天気の良い火曜日を迎えた犬吠埼。
昨日の雨が止み、洗い流されたようにスッキリした陽気です。
そんな中に、本日ご紹介するのは、となりまち香取市「伊能忠敬記念館」「国宝への歩み」です。
先(3月5日)のブログでアップした佐原の偉人「伊能忠敬」。
55歳から71歳まで10回にわたり測量を行い、その結果完成した地図は極めて制度が高く、明治以降国内の基本図の一翼を担いました。
「伊能忠敬」が家督を継いだ「伊能家」は、代々「名主」を務める家柄で佐原でも有力な商人だったそうです。
17歳で「伊能家」10代目当主として「婿養子」で迎えられます。
家業は主に酒造業を営んでおり、当時の「屋敷絵図」には、酒蔵がいくつも並び盛んであったことがわかります。
現在「伊能忠敬旧宅」「店舗」「正門」「書院」「土蔵」が「国指定史跡」(昭和5年4月25日指定)に指定されています。
また「旧宅敷地内」には、江戸時代につくられた農業用水路の一部が残っているそうです。
かってここを流れた水が「小野川」に流れ落ちジャージャーと音がしたことから、「樋橋」のことを通称「ジャージャー橋」と呼ばれています。
現在、当時の様子を復元して、30分ごとに水が流れるようになっています。
「旧宅内」には、「家訓書碑」があり、「第一 仮にも偽をせず、孝悌忠信にして正直なるべし」「第二 身の上の人ハ勿論、見下の人にても教訓意見あらば急度相用堅く守べし」「第三 篤敬謙譲にて言語進退を寛裕ニ諸事謙り敬ミ、少も人と争論など成べからず」とあります。
今回ご紹介する「伊能忠敬記念館」には、「伊能忠敬関係資料」があり、平成22年6月29日に「重要文化財」から「国宝」に指定された2345点の資料群です。
「国宝」に指定された資料は、「地図・絵図類」「文書・記録類」「書状類」「典籍類」「器具類」に分類され、忠敬の全国測量に関る資料のほか、孫の忠誨(ただのり)の資料も含まれているそうです。
「伊能忠敬記念館」は、「佐原時代」(「伊能忠敬」50歳までの前半生を紹介)と「全国測量」(隠居してからの勉学と全国測量の行程を紹介)と「伊能図の完成」(伊能図の数々を紹介)と「地図の世界」(日本地図の歴史や、楽しい世界の地図を紹介)の四部で余すことなく回覧することが出来ます。
「伊能忠敬記念館」が開館に至るまでですが、昭和36年に建築されたものの、展示面積が狭く、十分紹介しきれなかったそうです。
平成元年佐原市(現・香取市)出身の「高木啓司」氏から、功績を伝えるために寄付をいただき、「新記念館建設構想」が始まったそうです。
平成6年、建築と展示の基本設計を行い、平成7年、建物建設着工、平成8年完成し、平成9年に展示室工事を行い、開館されたそうです。
「伊能忠敬関係資料」が「国宝」指定の告示がされたことを記念し、主要な資料を4回に分け展示公開されています。
「特別展 伊能忠敬関係資料 〜国宝への歩み〜展」と題し、会期4回目として本年1月25日(火)〜4月3日(日)開催。
この機会に「伊能忠敬記念館」「特別展 伊能忠敬関係資料 〜国宝への歩み〜展」を見に香取市佐原にお出かけしてみませんか?
「伊能忠敬記念館」詳細
所在地 香取市佐原イ1722-1
開館時間 9時〜16時半
見学時間 記念館 20〜30分 旧宅 5〜10分(最終入館16時目安)
入館料 大人 500円 小・中学生 250円
休館日 月曜日(月曜が祝日の場合、翌日に順延)
問合わせ 0478-54-1118
備考
「伊能忠敬」ゆかりの香取市佐原には「伊能忠敬旧宅」をはじめ、「伊能忠敬記念館」、1919年(大正8年)建造の「伊能忠敬銅像」、その名をとった「忠敬橋(ちゅうけいばし)」などがあります。
また「旧宅」近くの「香取市立佐原小学校」の校歌には「忠敬翁」が歌われていて、命日の5月17日には「忠敬祭(ちゅうけいさい)」として「墓参り」などの行事が行われているそうです。
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