本日は近隣市「匝瑳市」「飯高寺(はんこうじ)」で今週末の日曜日(4月24日)に開催される「飯高壇林(いいだかだんりん)新緑祭」についてご案内します。
「飯高寺」は、先(2010年10月9日)のブログでアップした通り、「匝瑳市飯高」にある「日蓮宗」の寺院。
山号は「妙雲山」、関東における「日蓮宗」の主要な「檀林」(僧侶の学問所)のひとつで、「飯高檀林」と称されていました。
「飯高寺」の歴史ですが、1573年(天正元年)、開檀遠祖の「要行院 日統」が「下総国飯塚」(元・匝瑳市飯塚)の「光福寺」に学室を開いたのが「飯高寺」の始めとされているそうです。
この学室は1579年(天正7年)、「京都妙泉寺」(涌泉寺)の「教蔵院 日生」が嗣ぎ、近くの「妙福寺」へ移されたそうです。
翌1580年(天正8年)、飯高城主の「平山常時」が場内に寺地を寄進し、現在地に移転し「法輪寺」と称しました。
その後、1591年(天正19年)「徳川家康」から寺領が寄進され、これを機に「飯高寺」と改称しました。
1596年(慶長元年)「蓮成院 日尊」が「化主」(校長に相当)となり講堂を建立して「飯高檀林」の基盤が確立したそうです。
そのような流れで「飯高寺」は関東で初めて「日蓮宗」の「檀林」(「飯高檀林」)を開きました。
「徳川家康」「養珠院」「徳川頼房」「徳川頼宣」などの「外護」を受け、格式の高い「檀林」へ発展していったそうです。
しかし1872年(明治5年)の「学制発布」(「教育法令」)により「飯高檀林」は、「廃檀」となり、294年間の歴史を閉じました。
その後、「飯高檀林」の名跡をついだのが現在の「立正大学」であるので、「飯高寺」境内には「立正大学発祥の地の碑」が建てられています。
今回ご案内します「第5回飯高檀林 新緑祭」ですが、4月24日(日)に開催される催しです。
新緑が映える季節に歴史ある「飯高檀林」跡「飯高寺」の講堂で奏でるアンサンブルや合奏を楽しめるようです。
「匝瑳市」の名刹「飯高寺」の催しに訪れてみてはいかがでしょうか?
「第5回飯高檀林 新緑祭」詳細
開催日時 4月24日(日)11時〜 (雨天決行)
開催会場 飯高寺 講堂 匝瑳市飯高1789
問合わせ 0479-74-0446
内容 第一幕 「サムルノリ」 韓国の伝統的な4種類の打楽器を用いた現代音楽 1970年代末に伝統的な農楽をもとに舞台芸術としてアレンジされたパーカッションアンサンブル
開演 11時〜 約40分
出演 チダ(千打) 千葉大学韓国人留学生のグループ
第二幕 「UFO新緑コンサート」
開演 13時半〜 約60分
出演 UFO 匝瑳市立八日市場小学校「竹の子オーケストラ」卒業生有志の弦楽合奏グループ
備考
「飯高寺」では、近年講堂の裏庭に520株の「牡丹(ぼたん)」が植えられて、名所として人気を集めているようです。
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