています。
また「観福寺」が中心となって行われる「札打ち」はこの「大師信仰」のひとつで、香取郡内、香取市佐原一円の寺院に「四国八十八箇所」の「札所」を模して巡拝するもので、250年の伝統があるそうです。
「観福寺」の見所として「四季の景観」があげられます。
「参道」から「境内」にかけて、「春」は「枝垂れ桜(しだれざくら)」、「初夏」は「新緑」、「秋」は「紅葉」と季節感あふれる「趣」を味わうことができるようです。
(今時分は「紫陽花」も綺麗に咲き始める頃です)
「観福寺」の広大な「境内」には、先(3月5日)のブログでアップした「佐原の偉人」「伊能忠敬」氏のお墓をはじめ、古い「下総板碑」なども残されています。
「伊能忠敬」の「墓」ですが、「遺言」により「浅草源空寺」に葬られたのですが、「観福寺」には「遺髪」と「爪」を持ち帰って埋葬したようです。
北総に「真言宗豊山派」の「巨刹(きょさつ)」「妙光山 観福寺」あり。
四季折々の姿を見せる「関東三大師」「観福寺」に訪れてみませんか?
「観福寺」詳細
所在地 香取市牧野1752
問合わせ 観福寺 0478-52-2804
香取市商工観光課 0478-50-1212
備考
「観福寺」は、「川崎大師」(川崎市)、「西新井大師」(足立区)と共に「関東」の「三大厄除け弘法大師」といわれ、古くから多くの信者を集めています。
先(2010年12月3日)のブログでアップしています「観福寺」は「山倉の鮭まつり」で有名な「香取市山倉」にある「観福寺」で、同名の寺が「香取市」にはふたつあるのでご注意下さい。
| http://www.inubou.co.jp/blog/index.php?e=534 |
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地域情報::香取 | 11:37 AM |